京都五箇室門跡を分かりやすく解説!京都で人気のお寺・神社情報

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門跡寺院(もんぜきじいん)をご存知ですか?一言でいうと、皇族や公家が住職を務めるお寺のことです。この記事ではそのうちで京都五箇室門跡(きょうとごかしつもんぜき)について解説し、その他の門跡寺院についても紹介します。ぜひ参考にしてください。

京都五箇室門跡をご紹介

京都五箇室門跡をご紹介
毘沙門堂
観光客のAさん
観光客のAさん
京都五箇室門跡ってなんですか?
五ケ所それぞれを紹介しますね。
お坊さん
お坊さん

門跡寺院の中で、天台宗(てんだいしゅう)の「三千院(さんぜんいん)」「青蓮院(しょうれんいん)」「毘沙門堂(びしゃもんどう)」「曼殊院(まんしゅいん)」「妙法院(みょうほういん)」の5つを、京都五箇室門跡(きょうとごかしつもんぜき)または天台宗五門跡(てんだいしゅうごもんぜき)といいます。

それぞれの寺院について見ていきましょう。

 

三千院

京都市左京区の大原(おおはら)にある三千院(さんぜんいん)は、周辺を代表する名所です。立派な仏像や美しい庭園のほか、あじさいや紅葉スポットとしても知られています。

そんな三千院は平安時代の後期に門跡寺院となりました。移転の度に円融房(えんゆうぼう)、梨本坊(なしもとぼう)、梨本門跡(なしもともんぜき)、梶井門跡(かじいもんぜき)と名称が変わり、三千院となったのは明治時代になってからです。

移転を繰り返しているにも関わらず独特の雰囲気から、歴史の重みを感じられるお寺です。

【関連記事】三千院は見事な庭園と仏像が必見【京都の寺社100選】(左京区)

 

青蓮院

京都市東山区にある青蓮院(しょうれんいん)は、青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)とか、粟田御所(あわたごしょ)とも呼ばれるお寺です。

最澄(さいちょう)というお坊さんが、お坊さんの住まいを比叡山(ひえいざん)山頂に数多く作ったのですが、その1つの「青蓮坊(しょうれんぼう)」が起源だと言われています。

大きな池を配備した美しい庭園や、見事な障壁画(しょうへきが)がある宸殿(しんでん)など、数々の見どころがありますので、ぜひゆっくりと見学してください。

また、離れた敷地に境内(けいだい)があるということを飛地境内(とびちけいだい)というのですが、青蓮院の飛地境内である青龍殿(せいりゅうでん)は絶景スポットです。時間があれば、青龍殿と合わせての参拝をおすすめします。

【関連記事】青蓮院は天台宗の京都五箇室門跡【京都の寺社100選】(東山区)

 

毘沙門堂

京都市山科区(やましなく)にある毘沙門堂(びしゃもんどう)は、出雲寺(いずもじ)が正式名なのですが、毘沙門天(びしゃもんてん)を本尊(ほんぞん)としたことから毘沙門堂と呼ばれるようになりました。

宸殿(しんでん)という建物の障壁画(しょうへきが)や、晩翠園(ばんすいえん)という庭園など、多くの見どころがありますが、何と言っても美しい紅葉が一番のおすすめです。

中でも長い石段の紅葉は有名で、毎年多くの人が見物に訪れます。山科エリアでトップクラスの紅葉スポットですので、ぜひ一度紅葉シーズンに参拝してください。

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曼殊院

京都市左京区にある曼殊院(まんしゅいん)は、室町時代に門跡寺院となりました。個性的な枯山水庭園(かれさんすいていえん)や、国宝の黄不動(きふどう)〈※現在見れるのは複製品〉、幽霊の掛け軸などが有名です。

曼殊院も紅葉スポットで、比較的人が少ない隠れた名所となっています。立派な建物は門跡寺院ならではの雰囲気となっており、ダイナミックでありながら気品に満ち溢れていますので、上質な観光ができるでしょう。

【関連記事】曼殊院門跡は京都五箇室門跡の1つ【京都の寺社100選】(左京区)

 

妙法院

京都市東山区にある妙法院(みょうほういん)は、鎌倉時代初期に門跡寺院となったお寺です。妙法院がどれほど格式が高いお寺であるかは、有名な三十三間堂(さんじゅうさんげんどう)との関係で分かります。

仏像を祀(まつ)って礼拝する建物のことを仏堂(ぶつどう)と呼びますが、なんと三十三間堂は妙法院管理下の仏堂なのです。妙法院を参拝すると、それにふさわしいスケールと気品を感じられます。

妙法院の建物は特別公開の時にしか見学できませんが、境内は自由に見学可能です。しかし、どうせなら特別公開に合わせて参拝しましょう。特別公開は年によってタイミングが異なりますが、おおよそ春と11月頃に行われています。

【関連記事】三十三間堂は千体以上の仏像が圧巻【京都の寺社100選】(東山区)

 

