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京都で西国三十三所(さいごくさんじゅうさんしょ)といえばどこでしょうか?西国三十三所は、近畿地方2府4県と岐阜県の各所にある、観音(かんのん)さまのお寺巡りです。この記事では、京都に焦点をあてて紹介しますので、参考にしてください。
西国三十三所は京都に11の寺院がある【一覧】
西国三十三所(さいごくさんじゅうさんしょ)巡りとは、近畿地方2府4県(京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県)と、岐阜県の各所にある観音さまのお寺巡りです。
そのうち、京都には11の寺院と番外のお寺があります。まずは、それぞれのお寺を順番に解説いたします。
札所番号 | 寺名 | 所在地 |
第十番 | 三室戸寺 | 京都府宇治市 |
第十一番 | 上醍醐 准胝堂 | 京都市 |
第十五番 | 今熊野観音寺 | 京都市 |
第十六番 | 清水寺 | 京都市 |
第十七番 | 六波羅蜜寺 | 京都市 |
第十八番 | 六角堂 | 京都市 |
第十九番 | 革堂 | 京都市 |
第二十番 | 善峯寺 | 京都市 |
第二十一番 | 穴太寺 | 京都府亀岡市 |
第二十八番 | 成相寺 | 京都府宮津市 |
第二十九番 | 松尾寺 | 京都府舞鶴市 |
西国番外 | 元慶寺 | 京都市 |
※観音さまとは観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)の略です。
※後述の菩薩(ぼさつ)は仏さまの位(くらい)の1つです。
第十番 三室戸寺(京都府宇治市)
京都府宇治市(うじし)にある三室戸寺(みむろとじ)は、西国三十三所めぐりの10番札所(ふだしょ)で、本尊(ほんぞん)は千手観世音菩薩(せんじゅかんぜおんぼさつ)です。
ツツジと紫陽花(あじさい)の名所として知らるお寺で、それぞれ約2万株が一斉に咲き誇り、そのボリュームや美しさは圧巻です。
ツツジは毎年4月下旬~5月上旬、紫陽花(あじさい)は毎年6月~7月上旬に見ごろを迎えますので、ぜひシーズンに合わせて参拝しましょう。
【関連記事】三室戸寺はツツジと紫陽花の名所【京都の寺社100選】(京都市外)
第十一番 上醍醐 准胝堂(京都市)
京都市伏見区の醍醐寺(だいごじ)は、京都でも有数の桜スポットであるほか、7万5千点以上の文化財が国宝(こくほう)・重要文化財(じゅうようぶんかざい)に指定されているお寺です。
そんな醍醐寺は、醍醐山(だいごさん)の上の「上醍醐(かみだいご)」と、醍醐山ふもとの下醍醐(しもだいご)で構成されています。
准胝堂(じゅんていどう)は平成20年8月に、落雷による火災が原因で焼失したため、現在は下醍醐の観音堂(かんのんどう)に准胝観世音菩薩(じゅんていかんぜおんぼさつ)を安置して、参拝受け付けをしています。
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第十五番 今熊野観音寺(京都市)
京都市東山区にある今熊野観音寺(いまくまのかんのんじ)は、「ぼけ封じ」のご利益があるとされ、「頭の観音さん」として広く親しまれています。
授与品である枕カバーを使用すると、頭痛やボケ封じ、知恵や学問のご利益が得られると有名です。本尊は十一面観世音菩薩(じゅういちめんかんぜおんぼさつ)で、空海(くうかい)作と伝わります。
そんな今熊野観音寺の境内(けいだい)は自然に囲まれており、秋になると美しい紅葉を楽しむことができます。
【外部リンク】今熊野観音寺
第十六番 清水寺(京都市)
京都市東山区にある清水寺(きよみずでら)は、高さ13メートルある「清水の舞台(きよみずのぶたい)」が有名です。
