京都の寺で見て欲しい襖絵特集!障壁画を含めたおすすめコース案内

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京都で襖絵(ふすまえ)を見るなら、どこが良いのでしょうか?この記事では魅力的な襖絵が見れるおすすめ寺院とモデルコースを紹介します。古い文化財だけでなく新しいものも含めて案内しますので、ぜひ観光の参考としてください。

京都の襖絵を楽しむ!おすすめモデルコース

京都の襖絵を楽しむ!おすすめモデルコース

京都の襖絵(ふすまえ)を楽しむため、以下コースを提案いたします。いずれも1時間半~2時間程度で見れるコースですので、ドッキングさせて半日コースにするなどもおすすめです。各寺院の襖絵については、後ほど詳しく説明いたします。

  • 養源院から智積院コース
  • 建仁寺から圓徳院コース
  • 醍醐寺から随心院コース
  • 青蓮院から二条城コース

 

養源院から智積院コース

京都市東山区の養源院(ようげんいん)は、京阪電車(けいはんでんしゃ)「七条駅(しちじょうえき)」から徒歩約10分ほどのところにあります。俵屋宗達(たわらやそうたつ)の絵を楽しめるお寺です。

養源院から徒歩5分ほどのところにある智積院(ちしゃくいん)では、長谷川等伯(はせがわとうはく)親子の絵を見ることができます。国宝の日本がを心行くまで楽しみましょう。

《コース概要》

京阪電車七条駅→(徒歩約10分)→養源院→(徒歩約5分)→智積院

 

建仁寺から圓徳院コース

京都市東山区の建仁寺(けんにんじ)は、京阪電鉄「祇園四条駅(ぎおんしじょうえき)」から徒歩およそ7分のところにあります。

俵屋宗達をはじめ、さまざまな日本画を見れるほか、見事な襖絵も楽しめます。本物ではなくレプリカですので、写真撮影オッケーとなっています。

建仁寺から徒歩約9分のところにある圓徳院(えんとくいん)も、襖絵を楽しめるお寺です。長谷川等伯のエピソードで知られる襖絵など、複数の襖絵を見学できます。

《コース概要》

京阪電鉄祇園四条駅→(徒歩約7分)→建仁寺→(徒歩約9分)→圓徳院

 

随心院から醍醐三宝院コース

京都市山科区にある随心院(ずいしんいん)は、地下鉄東西線「小野駅(おのえき)」より徒歩約5分です。さまざまな襖絵がある中で、インスタ映えする極彩色梅匂小町絵図(ごくさいしきうめいろこまちえず)が有名です。

随心院から徒歩約15分のところにある醍醐寺(だいごじ)の三宝院(さんぽういん)は、古い襖絵からあざやかで新しい襖絵まで数多く見学できます。

《コース概要》

地下鉄東西線小野駅→(徒歩約5分)→随心院→(徒歩約15分)→醍醐三宝院

 

青蓮院から二条城コース

京都市東山区の青蓮院(しょうれんいん)は、地下鉄東西線の「東山駅(ひがしやまえき)」から徒歩5分ほどのところにあります。こちらも歴史を重ねた襖絵や、新しい襖絵などたくさん見ることができます。

青蓮院から徒歩と地下鉄を合わせて20分ほどで、二条城(にじょうじょう)に行くことができます。二条城ではこれでもかというほど、狩野派(かのうは)の襖絵を楽しめます。

《コース概要》

地下鉄東西線東山駅→(徒歩約5分)→青蓮院→(徒歩と地下鉄で約20分)→二条城

 

京都のお寺でおすすめの襖絵を解説!

随心院の極彩色梅匂小町絵図
随心院の極彩色梅匂小町絵図

観光客のAさん
観光客のAさん
京都で襖絵がおすすめのお寺ってありますか?

はい、数ある中から特におすすめを紹介します。
お坊さん
お坊さん

京都には、襖絵(ふすまえ)が有名な寺院が数多く存在します。その中から特におすすめとして以下を紹介します。

  • 圓徳院で見れる長谷川等伯の襖絵
  • 青蓮院宸殿の襖絵
  • 随心院で見れる小野小町の襖絵
  • 庭園とともに楽しむ!醍醐三宝院の襖絵

 

圓徳院で見れる長谷川等伯の襖絵

京都市東山区の圓徳院(えんとくいん)には、ぜひご覧いただきたい襖絵(ふすまえ)があります。圓徳院の方丈(ほうじょう)という建物には、有名絵師の長谷川等伯(はせがわとうはく)が描いた襖絵(ふすまえ)があり、重要文化財(じゅうようぶんかざい)に指定されています。

