ドライブで行く京都の寺社はここ!おすすめスポットやルートをご紹介

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ドライブで京都の寺社に行くとしたら、一体どこが良いのでしょうか?京都の市街地は渋滞することが多い反面、車の方が便利な観光地もあります。この記事ではおすすめのドライブ寺社スポットを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

車でしか行けない京都おすすめ寺社

浄瑠璃寺
浄瑠璃寺

京都観光は交通機関での移動がおすすめですが、電車が走っていない場所では、車が便利というケースもあります。まずは車じゃないと行きにくいおすすめの寺社として、以下を紹介いたします。

  • 九体阿弥陀が壮観の浄瑠璃寺
  • 仏像好きにはたまらない蟹満寺
  • おすすめの穴場である楊谷寺
  • 絶景が見事な善峯寺

 

九体阿弥陀が壮観の浄瑠璃寺

浄瑠璃寺(じょうるりじ)は京都府木津川市(きづがわし)にあり、JR「加茂(かも)駅」から徒歩で1時間以上かかるため、コミュニティバスか車での参拝がおすすめです。

浄瑠璃寺の名前は浄瑠璃浄土(じょうるりじょうど)の世界からきており、浄瑠璃浄土とは薬師如来(やくしにょらい)という仏さまの世界です。一方、阿弥陀如来(あみだにょらい)という仏さまの世界は極楽浄土(ごくらくじょうど)です。

浄瑠璃寺の場合は、大きな池を挟んだ三重塔(さんじゅうのとう)に薬師如来が、対岸のお堂には9体の阿弥陀如来が安置されており、それぞれの浄土の世界を体感できます。

特にこの「九体阿弥陀(くたいあみだ)」のようなお堂は、かつて京都に30カ所以上存在しましたが、現在では浄瑠璃寺を残すのみとなり、たいへん貴重な存在となっています。

 

仏像好きにはたまらない蟹満寺

京都府木津川市(きづがわし)にある蟹満寺(かにまんじ)は、JR「棚倉(たなくら)駅」から徒歩約20分ほどのところにあります。

電車でも行けますが、車の場合は先述の浄瑠璃寺まで30分弱で行けますので、ぜひ両方行かれることをおすすめします。

蟹満寺は白鳳時代(はくほうじだい)〈一般的に645〜710年〉からの歴史あるお寺で、国宝(こくほう)釈迦如来像(しゃかにょらいぞう)が特に有名です。

釈迦如来像の高さは約2.4メートルの金銅(こんどう)製<銅に金メッキをしたもの>で、奈良時代以前に造られたと考えられています。

作られた時期やサイズが同様の金銅仏としては、飛鳥寺(飛鳥寺)の飛鳥大仏(あすかだいぶつ)、興福寺(こうふくじ)の仏頭(ぶっとう)<旧山田寺>、薬師寺の薬師如来坐像(やくしにょらいざぞう)のみです。

たいへん貴重で立派な仏像だけに、多くの仏像ファンが訪れるお寺です。また、蟹満寺は、蟹の恩返しの物語でも知られています。

 

蟹の恩返しとは?

蟹の恩返しは、今昔物語集(こんじゃくものがたりしゅう)という平安時代に作られた物語に登場します。蟹を助けた娘。その父親は蛇(へび)から蛙(かえる)を助けるために、娘を蛇の嫁にすると約束してしまいます。

蛇が娘をもらいに来た時、1人の僧があらわれ、「観音(かんのん)さまに祈り続ければ蛇は立ち去る」と告げて消えました。

夜が明けて外にでると、たくさんの蟹が蛇と戦って蛇を倒していたのです。親子は蛇を埋めて、その上に観音さまをまつるお寺を建てましたというお話しです。

 

おすすめの穴場である楊谷寺

京都府長岡京市にある楊谷寺(ようこくじ)は、最寄りの阪急「西山天王山(にしやまてんのうざん)駅」から徒歩1時間ほどかかるため、車での参拝がおすすめです。

楊谷寺は「眼の観音さま」として信仰されており、古くから眼の病気にご利益があるとされている「十一面千手千眼観世音菩薩(じゅういちめんかんのんぼさつ)」をまつっています。

