勝林院は大原問答と仏像が有名【京都の寺社100選】(左京区)

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勝林院(しょうりんいん)に行かれたことがありますでしょうか?自然豊かな京都大原の里にあるお寺で、大原問答(おおはらもんどう)が有名です。この記事では、勝林院について詳しく解説しますので、ぜひ参拝前の参考としてください。

勝林院の歴史や見どころをご紹介

勝林院の阿弥陀如来
勝林院の阿弥陀如来
観光客のAさん
観光客のAさん
勝林院は、味わいのあるお寺と聞きますが本当ですか?
はい。素晴らしいお寺です。観光客が少ないので、ゆっくり参拝できます。
お坊さん
お坊さん

 

勝林院(しょうりんいん)は、寺社仏閣と自然が見事に調和した大原の里にあり、味わい豊かなお寺です。まずは勝林院の歴史や見どころについて解説いたします。

  • 勝林院の歴史
  • 勝林院の見どころ

 

勝林院の歴史

勝林院(しょうりんいん)は寂源(じゃくげん)というお坊さんにより、1013年(平安時代)に建てられたお寺です。お経を歌のように唱える声明(しょうみょう)」による念仏修行の道場として建てられました。

およそ90年後、来迎院(らいごういん)が建てられると、勝林院と来迎院の2つの本堂を中心として、僧房(そうぼう)という僧侶が住む建物がたくさん作られました。

ちなみに、多くのお坊さんが声明を学ぶ拠点となったお寺群は、魚山大原寺(ぎょざんたいげんじ)と総称されるようになります。勝林院は災害に見舞われるたびに建て直されました。現在のお堂は1778年(江戸時代)に建て直されたものです。

 

勝林院の見どころ

勝林院に行かれたらぜひご覧いただきたいのが、仏像、透かし彫り、刻印です。それぞれ具体的に紹介します。

 

ご縁を結べる立派な仏像

勝林院の本堂には、立派な「阿弥陀如来(あみだにょらい)」という仏像が祀(まつ)られています。阿弥陀如来像の指からヒモが伸びていて、触るとご縁を結べると言われていますので、ぜひ握ってみてください。

 

お堂の透かし彫りは見事

透かし彫り
透かし彫り

気づかずにスルーしてしまいがちですが、勝林院の透かし彫り(すかしぼり)は見事です。透かし彫り(すかしぼり)とは、素材を彫りぬいて、向こう側が透かして見える模様(もよう)や技法のことです。

お堂の上部を見てみると、美しい透かし彫り(すかしぼり)に目を奪われるかと思います。

 

春日局や崇源院の刻印

春日局の刻印
春日局の刻印

江戸時代に火事になった勝林院は、春日局(かすがのつぼね)の願いで崇源院(すうげんいん)を弔うお寺、つまり菩提寺(ぼだいじ)として建て直されました。そのため、お堂には「春日局」や、「崇源院」の文字が刻印されています。

崇源院の刻印
崇源院の刻印

春日局は江戸幕府3代将軍の徳川家光の乳母(うば:母親に代わって子育てをする女性)です。崇源院は2代将軍徳川秀忠(とくがわひでただ)の妻で、豊臣秀吉の側室だった淀(よど)の妹ですね。

 

勝林院のお役立ち情報

勝林院の境内
勝林院の境内
観光客のAさん
観光客のAさん
勝林院へ行く前に、知っておくべき情報はありますか?
はい。勝林院のお役立ち情報を紹介しますね。
お坊さん
お坊さん

勝林院へ参拝前に知っておきたい豆知識を紹介します。ぜひ観光がより楽しくなる情報として役立ててください。

  • 知っておきたい大原問答
  • 録音が聞ける天台声明
  • 勝林院と宝泉院の関係
  • 勝林院の御朱印

 