また、国内最大級の三重塔(さんじゅうのとう)や、古くから流れる音羽の瀧(おとわのたき)、隣接する地主神社(じしゅじんじゃ)など、みどころたっぷりのお寺です。
そんな清水寺の本尊は十一面観世音菩薩(じゅういちめんかんぜおんぼさつ)で、33年に1度だけ見ることができます。
【関連記事】清水寺は京都トップクラスの観光地【京都の寺社100選】(東山区)
第十七番 六波羅蜜寺(京都市)
京都市東山区にある六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)は、963年(平安時代)に空也(くうや)というお坊さんが、鴨川(かもがわ)の東側にお堂を建てて「西光寺(さいこうじ)」としたのが始まりです。
国宝(こくほう)に指定されている本尊(ほんぞん)の十一面観世音菩薩(じゅういちめんかんぜおんぼさつ)や、重要文化財(じゅうようぶんかざい)に指定されている地蔵菩薩坐像(じぞうぼさつぞう)など、素晴らしい仏像が安置されています。
そのため、仏像ファンが足しげく通うお寺です。
【関連記事】六波羅蜜寺にある有名な仏像とは?【京都の寺社100選】(東山区)
第十八番 六角堂(京都市)
京都市中京区の六角堂(ろっかくどう)は、頂法寺(ちょうほうじ)が正式名称です。聖徳太子が建てたと伝わり、長い歴史の中で多くの人から信仰されてきた六角堂は、京都の中心にあり「京都のへそ」と呼ばれています。
ちなみに、六角堂の門をくぐった右手側には、中央に丸い穴があいた六角形の「へそ石」があり、まさに京都の中心を思わせる史跡です。
そんな六角形の本堂(ほんどう)の中には、聖徳太子が身の回りで大切に持っていたとされる「如意輪観音坐像(にょいりんかんのんざぞう)」が祀(まつ)られていますが、普段は見ることができず、代わりに参拝されるための仏さまが安置されています。
【関連記事】六角堂は京都のへそとして有名【京都の寺社100選】(中京区)
第十九番 革堂(京都市)
通称で革堂(こうどう)と呼ばれる行願寺(ぎょうがんじ)は、京都市中京区にあるお寺です。一千年の歴史を持つお寺で、行円(ぎょうえん)というお坊さんが開きました。
重みがある立派な本堂には、千手観世音菩薩(せんじゅかんぜおんぼさつ)が本尊としてまつられています。行願寺は町堂(まちどう)となって、人びとが集まる集会所の役割も担っています。
室町時代の大戦である「応仁の乱(おうにんのらん)」以降は、下京の町堂である六角堂(ろっかくどう)に対し、革堂は上京の町堂(まちどう)として親しまれまれ続けています。
【関連記事】行願寺(革堂)は1千年の歴史あり【京都の寺社100選】(中京区)
第二十番 善峯寺(京都市)
京都市西京区の善峯寺(よしみねでら)は、樹齢600年の松が有名であるほか、京都市を一望できる絶景スポットとしても知られています。また、紫陽花(あじさい)の名所でもあり、見ごろには多くの参拝者が訪れます。
そんな善峯寺のご本尊は千手観世音菩薩(せんじゅかんぜおんぼさつ)です。革堂(こうどう)に祀(まつ)られ、余った木で作った千手観音(せんじゅかんのん)が、京都の洛東にあるお寺に安置されたのですが、後朱雀天皇(ごすざくてんのう)<在位:1036年(平安時代)~1045年(平安時代)>が見た夢のお告げにより、善峯寺に移動され本尊となったとのことです。
【関連記事】善峯寺は樹齢六百年超えの松が有名【京都の寺社100選】(西京区)
第二十一番 穴太寺(京都府亀岡市)
穴太寺(あなおじ)は、京都府亀岡市にあるお寺で、本尊は薬師如来(やくしにょらい)像で、札を受け取る所の本尊は聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)です。