その他の門跡寺院のカテゴリ

その他の門跡寺院のカテゴリ
三千院
観光客のAさん
観光客のAさん
ほかにも門跡寺院のグループはありますか?
はい、いくつか紹介します。
お坊さん
お坊さん

門跡寺院は、京都五箇室門跡以外にもグルーピングされているものがあります。ここではその内容として以下を紹介します。

  • 天台宗三門跡
  • 十三門跡
  • 五門跡
  • 醍醐寺五門跡

 

天台宗三門跡

上記5つのお寺を合わせて京都五箇室門跡と呼びますが、そのうち三千院、青蓮院、妙法院の3つのことを天台宗三門跡(てんだいしゅうさんもんぜき)と呼びます。

もう少し詳しく紹介しますと、天台宗には山門派(さんもんは)と寺門派(じもんは)があるのですが、山門派では円融院(えんゆういん)〈※今の三千院〉・青蓮院・妙法院で、寺門派では円満院(えんまんいん)・聖護院(しょうごいん)・実相院(じっそういん)となっています。

山門派円融院〈※今の三千院〉・青蓮院・妙法院
寺門派円満院・聖護院・実相院

【関連記事】実相院は床みどりと床もみじが必見【京都の寺社100選】(左京区)

 

十三門跡

法親王(ほっしんのう)や入道親王(にゅうどうしんのう)が住職である13のお寺を、十三門跡(じゅうさんもんぜき)とか宮門跡(みやもんぜき)、または親王門跡(しんのうもんぜき)といいます。

親王とは結婚している夫婦から産まれた男性の皇子のことで、法親王は出家した後に親王になった場合、入道親王は親王になってから出家した場合を指します。十三門跡については以下リストをご確認ください。

十三門跡備考
円満院(えんまんいん)※滋賀県のお寺

【公式サイト】大本山 圓満院 | 滋賀・琵琶湖にほど近い皇室とゆかりのある

勧修寺(かじゅうじ)【関連記事】勧修寺は古くからの庭園が美しい【京都の寺社100選】(山科区)
三千院(さんぜんいん)天台宗三門跡・京都五箇室門跡
聖護院(しょうごいん)寺門派三門跡
青蓮院(しょうれんいん)天台宗三門跡・京都五箇室門跡
実相院(じっそういん)寺門派三門跡
大覚寺(だいかくじ)【関連記事】大覚寺は日本最古の池庭で知られる【京都の寺社100選】(右京区)
知恩院(ちおんいん)【関連記事】知恩院は法然が開いた浄土宗総本山【京都の寺社100選】(東山区)
仁和寺(にんなじ)【関連記事】仁和寺は格式のある旧御室御所【京都の寺社100選】(右京区)
毘沙門堂(びしゃもんどう)京都五箇室門跡
曼殊院(まんしゅいん)京都五箇室門跡
妙法院(みょうほういん)天台宗三門跡・京都五箇室門跡
輪王寺(りんのうじ)※栃木県のお寺

【公式サイト】日光山 輪王寺 公式ホームページ

照高院 ※廃寺 

 

五門跡

浄土真宗(じょうどしんしゅう)の中で、門跡に準じた5つのお寺をまとめて、五門跡(ごもんぜき)とか五門徒(ごもんと)と呼びます。具体的には以下の5つのお寺です。

五門跡備考
興正寺(こうしょうじ)※京都市のお寺

【公式サイト】本山興正寺

専修寺(せんじゅうじ)※三重県のお寺

【公式サイト】真宗高田派本山 専修寺

西本願寺(にしほんがんじ)【関連記事】西本願寺は浄土真宗本願寺派のお寺【京都の寺社100選】(下京区)
東本願寺(ひがしほんがんじ)【関連記事】東本願寺の歴史と見どころをご紹介【京都の寺社100選】(下京区)
佛光寺※京都市のお寺

【公式サイト】真宗佛光寺派 本山佛光寺

 

醍醐寺五門跡

京都市伏見区にある醍醐寺(だいごじ)の塔頭(たっちゅう)で、醍醐寺門跡を順繰り務めた5つのお寺のことを醍醐五門跡といいます。具体的には以下の5カ寺です。

五門跡備考
金剛王院(こんごうおういん)※通称で一言寺(いちごんじ)
三宝院(さんぽういん)【公式サイト(醍醐寺)】三宝院|境内案内|世界遺産 京都 醍醐寺 
報恩院(ほうおんいん)
無量寿院(むりょうじゅいん)
理性院(りしょういん)

【関連記事】醍醐寺は桜が有名な世界文化遺産【京都の寺社100選】(伏見区)

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まとめ

皇族や公家が住職を務める門跡寺院は、京都にたくさん存在します。そのうち、京都五箇室門跡や、天台宗三門跡、十三門跡、五門跡、醍醐寺五門跡など、さまざまにグルーピングされ、まとめて呼ばれています。

ぜひこのような視点で京都観光をしてみてください。それぞれの違いを感じながら、門跡寺院ばかりを巡るのも面白いですよ。