毎月17 日の縁日に特別に参拝ができます(18日も可能)。また、空海(くうかい)にゆかりがある独鈷水(おこうずい)という湧(わ)き水が、目の病気にご利益があることでも知られています。

山深い場所にある楊谷寺は、紅葉や新緑、アジサイの名所でもあり、特に約5,000株が咲き誇るアジサイは有名です。

手を清める「手水舎(てみずや)」にアジサイが浮かべられると、たいへん華やかな雰囲気となりますよ。

【公式サイト】京都 眼の観音様 ~柳谷観音 立願山楊谷寺

 

絶景が見事な善峯寺

善峯寺(よしみねでら)は、複数の最寄り駅からいずれもタクシーで約20分かかることから、車での観光がおすすめです。平安時代のお坊さんである源算(げんさん)が、小さなお堂を建てたのが始まりといわれています。

鎌倉時代に栄えましたが、室町時代に衰退し、江戸時代に桂昌院(けいしょういん)<5代将軍、徳川綱吉(とくがわつなよし)の母〉の寄付で再び栄えました。

そんな善峯寺は、樹齢600年を超える「遊龍の松(ゆうりゅうのまつ)」や、源算(げんさん)がつくったと伝わる釈迦如来(しゃかにょらい)という仏さまの石像など、さまざまな見どころがありますが、山に立つがゆえの絶景も見どころです。

晴れの日は京都市内を一望でき、霧(きり)が多い日は幻想的な雰囲気を楽しめます。また、セイヨウアジサイ、ガクアジサイ、ヤマアジサイなど約8,000株の紫陽花(あじさい)が咲き誇り、シーズンには紫陽花を目当てとした参拝者も多いです。

【関連記事】善峯寺は樹齢六百年超えの松が有名【京都の寺社100選】(西京区)

 

駐車して徒歩で巡る!エリア別コース

高雄周辺
高雄周辺

京都には、徒歩圏内に名所が集まっているエリアがたくさんあります。車で現地まで行き、周辺を徒歩で巡るのに適したエリアとして、以下を紹介します。

  • 紅葉の名所として知られる高雄周辺
  • 穴場寺院が多い鷹峯周辺
  • ひとり旅にもおすすめの大原周辺

 

紅葉の名所として知られる高雄周辺

京都の観光名所として知られる「高雄(たかお)」は、紅葉の名所として知られています。高雄周辺には、高山寺(こうざんじ)、西明寺(さいみょうじ)、神護寺(じんごじ)などがあり、いずれも観光シーズンには多くの人で賑わいます。

正確には、高山寺は栂尾(とがのお)、西明寺は槙尾(まきのお)、神護寺は高雄(たかお)にありますが、高山寺から西明寺までは徒歩約15分、西明寺から神護寺までは徒歩約5分と、徒歩での観光が可能です。

ただし、高雄エリアまでは交通の便が悪いため、近くに行くのは車が便利です。

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【公式サイト】槙尾山 西明寺公式サイト|真言宗大覚寺派

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穴場寺院が多い鷹峯周辺

「鷹峯(たかがみね)」も、最寄り駅まで遠いため、車やバス、タクシーなどで行く必要があります。

鷹峯には穴場の寺院が多く、スーパー芸術家だった本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)ゆかりの「光悦寺(こうえつじ)」や、悟りの窓・迷いの窓で知られている「源光庵(げんこうあん)」、絶世の美女とうたわれた2代目吉野太夫(よしのだゆう)ゆかりの「常照寺(じょうしょうじ)」など、おすすめスポット盛りだくさんです。

市内中心部のような混雑がないので、ゆっくりと名所を楽しめます。

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ひとり旅にもおすすめの大原周辺

京都市左京区の大原(おおはら)は、バスで行くことができますが、観光シーズンは車内が混雑するため、マイカーでの移動が便利です。有料駐車場がいくつかある上、徒歩圏内に名所が並んでいますので、車+徒歩の観光に適しています。