穴太寺は「あなおおじ」や「あのうじ」「あなおうじ」などと呼ばれることもあり、美しい庭園や本堂にまつられている釈迦如来涅槃像(しゃかにょらいねはんぞう)も知られています。
この釈迦如来涅槃像は、自分の身体の悪い場所をと同じところを撫(な)でると、その病気が治ると伝わります。
第二十八番 成相寺(京都府宮津市)
成相寺(なりあいじ)は京都府宮津市にあるお寺で、日本三景(にほんさんけい)に数えられる天橋立(あまのはしだて)周辺のお寺です。山の中ほどにあることから、天橋立の絶景を楽しむことが可能です。
平安時代以降、本尊である聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)のご利益が評判となり、現在まで栄えてきました。そんな成相寺は西国三十三カ所巡りで最も北に位置し、冬は雪が深いお寺です。
ちなみに、日本三景とは、日本の絶景スポットの3つで、天橋立(あまのはしだて)・広島の厳島(いつくしま)・宮城の松島(まつしま)の三か所を指します。
【外部リンク】成相寺
第二十九番 松尾寺 (京都府舞鶴市)
京都府舞鶴市(まいづるし)にある松尾寺(まつのおでら)は、西国三十三カ所巡りで唯一、馬頭観世音菩薩(ばとうかんぜおんぼさつ)を本尊としています。
農業や水産業の守り仏であるほか、競馬関係者からの信仰も集めています。標高693メートルの青葉山(あおばやま)の途中で、標高250メートルあたりに存在するお寺です。
【外部リンク】京都府舞鶴市 西国第二十九番札所 青葉山 松尾寺 公式
西国番外 元慶寺(京都市)
元慶寺(がんけいじ)は、京都市山科区(やましなく)にあるお寺で、西国三十三カ所の番外です。868年(平安時代)からの歴史を持ち、お寺の格式も高く、たいへん栄えたお寺でしたが、室町時代の大戦である「応仁の乱(おうにんのらん)」で被害を受けました。
現在の建物は江戸時代に再建されたものだといわれています。
自家用車で巡るおすすめの順番を地図で紹介
もし自家用車で巡るのであれば、どういうルートが効率よく巡れるのでしょうか?ここでは京都における西国三十三所の、おすすめルートを紹介します。
第十番 三室戸寺 → 第十一番 上醍醐
まずは第十番の三室戸寺から巡りましょう。三室戸寺から醍醐寺までは、車でおよそ20分です。
第十一番 上醍醐 → 西国番外 元慶寺
醍醐寺から元慶寺は、車で17分ほどです。番外も巡るのであればこの順番がおすすめです。もし、番外は巡らず、通常コースだけの場合は、次の今熊野観音寺へ向かいましょう。
西国番外 元慶寺 → 第十五番 今熊野観音寺
元慶寺から今熊野観音寺へは、車で約14分です。
第十五番 今熊野観音寺 → 第十六番 清水寺
今熊野観音寺から清水寺は、車で約13分です。ただし、周辺道路や近隣駐車場が混雑することも多いため、時間にはゆとりを持ちましょう。
第十六番 清水寺 → 第十七番 六波羅蜜寺
清水寺から六波羅蜜寺は車で約7分です。
第十七番 六波羅蜜寺 → 第十九番 革堂
六波羅蜜寺から革堂は、車で約12分です。
第十九番 革堂 → 第十八番 六角堂
革堂から六角堂までは、車で約9分です。
第十八番 六角堂 → 第二十番 善峯寺
六角堂から善峯寺までは、車で約52分です。
第二十番 善峯寺 → 第二十一番 穴太寺
善峯寺から穴太寺は、車で約27分です。この区間は有料道路が含まれます。
第二十一番 穴太寺 → 第二十九番 松尾寺
穴太寺から松尾寺は、車で約1時間11分です。後述の成相寺と松尾寺の順番を入れ替えると効率的です。ルートには有料道路が含まれます。
第二十九番 松尾寺 → 第二十八番 成相寺
松尾寺から成相寺は、車で約1時間8分です。こちらも有料道路が含まれます。
公共交通機関でも巡りやすいお寺
