鞍馬寺は天狗で知られるパワスポ【京都の寺社100選】(左京区)

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

京都の鞍馬寺(くらまでら)を参拝したことはありますか?鞍馬寺は牛若丸が修行をした地であることや、天狗が知られるほか、強力なパワースポットとして有名です。この記事では鞍馬寺について詳しく解説します。ぜひお読みいただいた上で参拝してください。

鞍馬寺は天狗で知られるパワスポ

鞍馬寺の仁王門
鞍馬寺の仁王門

 

観光客のAさん
観光客のAさん
鞍馬寺について教えてください。

はい、詳しく解説します。
お坊さん
お坊さん

 

鞍馬寺(くらまでら)は京都駅から車で40分ほど北上した鞍馬(くらま)にあって、近くにある貴船(きぶね)とともに「京都の奥座敷(きょうとのおくざしき)」と呼ばれています。

鞍馬寺は鞍馬山にさまざまなお堂が建っており、豊かな自然を感じながら参拝が可能です。また、有名なパワースポットであるため、多くの参拝者で賑わうお寺です。そんな鞍馬寺について以下内容を紹介します。

  • 鞍馬寺の歴史
  • 鞍馬寺の見どころ
  • 牛若丸に剣術を教えた鞍馬天狗

 

鞍馬寺の歴史

鞍馬寺(くらまでら)は鑑禎(がんちょう)というお坊さんが、770年(奈良時代)に毘沙門天(びしゃもんてん)という仏様をまつったのが始まりです。ちなみに鑑禎(がんちょう)は、かの有名な鑑真(がんじん)のお弟子さんです。

796年(平安時代)には、藤原伊勢人(ふじわらのいせんど)という貴族が、お寺の建物を建てて、北の方角を守る道場としました。

平安時代以降は天台宗という宗派でしたが、1947年(昭和)に鞍馬弘教(くらまこうきょう)という新しい宗教を開き、現在に至ります。

 

鞍馬寺の見どころ

鞍馬寺は非常に見どころが多いお寺です。鞍馬寺の見どころをカンタンに紹介いたします。

 

鞍馬寺の仁王門

鞍馬寺の仁王門(におうもん)はとても立派で、周辺のシンボルとして存在感を放っています。そんな仁王門(におうもん)は、明治44年に建て直されているもので、左側の扉は1182年~1184年(平安時代)のものです。

仁王門の中には両サイドに「仁王尊像(におうそんぞう)」が立っており、とても迫力があります。この仁王尊像(におうそんぞう)は有名仏師である運慶(うんけい)の息子である湛慶(たんけい)が作ったと伝わっています。

湛慶(たんけい)は鎌倉時代に活躍した仏師で、三十三間堂(さんじゅうさんげんどう)の千手観音坐像(せんじゅかんのんざぞう)を作ったことでも知られています。

鞍馬寺の仁王尊像(におうそんぞう)が湛慶(たんけい)作だと知って「へぇ~」と言う仏像好きも多いですよ。

 

由岐神社

鞍馬山の中には、由岐神社(ゆきじんじゃ)という神社があります。940年(平安時代)に北の方角を守るため、宮中から移したとされています。

天皇の病気などの非常時の際に、靫(ゆき)という矢を入れる道具を献上したので靫明神(ゆきみょうじん)と呼ばれています。

大己貴命(おおむなちのみこと)という神様と、少彦名命(すくなひこなのみこと)という神様をまつっています。

 

鞍馬寺本殿と六芒星

鞍馬寺の六芒星
鞍馬寺の六芒星

鞍馬寺の本殿金堂(ほんでんこんどう)は、毘沙門天王(びしゃもんてんのう)、千手観世音菩薩(せんじゅかんぜおんぼさつ)、護法魔王尊(ごほうまおうそん)の3体が本尊としてまつられています。

ただ、鞍馬寺の御本尊は60年に1度、丙寅(ひのえのとら)の年に扉が開きます。西暦を60で割って6が余る年が丙寅(ひのえのとら)の年となるのですが、ちょっと複雑ですね。

それはともかく、鞍馬寺で最も人気のパワースポットが、本殿金堂の前にある星曼荼羅(ほしまんだら)です。地面に印象的な六芒星(ろくぼうせい)という六角形のスペースがあり、この上に立ってパワーを得に来る参拝者が多く、行列ができていることも珍しくありません。