実はこの襖絵には面白いエピソードが有ります。長谷川等伯は春屋宗園(しゅんおくそうえん)という住職に、「襖絵を描かせて下さい」といつもお願いをしておりました。

しかし、ずっと許されませんでした。ところが、ある日、住職が2か月間の旅に出て留守になりました。その時を見計らって、長谷川等伯が一気に描いてしまったと伝えられている襖絵なのです。

そんなエピソードを思いながら眺めてみてください。

【関連記事】圓徳院は北政所ねね終焉の地【京都の寺社100選】(東山区)

【公式サイト】京都・東山 圓徳院

 

青蓮院宸殿の襖絵

京都市東山区の青蓮院(しょうれんいん)も、襖絵が見事です。宸殿(しんでん)という立派な建物内部の障壁画(しょうへきが)が特に有名で、重要文化財(じゅうようぶんかざい)に指定されています。

障壁画は襖(ふすま)が12面、戸になっている襖(ふすま)が4面、壁が3面の合計17面に描かれており、多くの参拝者を魅了しています。

特に、赤松の老木の枝ぶりが印象的で、古風でありながら何とも言えない美しさを感じます。ちなみに現在の宸殿は1893年(明治時代)に焼失したあとに復興したものです。

また、華頂殿(かちょうでん)という建物には、60歳から画家になることを宣言した木村英輝(きむらひでき)氏による襖絵があり、あざやかな蓮(はす)が60面の襖を賑(にぎ)わせています。

【関連記事】青蓮院は天台宗の京都五箇室門跡【京都の寺社100選】(東山区)

【公式サイト】天台宗 青蓮院門跡

 

随心院で見れる小野小町の襖絵

京都市山科区の随心院(ずいしんいん)には、さまざまな襖絵(ふすまえ)がありますが、中でも必見なのは「極彩色梅匂小町絵図(ごくさいしきうめいろこまちえず)」です。

このカラフルな極彩色梅匂小町絵図(ごくさいしきうめいろこまちえず)は、絶世の美女として知られる小野小町(おののこまち)の一生を描いた襖絵です。

写真撮影も可能でSNSへのアップもオッケーですので、その美しい襖絵をたくさんシェアしましょう。

【関連記事】随心院は小野小町ゆかりと伝わる【京都の寺社100選】(山科区)

【公式サイト】TOP – 真言宗 大本山・隨心院

 

庭園とともに楽しむ!醍醐三宝院の襖絵

京都市伏見区の醍醐寺(だいごじ)には、三宝院(さんぽういん)という塔頭(たっちゅう)があります。三宝院庭園(さんぽういんていえん)が有名なお寺なのですが、襖絵も見事です。

京都三大祭(きょうとさんだいまつり)の1つに数えられる「葵祭(あおいまつり)」の様子が描かれた襖絵や、秋の七草が描かれた広々とした風景の襖絵、長谷川等伯一派が描いた襖絵など、見ごたえのある襖絵が数多く存在します。

また、入り口付近には季節ごとの富士山が描かれた襖絵などのほか、色鮮やかな襖絵も楽しめます。

【関連記事】醍醐寺は桜が有名な世界文化遺産【京都の寺社100選】(伏見区)

【公式サイト】三宝院|境内案内|世界遺産 京都 醍醐寺

 

襖絵だけじゃない!必見の障壁画

智積院の襖絵(レプリカ)
智積院の襖絵(レプリカ)

観光客のAさん
観光客のAさん
障壁画まで対象を広げたらどこがおすすめですか?

おすすめの障壁画がある寺院を、番外編も含めて紹介します。
お坊さん
お坊さん

襖絵は襖に描かれた絵を指しますが、障壁画(しょうへきが)は襖絵も含め、天井、建物の仕切る衝立(ついたて)などに描かれた絵のことです。

ここでは素晴らしい障壁画があるお寺を紹介します。また、お寺ではありませんが、番外編として二条城の障壁画についても解説いたします。

  • 智積院で見れる国宝の障壁画
  • 建仁寺の風神雷神図屏風や青い襖絵
  • 養源院で見れる俵屋宗達の障壁画
  • 【番外編】障壁画といえば二条城

 

智積院で見れる国宝の障壁画

京都市東山区の智積院(ちしゃくいん)にある、国宝(こくほう)の障壁画(しょうへきが)は必見です。まず、長谷川等伯(はせがわとうはく)の息子である久蔵(きゅうぞう)が描いた国宝の「桜図(さくらず)」は、久蔵25歳の時の作品です。

金色に輝く豪華な背景に、力強い桜が描かれ、迫力のある障壁画です。残念ながら久蔵は翌年に亡くなりました。

息子の死を悲しんだ長谷川等伯は、やる気を失いかけましたが、息子の分まで頑張ろうと思い、国宝の「楓図(かえでず)」を描きました。桜図と同様に豪華で力強い楓図(かえでず)は、長谷川等伯55歳の時の作品です。