自家用車ではなく、公共交通機関を利用されることもあるかと思います。そこで、公共交通機関で巡りやすいお寺のみをピックアップし、おすすめルートを紹介します。
第十番 三室戸寺 → 第十一番 上醍醐 准胝堂
三室戸寺から醍醐寺までは、公共交通機関を利用して約49分です。三室戸寺から徒歩約16分のところにある京阪電車三室戸(みむろど)駅から、中書島(ちゅうしょじま)行に乗車し、六地蔵(ろくじぞう)駅で下車します。
六地蔵駅からはバスの「山科六地蔵線22A」に乗り、醍醐辻(だいごつじ)バス停下車徒歩約1分で到着です。
※寺名は三室戸寺(みむろとじ)ですが、電車の駅名は三室戸(みむろど)です。
第十一番 上醍醐 准胝堂 → 西国番外 元慶寺
醍醐寺から元慶寺までは、公共交通機関を利用して約41分です。醍醐寺から徒歩1分のところにある醍醐寺前バス停から「山科六地蔵線22A、小野駅経由山科駅行」に乗車します。
外環三条(そとかんさんじょう)バス停から徒歩約21分で元慶寺に到着します。
西国番外 元慶寺 → 第十六番 清水寺
元慶寺から清水寺までは、公共交通機関を利用して約33分です。元慶寺から徒歩12分のところにある川田道(かわたみち)バス停から、「四条山科醍醐線82、五条西洞院行」に乗車します。
五条坂(ごじょうざか)バス停を下車し、徒歩約11分で清水寺に到着です。
第十六番 清水寺 → 第十七番 六波羅蜜寺
清水寺から六波羅蜜寺までは、徒歩約11分です。
第十七番 六波羅蜜寺 → 第十五番 今熊野観音寺
六波羅蜜寺から今熊野観音寺へは、公共交通機関を利用して約23分です。六波羅蜜寺から徒歩約6分のところにある五条坂(ごじょうざか)バス停から「市営207、東福寺・九条車庫行」に乗り、泉涌寺道(せんにゅうじみち)バス停を下車します。
そこから徒歩約11分で今熊野観音寺に到着します。
第十五番 今熊野観音寺 → 第十九番 革堂
今熊野観音寺から革堂までは、公共交通機関を利用して約39分です。泉涌寺道バス停から「市営202、熊野神社・西ノ京円町行」に乗車し、河原町丸太町(かわらまちまるたまち)バス停下車、徒歩約4分で革堂です。
第十九番 革堂 → 第十八番 六角堂
革堂から六角堂までは、公共交通機関を利用して約18分です。烏丸丸太町バス停から「市営51、四条河原町・三条京阪行」に乗車し、烏丸御池(からすまおいけ)バス停を下車します。そこから約5分で六角堂に到着します。
西国三十三所めぐりで知っておくべきマナー
西国三十三所めぐりで知っておきたいマナーを紹介します。参考にしてください。
山門は脱帽と一礼をしてくぐる
山門(さんもん)をくぐるときは、帽子をとって一礼をしてからくぐりましょう。足元の敷居(しきい)は踏まず、またいで通るのがマナーです。
手水舎の柄杓に口をつけてはいけない
手を清めるところを手水舎(ちょうずや)といいますが、手水舎の柄杓(ひしゃく)に口を付けてはいけません。口を清める時は手に水を取り、手から口に入れて清めます。
ろうそくの火をもらうのはNG
ろうそくを立てる時、ほかの人のろうそくからもらうのはNGです。ろうそくの火を他のろうそくからもらうことを「もらい火」といい、災いまでもらってしまう可能性があるので縁起が悪いとされています。
備え付けのマッチやライターを利用するか、自分でそれらを持参してつけましょう。
まとめ
西国三十三所巡りは、近畿地方2府4県(京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県)と、岐阜県の各所にある観音さま巡りですが、そのうち、京都には11の寺院と番外のお寺があります。ぜひそれぞれの観音さまを参拝し、ご利益をいただきましょう。
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