鞍馬寺によると、千手観世音菩薩(ぜんじゅかんぜおんぼさつ)が「慈愛(じあい)」、毘沙門天(びしゃもんてん)が「光」、護法魔王尊(ごほうまおうそん)が「活力」ととらえられており、あらゆる現象を生む「宇宙エネルギー」と説いています。

そして、この3尊が一体となった存在が「天尊(てんそん)」であり、天尊と人間が一体となる修行の場が、この星曼荼羅(ほしまんだら)なのだそうです。

 

奥の院参道

本殿(ほんでん)の左側から参道が続いています。参道を2分ほど登って行くと、霊宝殿(れいほうでん)が見えてきます。

霊宝殿(れいほうでん)の1階は自然科学に関する展示、2階はお寺の宝ものや、歌人である與謝野鉄幹(よさのてっかん)・晶子(あきこ)夫婦の記念室となっています。3階仏像が安置されており、ここにある毘沙門天(びしゃもんてん)は仏像ファンに有名です。

霊宝殿(れいほうでん)までには、與謝野鉄幹(よさのてっかん)・晶子(あきこ)夫婦の書斎である「冬柏亭(とうはくてい)」、その先には牛若丸(うしわかまる)が天狗(てんぐ)に剣術を習ったという伝説の場所など、たくさんの見どころがあります。

 

義経堂や魔王殿

義経堂
義経堂

霊宝殿(れいほうでん)を超えると、牛若丸こと源義経(みなもとのよしつね)ゆかりの義経堂(ぎけいどう)が建てられています。

源義経(みなもとのよしつね)の魂は、幼少を過した鞍馬山で眠っていると言われており、遮那王尊(しゃなおうそん)としてまつられているのです。

義経堂(ぎけいどう)を超えると魔王殿(まおうでん)があります。護法魔王尊(ごほうまおうそん)が降り立った場所として拝まれている場所です。

 

牛若丸に剣術を教えた鞍馬天狗

鞍馬天狗(くらまてんぐ)という言葉を聞いたことがありますでしょうか?鞍馬は天狗の伝説があります。鞍馬は天狗発祥の地と言われており、源義経(みなもとのよしつね)は天狗に剣術を習って強くなったと伝わります。

叡山電鉄(えいざんでんてつ)の鞍馬駅を降りたら、大きな天狗の顔が設置されており、多くの参拝者を迎えてくれています。

さきほどから何度か牛若丸と天狗の話しに触れていますが、鞍馬は天狗伝説発祥の地です。牛若丸が7歳の頃から約10年間、この地で過ごしていたのです。

牛若丸は鞍馬天狗に育てられて強く育ったと言われており、叡山電鉄(えいざんでんてつ)鞍馬駅の前には、大きな天狗の顔が飾られています。

 

鞍馬寺のお役立ち情報

護法魔王尊
護法魔王尊

観光客のAさん
観光客のAさん
鞍馬寺参拝に役立つ観光情報が知りたいです。

わかりました。鞍馬寺のお役立ち情報をお伝えします。
お坊さん
お坊さん

鞍馬寺のお役立ち情報として以下内容を紹介します。参拝時の参考としてください。

  • 鞍馬寺のお土産スポット
  • 鞍馬寺のお守り
  • 鞍馬寺の御朱印
  • 鞍馬寺の年中行事

 

鞍馬寺のお土産スポット 

鞍馬寺の前にはいくつかのお店が並び、さまざまなお土産(おみやげ)が売られています。たとえば、木の芽を昆布と煮た「木の芽煮(きのめに)」は、この地域が発祥です。

また、牛若餅(うしわかもち)や、天狗せんべいなど、鞍馬ならではのお土産があります。特に天狗をモデルにしたグッズは多くのお店で販売されています。

 

鞍馬寺のお守り

鞍馬寺のお守りは本堂金堂で購入可能です。さまざまなお守りが販売されていますが、特に人気なのが「福虎(ふくとら)」です。

可愛らしい2頭のトラがくっついており、中に鈴が入っています。鈴の音が福を呼んでくれるこのお守りは手作りですので、味わい豊かなお守りです。

それから、お守りではありませんが、由岐神社(ゆきじんじゃ)の「天狗みくじ」もおすすめです。天狗がモチーフとなった入れ物の中に、小さな天狗の顔をしておみくじが大量に入っています。見た人が笑顔になる独特のおみくじですよ。