大原の観光名所は山里にあり、どの場所も雰囲気が落ち着いています。自然の静けさと寺院の落ち着き、一方で周辺のお店には適度な賑わいがあり、静けさと賑わいのバランスが丁度良いエリアです。

コンパクトなエリアでありながら満足な旅行計画が立てやすく、癒しも得られるため、ひとりで旅をする人にも人気です。

大原のおすすめスポットは、庭園が美しい宝泉院(ほうせんいん)や、仏像が立派な勝林院(しょうりんいん)、仏像と庭園の両方を楽しめる三千院(さんぜんいん)などがあります。

ほかにも、来迎院(らいごういん)や寂光院(じゃっこういん)、実光院(じっこういん)など、名所が盛りだくさんのエリアです。

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シーン別ドライブのモデルコース

夜の伏見稲荷
夜の伏見稲荷

ドライブで寺社仏閣を巡る場合に、どういうコースがおすすめなのか、シーン別に紹介いたします。

  • 夜のドライブスポットおすすめコース
  • 雨の日の京都観光ドライブコース
  • 定番を効率よく回るドライブコース

 

夜のドライブスポットおすすめコース

夜にドライブをするのなら、平安神宮(へいあんじんぐう)から伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)までのルートをおすすめします。

平安神宮は高さ24.2mの大鳥居が、周辺の光が相まって独特の美しさを放ちます。そこから境内に明かりが灯(とも)る八坂神社(やさかじんじゃ)へ行き、ライトアップされた東本願寺(ひがしほんがんじ)の御影堂門(ごえいどうもん)、東寺の五重塔(ごじゅうのとう)を見つつ、伏見稲荷大社へ行きましょう。

八坂神社と伏見稲荷大社は夜でも入ることができます。

 

【モデルコース】

平安神宮→(車で約7分)→八坂神社→(車で約14分)→東本願寺→(車で約6分)→東寺→(車で約13分)→伏見稲荷大社

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雨の日の京都観光ドライブコース

雨の日におすすめなのは、三十三間堂(さんじゅうさんげんどう)、智積院(ちしゃくいん)、圓徳院(えんとくいん)、曼殊院門跡(まんしゅいんもんぜき)です。いずれも見どころが建物の中なので、一旦中に入れば濡れずに拝観が可能です。

三十三間堂では仏像を、それ以外のところでは庭園や襖絵(ふすまえ)などを楽しめます。特に庭園は雨の日がおすすめです。

雨が降ると石がつややかになり、苔(こけ)が生き生きとするため、晴れの日よりも美しい庭園を見学できます。

 

【モデルコース】

三十三間堂→(車で約3分)→智積院→(車で約9分)→圓徳院→(車で約26分)→曼殊院

 

定番を効率よく回るドライブコース

定番の観光地を巡るなら、効率よくまわりたいものですよね。京都市内中心部は渋滞することが多いため、たくさん参拝したければ、巡り方の工夫が必要です。おすすめの巡り方は以下のとおりです。

 

【モデルコース】

金閣寺(きんかくじ)→(車で約24分)→銀閣寺(ぎんかくじ)→(車で約23分)→清水寺(きよみずでら)→(車で約18分)→東寺(とうじ)→(車で約13分)→伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)

 

仮に1カ所に1時間ずつ滞在したとし、1時間ランチに費やしたとしても、1日あれば全て巡れます。また、最後の目的地は夜でも参拝できる伏見稲荷なので、時間の制約を回避可能です。

 

ドライブウェイで行く比叡山延暦寺(番外編)

元三大師堂
元三大師堂

比叡山延暦寺(ひえいざんえんりゃくじ)は、ケーブルカーでも行けますが、比叡山ドライブウェイを使い、マイカーで巡ることもできます。

本来、延暦寺は滋賀県大津市の住所ではありますが、世界文化遺産(せかいぶんかいさん)では「古都京都の文化財」として登録されています。

東塔(とうどう)エリア、西塔(さいとう)エリア、横川(よかわ)エリアの3エリアで構成される延暦寺を、それぞれ紹介いたします。

 

