法界寺は授乳祈願や阿弥陀様で有名【京都の寺社100選】(伏見区)

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京都の法界寺(ほうかいじ)をご存じでしょうか?法界寺は浄土真宗(じょうどしんしゅう)を開いた親鸞(しんらん)誕生の地域にあり、授乳祈願(じゅにゅうきがん)のお寺であることや国宝の仏像が有名です。この記事では法界寺について紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

法界寺は授乳祈願や阿弥陀様で有名

法界寺阿弥陀堂

観光客のAさん
観光客のAさん
法界寺について教えてください。
わかりました。詳しく解説しますね。
お坊さん
お坊さん

 

法界寺は真言宗(しんごんしゅう)という宗派のお寺です。親鸞(しんらん)が産まれた日野(ひの)という地域にあるお寺なので、浄土真宗(じょうどしんしゅう)と勘違い人もいますが、実は真言宗(しんごんしゅう)のお寺です。そんな法界寺について以下内容を解説します。

  • 法界寺の歴史
  • 法界寺の見どころ
  • 法界寺の裸踊り
  • 法界寺の御朱印

 

法界寺の歴史

法界寺は1051年(平安時代)に日野資業(ひのすけなり)という公卿(くぎょう)が、日野家の山荘をお寺に改めたのが始まりです。公卿とは朝廷に使える「公家(くげ)」の中で位が高い人たちのことを指します。

日野資業(ひのすけなり)から4代目にあたる日野有範(ひのありのり) と吉光女(きっこうにょ)の間に産まれたのが親鸞です。親鸞が子どものころに過ごしていたと想像しながら参拝すると、京都の奥深さを味わえるでしょう。

 

法界寺の見どころ

法界寺の見どころは授乳祈願(じゅにゅうきがん)で知られる本堂と、阿弥陀堂(あみだどう)に安置されている仏像です。それぞれ具体的に解説いたします。

 

授乳祈願の乳薬師

法界寺の本堂は薬師如来(やくしにょらい)という仏様が安置されています。この薬師如来の中に、日本の天台宗(てんだいしゅう)を開いた「最澄(さいちょう)」というお坊さんが作った小さな仏像が納められています。

そのため、安産や授乳、子授などのご利益があり、乳薬師(ちちやくし)とも呼ばれています。また、地名と合わせて日野薬師(ひのやくし)と呼ばれることもあります。残念ながら薬師如来像は非公開なので見れませんが、女性を中心に参拝する人は多いです。

 

阿弥陀如来は国宝の仏像

阿弥陀堂(あみだどう)の中には、2.8メートルの阿弥陀如来坐像(あみだにょらいざぞう)が安置されています。この阿弥陀如来坐像(あみだにょらいざぞう)は国宝(こくほう)で、平安時代を代表する仏師(ぶっし)である「定朝(じょうちょう)」の流れをくむ作り方となっています。

そのため、定朝(じょうちょう)が作った平等院鳳凰堂(びょうどういんほうおうどう)の阿弥陀如来像にそっくりです。国宝の仏像を真ん前で見れる貴重なお堂で、仏像だけでなくお堂も国宝です。

 

法界寺の裸踊り

法界寺では毎年1月14日の夜に裸踊り(はだかおどり)が行われます。元旦からの行事の総まとめ的なもので、五穀豊穣(ごこくほうじょう)などを願う法要です。

裸踊りは、阿弥陀堂の縁側で地元の信者が行います。ふんどし姿で「頂礼(ちょうらい)、頂礼(ちょうらい)」と声をあげながら激しくぶつかります。その時に使われたふんどしは、妊婦の腹帯(はらおび)として信仰を集めています。

 

法界寺の御朱印

法界寺御朱印

法界寺の御朱印は、薬師如来(やくしにょらい)と阿弥陀如来(あみだにょらい)の2種類があり、いずれも300円です。また、〇〇周年記念など、期間限定の御朱印をいただける場合もあります。

 

法界寺の参拝情報や交通アクセス

法界寺薬師堂

観光客のAさん
観光客のAさん
法界寺の参拝情報を教えてください。
はい。お教えします。事前に確認してからお出かけしましょう。
お坊さん
お坊さん

法界寺の観光情報として以下内容を紹介します。参拝時の参考としてください。

  • 法界寺の参拝情報
  • 法界寺の交通アクセス
  • 法界寺の地図

 