 

鞍馬寺の御朱印

鞍馬寺の御朱印(ごしゅいん)は、本殿金堂の授与所で書いてもらえます。「尊天(そんてん)」という文字の1種類で、御朱印料は300円です。

オリジナル御朱印帳は、菊の花を側面から見たデザインとなっており、その模様が銀色で織り込まれています。オリジナル御朱印帳面は、御朱印料を含んで2,000円です。

 

鞍馬寺の年中行事

鞍馬寺は年間をとおして多くの行事が行われますが、中でも有名なのが鞍馬の火祭(くらまのひまつり)です。鞍馬の火祭は由岐神社(ゆきじんじゃ)のお祭で、広隆寺(こうりゅうじ)の牛祭(うしまつり)、今宮神社(いまみやじんじゃ)のやすらい祭とともに京都三大奇祭に数えられています。

ただし、広隆寺の牛祭は中止されています。鞍馬の火祭は、子どもや若者が約250本もの松明(たいまつ)を担ぎながら町内を歩くため、周辺が火の海になります。

また、石段を降りる神輿(みこしに)ぶらさがって足を大の字に押し上げる「チョッペン」の儀は、鞍馬での成人行事の名残だと言われています。そんな鞍馬の火祭は京都でも人気の行事ですので、大勢の見物客で賑わう行事です。

【参考記事】今宮神社は疫病退散のご利益!あぶり餅も有名【京都の寺社100選】(北区)

【関連記事】京都寺社の年中行事

 

鞍馬寺の拝観情報や交通アクセス

不動堂
不動堂

観光客のAさん
観光客のAさん
鞍馬寺へはどうやって行けばいいですか?

交通アクセスを含めた参拝情報をお伝えします。
お坊さん
お坊さん

鞍馬寺の拝観情報や交通アクセスを紹介します。お出かけ前にチェックしてくださいね。

  • 鞍馬寺の拝観情報
  • 鞍馬寺の交通アクセス
  • 鞍馬寺の駐車場情報
  • 鞍馬寺の地図

 

鞍馬寺の拝観情報

鞍馬寺は鞍馬山に入る時に300円必要です。また、霊宝殿(鞍馬山博物館)の入館料は200円です。開館時間は9:00~16:00となっていますので知っておきましょう。

霊宝殿の休館日は月曜日(祝日の時は翌日)で、12月12日~2月末日までは冬期休館となっています。

 

鞍馬寺の交通アクセス

鞍馬寺は、叡山電鉄(えいざんでんてつ)鞍馬駅から、仁王門まで徒歩3分です。京都駅からですと、電車やバスを乗り継いで約1時間ほど見ておきましょう。

 

鞍馬寺はケーブルが便利

鞍馬山にはケーブルがありますので、少しでも楽に参拝したい場合に利用しましょう。ケーブルは大人片道200円、小学生以下片道100円です。

仁王門から本殿まで、全て徒歩だと30分かかりますが、ケーブルを使うと徒歩を合わせて12分で済みます。

 

鞍馬寺の駐車場情報

車で行く場合は京都駅から約40分です。ただし、鞍馬寺には専用駐車場がなく、近くにある民間の駐車場を利用すると良いでしょう。

 

鞍馬寺の地図

鞍馬寺の住所は「〒601-1111 京都市左京区鞍馬本町1074番地」です。地図を以下にて掲載しますので、最寄り駅からの参考としてください。

【公式サイト】総本山 鞍馬寺

【カテゴリー】同じカテゴリーの他の記事をお読みになりたい場合は、京都の寺社100選【左京区】をご覧ください。

 

まとめ

鞍馬寺は、京都の奥座敷と呼ばれる鞍馬にあり、見どころたっぷりのお寺です。天狗伝説や牛若丸のお話などが残るほか、有名な鞍馬の火祭が行われる場所でもあります。京都屈指のパワースポットとして、山全体が多くの人に親しまれています。山登りをのんびり楽しみながら、パワーをいただきに参拝しましょう。