延暦寺発祥の地である東塔エリア

東塔は、天台宗(てんだいしゅう)の最澄(さいちょう)というお坊さんが、延暦寺を開いた場所であり、根本中堂(こんぽんちゅうどう)や大講堂(だいこうどう)、阿弥陀堂(あみだどう)など、重要なお堂が建ち並んでいます。

延暦寺には塔・西塔・横川にそれぞれ中心となるお堂があり、このことを「中堂(ちゅうどう)」と呼んでいますが、東塔にある根本中堂(こんぽんちゅうどう)はその最大のお堂であり、延暦寺の総本堂(ほんどう)となっています。

788年(奈良時代)に建てられた一乗止観院(いちじょうしかんいん)が元となり、災害で復興する度に大きくなり、現在の根本中堂は1642年(江戸時代)に完成したものです。

本尊(ほんぞん)である薬師如来(やくしにょらい)という仏さまの前には、1,200年間灯(とも)り続けている「不滅の法灯(ふめつのほうとう)」があり、消えないように油が足し続けられています。

ちなみに「不滅の法灯」は、油が断たれること無いということで「油断(ゆだん)」という言葉の語源となっています(※諸説あり)。

 

釈迦堂を中心とする西塔エリア

西塔は釈迦堂(しゃかどう)を中心としたエリアで、この釈迦堂は比叡山の建物の中で最も古い建物です。元々は滋賀県にある三井寺(みいでら)のお堂でしたが、豊臣秀吉が1595年(安土桃山時代)に移築しています。

西塔は東塔から1キロほど離れた場所にあり、釈迦堂以外にも修行のための「にない堂」や、最澄の霊をまつる「浄土院(じょうどいん)」などがあります。

特に浄土院は、比叡山で最も清らかな聖域とされ、ここを守る僧侶は12年間比叡山から降りられず、覚悟としては一生比叡山を降りないほどの気持ちで、最澄(さいちょう)にお仕えする場所です。

 

おみくじ発祥の地である横川エリア

横川は横川中堂(よかわちゅうどう)を中心とするエリアです。西塔から4キロほどの所にあり、横川中堂のほかに、元三大師堂(がんざんだいしどう)、恵心堂(えしんどう)などで構成されています。

元三大師堂は「おみくじ発祥の地」として知られており、元三大師とも角大師(つのだいし)とも呼ばれる良源(りょうげん)というお坊さんをまつっています。

「おみくじ発祥の地」と呼ばれるのは、良源が観音菩薩(かんのんぼさつ)を祈って授かった偈文(げもん)<観音さまのお言葉>百枚が、おみくじの原型だと言われているからです。

百枚の偈文から1枚ひき、そこに進むべき道を読み取って、人びとを導いたとされています。

 

元三大師が角大師とも呼ばれる理由

良源が73歳の時、世の中に病気が流行ったため、良源は人びとを救おうとしました。良源が大きな鏡に自分の姿を写すと、鏡の中には骨ばかりの鬼の姿が現われました。

その姿を弟子に描き写させ、版画にしてお札を刷って配ると、お札を貼った家は病気だけでなく、一切の災(わざわい)から逃れられるようになったのです。

鬼の姿となった良源は角大師(つのだいし)と呼ばれ、多くの人が角大師のお札を求めて参拝しています。

 

まとめ

京都は渋滞しやすいため、電車で参拝する方が便利なのですが、場所によっては車がおすすめのところもあります。特に駅から離れた観光地の場合、マイカーの方が計画性を持って巡れる上、観光客が少ない場所へも行きやすいです。

観光シーズンはバスの車内が混雑するケースや、タクシーがなかなか拾えないケースもありますので、ケースバイケースで車移動も検討すると良いでしょう。

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