法界寺の参拝情報

法界寺の参拝時間は9:00~17:00(10~3月は16:00まで)で、拝観料は大人400円、中学生200円、小人200円です。

 

法界寺の交通アクセス

法界寺の交通アクセスは、京都市営地下鉄東西線「石田駅」から徒歩20分、京阪バス「日野薬師」バス停下車すぐです。

 

法界寺の地図

法界寺の地図を以下にて掲載します。最寄り駅やバス停からの参考としてください。

 

京都の日野の里とは?法界寺の周辺情報

観光客のAさん
観光客のAさん
法界寺周辺のおすすめスポットはありますか?
法界寺周辺には見どころが多いのですよ。
お坊さん
お坊さん

法界寺がある日野の里は、奈良の春日野(かすがの)から名付けられました。この地が春日野に似ているため春日野とされたのです。

しかし、春日野と書かれた目印の木を鹿が食べてしまい「日野」の文字だけが残りました。そのため、日野という地名になったと伝わっています。

そんな日野の地は法界寺以外にも見どころがあります。法界寺周辺情報として以下を紹介します。

 

  • 親鸞聖人誕生の地の日野誕生院
  • 枝垂桜が見事な恵福寺
  • 鴨長明の方定石

 

親鸞聖人誕生の地の日野誕生院

先ほども説明したように、日野の地は親鸞(しんらん)が産まれた地です。1173年(平安時代)だと伝えられています。

本願寺の第19世トップ(宗主という)である本如(ほんにょ)というお坊さんが、日野の地を調査し、親鸞の父である日野有範(ひのありのり)をまつる有範堂(ありのりどう)を建てました。

江戸時代後期に日野誕生院(ひのたんじょういん)に名前が変わり、親鸞聖人(しんらんしょうにん)ゆかりの地として愛されています。

ちなみに、聖人(しょうにん)とは徳の高いお坊さんという意味ですので、知っておくと良いでしょう。日野誕生院は紅葉(こうよう)が美しく、知る人ぞ知る紅葉の穴場となっています。

 

枝垂桜が見事な恵福寺

恵福寺の枝垂れ桜
恵福寺の枝垂れ桜

恵福寺(えいふくじ)は、法界寺から徒歩5分ほどのところにあります。鎌倉時代後期に天台宗として始まり、1598年(安土桃山時代)に浄土宗となりました。

恵福寺(えいふくじ)には立派な地蔵菩薩像(じぞうぼさつぞう)があります。丈六(じょうろく)というサイズの地蔵菩薩像(じぞうぼさつぞう)は、日本最大級といわれており、お堂の中でひと際目をひきます。

丈六とは、お釈迦様の身長が1丈6尺(約4.85メートル)だったということから短縮して丈六と呼ばれます。恵福寺(えいふくじ)の地蔵菩薩像は座っているため、その半分の大きさです。

恵福寺(えいふくじ)には1本の枝垂れ桜(しだれざくら)があり、シーズンを迎えると見事に咲き誇ります。まるで桜が空から降ってくるような姿はたいへん美しく、夜のライトアップはとても幻想的です。1本だけでこれほど美しい恵福寺(えいふくじ)の桜は、京都有数の素晴らしい枝垂れ桜です。

※本堂参拝は事前連絡をおすすめします。

 

鴨長明の方定石

法界寺から東に15分ほど山道を登っていくと、鴨長明(かものちょうめい)の方定石(ほうじょうせき)があります。

平安時代後期から鎌倉初期の歌人であり随筆家であった鴨長明(かものちょうめい)が庵(いおり)を建てて住んでいた場所です。いわゆる山ごもりしていた場所です。

約3メートル四方の庵を建てて、この場所で「方丈記」という随筆を書いたとされています。その庵の土台となっていた大きな岩が現在も残っているのです。

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まとめ

法界寺は親鸞ゆかりの地にあるお寺で、乳薬師、阿弥陀如来坐像、法界寺の裸踊りなどが有名です。立派な仏像を親鸞聖人に思いをはせながら見学すると良いでしょう。また、周辺の史跡や名所も見どころたっぷりですので、合わせての観光・参拝をおすすめします。