知っておきたい大原問答

勝林院の別名は問答寺と言います。実はこのお寺は大原問答(おおはらもんどう)で有名です。大原問答が何かと言うと、浄土宗を開いたの法然(ほうねん)が、1186年(平安時代)に浄土宗の教義について、比叡山・南都の学僧たちと問答をしました。

法然が説いた浄土宗は専修念仏(せんしゅうねんぶつ)と言いまして、南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)とひたすら唱えましょうというものです。

しかし、他の学僧たちは、「南無阿弥陀仏って唱えるだけで良いわけないじゃないか」という事で問答したのです。この大原問答は大原談義(おおはらだんぎ)とも言います。

結果、この談義の結論については「法然の言う事が真実である」と、まるで証拠を示すように、ご本尊の阿弥陀如来(あみだにょらい)がピカーンとまばゆい光を放ったんだそうです。

そのため、先ほど紹介した仏像は証拠の阿弥陀(しょうこのあみだ)と呼ばれています。

 

録音が聞ける天台声明

天台声明の案内とボタン
天台声明の案内とボタン

お堂の中は声明が聞けるようになっています。本堂に設置されているボタンを押しますと、約3分間声明が流れます。

録音された声明ではありますが、その重々しくて立派な雰囲気を味わう事ができますので、ぜひ聞いていただければと思います。

 

勝林院と宝泉院の関係

勝林院の隣には「額縁の庭園(がくぶちのていえん)」で有名な、宝泉院(ほうせんいん)があります。先ほど紹介したように、勝林院は天台宗の仏教が栄えた中心的お寺で、宝泉院はその中の僧坊(そうぼう)として800年前より存在するお寺です。

お庭を眺めていると時間が止まっているかのように思わせてくれるお寺ですので、ぜひ勝林院と一緒に参拝しましょう。

【参考記事】宝泉院は立ち去りがたいお庭が有名【京都の寺社100選】(左京区)

 

勝林院の御朱印

勝林院の御朱印は、「大原問答」の御朱印と、「法然上人二十五霊場(ほうねんしょうにんにじゅう)第二十一番御詠歌(ごえいか)の御朱印の2種類です。それぞれ300円でいただけます。オリジナル御朱印帳は無いようです。

 

勝林院の参拝情報

勝林院の本堂
勝林院の本堂
観光客のAさん
観光客のAさん
勝林院は電車で行けますか?
周辺に電車が無いので、バスをおすすめします。
お坊さん
お坊さん

勝林院の参拝情報として以下内容を紹介します。ぜひお出かけ前にチェックしておきましょう。

  • 勝林院の拝観料と拝観時間
  • 勝林院のアクセス
  • 勝林院の駐車場
  • 勝林院の地図

 

勝林院の拝観料と拝観時間

勝林院の拝観料は高校生以上の大人が300円、中学生以下が200円です。拝観時間は9時~17時で、受付終了は16時半となっています。

 

勝林院のアクセス

勝林院へは、京都バス「大原行」で終点「大原」バス停より徒歩10分です。京都バスの「大原行」は、JR京都駅や京阪三条駅、地下鉄国際会館駅から乗車可能です。

 

勝林院の駐車場

勝林院から徒歩圏内には、民間の有料駐車場がたくさんあります。紅葉シーズンなどを除けばそれほど混雑しませんので、車での観光も良いでしょう。

 

勝林院の地図

勝林院の住所は「〒601-1241 京都市左京区大原勝林院町187番」です。地図を以下にて掲載しますので、参拝時の参考としてください。

【公式サイト】京都市大原|魚山大原寺勝林院|天台声明の聖地市

【カテゴリー】同じカテゴリーの他の記事をお読みになりたい場合は、京都の寺社100選【左京区】をご覧ください。

 

まとめ

勝林院は静かな山里である大原に存在し、観光客が少な目なのでゆっくりと参拝できます。特に、ご本尊の阿弥陀如来はとても立派で、その素晴らしい姿で観光客や仏像ファンを魅了してきました。大原に行かれたらぜひ行っていただきたいお寺です。