智積院の大書院(おおしょいん)という建物では、レプリカ(複製品)の障壁画が見れますが、智積院の収蔵庫(しゅうぞうこ)では本物の障壁画を見れます。レプリカと本物の違いを見比べるのも面白いかも知れません。

【関連記事】智積院は障壁画や庭園が素晴らしい【京都の寺社100選】(東山区)

【公式サイト】真言宗智山派 総本山智積院

 

建仁寺の風神雷神図屏風や青い襖絵

京都市東山区の建仁寺(けんにんじ)は、さまざまな障壁画が存在することで知られます。それぞれ以下内容をご覧ください。

 

俵屋宗達の風神雷神図屏風

風神雷神図屏風
風神雷神図屏風

建仁寺は、「風神雷神図(ふうじんらいじんず)」という屏風(びょうぶ)で有名です。江戸時代に活躍した俵屋宗達(たわらやそうたつ)という画家が描いたもので、国宝に指定されています。

ただし、ホンモノは京都国立博物館に預けており、建仁寺に展示されている屏風はレプリカです。レプリカとはいえ、金色に輝く屏風の中で存在感を放つ風神と雷神の絵は見事です。

 

青い襖絵

舟出
舟出

建仁寺にはとても印象的な新しい襖絵があります。それらはスッキリとした青が特徴の「舟出」と、明暗のみで表現された「凪(なぎ)」という作品で、染色画家(せんしょくがか)である鳥羽美花(とばみか)氏により、2014年に制作されました。

建仁寺ゆかりの栄西(えいさい)が亡くなられてから800年たった事業の一環としてつくられた襖絵です。ずっと眺めていられるほど、たいへん美しい襖絵です。

 

天井画の双龍図

双龍図
双龍図

建仁寺の法堂(はっとう)の天井にはダイナミックな龍が描かれています。龍が2頭描かれているこの天井画は「双龍図(そうりゅうず)」と名付けられており、建仁寺が建てられてから800年を記念して、小泉順作(こいずみじゅんさく)という日本画家が描きました。

108畳の大きなスペースで存在感を放つ法堂の龍は、2年かけて取り組まれた大作です。

 

海北友松作の雲龍図

雲龍図
雲龍図

建仁寺のお堂の中には、ほかにも美しい襖絵(ふすまえ)が存在します。海北友松(かいほうゆうしょう)作の雲龍図(うんりゅうず)は迫力のある襖絵でとても有名です。

まるで実在し、生きているかのような龍をぜひご覧ください。

【関連記事】建仁寺の絵画や庭園は見事!【京都の寺社100選】(東山区)

【公式サイト】建仁寺 The Oldest Zen Temple Kenninji

 

養源院で見れる俵屋宗達の障壁画

京都市東山区にある養源院(ようげんいん)では、江戸時代の画家である俵屋宗達(たわらやそうたつ)が描いた絵が見れます。杉の木でできた戸には、白象図(はくぞうず)、唐獅子図(からじしず)、麒麟図(きりんず)などが描かれており、風変りな表現が新鮮です。

当時では珍しい動物たちが大胆に描かれ、参拝者を魅了し続けています。また、俵屋宗達が描いた襖絵(ふすまえ)も有名です。

松と岩だけが描かれた襖絵(ふすまえ)は、今にも動き出しそうな松が大きなインパクトを与えてくれます。背景は全て金箔(きんぱく)となっている豪華な襖絵(ふすまえ)で、俵屋宗達の作品として唯一残っている襖絵です。

【関連記事】養源院は日本絵画や血天井が有名【京都の寺社100選】(東山区)

【公式サイト】養源院 【公式】

 

【番外編】障壁画といえば二条城

京都市中京区の二条城(にじょうじょう)は、二の丸御殿(にのまるごてん)という建物が特に有名です。二の丸御殿は全部で6つの建物からなり、江戸初期に完成しています。

国宝指定された二の丸御殿内部には、日本絵画史上最大の集団といわれる「狩野派(かのうは)」による障壁画が数多く存在し、建物各所で見られる彫刻や飾りの金具などと合わせ、大変豪華な空間となっています。

ちなみに、二の丸御殿の小兵器がは約3600面が残され、1982年(昭和57年)に1016面が重要文化財となりました。

それらにより、将軍の住居に相応しい空間を実現していますので、障壁画ファン必見のスポットです。

【公式サイト】二条城 世界遺産・元離宮二条城

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まとめ

京都の寺院では、素晴らしい襖絵を各所で見ることができます。古くに描かれた襖絵やストーリーのある襖絵、現代に描かれた襖絵まで混在していますので、新旧ともにさまざまな襖絵を楽しみましょう。また、障壁画という観点で巡ると、見るべき対象が増えます。京都の楽しみ方の1つとしてぜひ参考にしてください。