祇王寺は悲しい恋の物語が有名【京都の寺社100選】(右京区)

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祇王寺(ぎおうじ)をご存じでしょうか?祇王寺は京都市右京区の嵯峨(さが)エリアにあるお寺で、悲しい恋の物語で知られています。この記事では祇王寺について詳しく解説しますので、ぜひお読みいただいた上で参拝してください。

祇王寺の歴史や見どころをご紹介

祇王寺の庭園と草庵
祇王寺の庭園と草庵

 

観光客のAさん
観光客のAさん
祇王寺って悲しい恋の物語があるのですよね?

はい、平清盛と白拍子の物語が有名ですね。詳しく解説します。
お坊さん
お坊さん

 

祇王寺(ぎおうじ)は嵯峨エリアの奥にある静かなお寺で、思わずため息が漏れるほど美しい名所です。そんな祇王寺について以下内容の解説をいたします。

  • 祇王寺は平家物語に登場する尼寺
  • 祇王寺の歴史
  • 祇王寺の見どころ

 

祇王寺は平家物語に登場する尼寺

祇王寺は平家物語にも登場し、悲しい恋の物語で知られています。武士で初めて太政大臣(だじょうだいじん)という位にまで上り詰めた平清盛(たいらのきよもり)は有名ですが、その平清盛から愛された祇王(ぎおう)という白拍子(しらびょうし)がいました。白拍子とは男装して舞を披露する女性や子どものことです。

平清盛が、祇王と同じ白拍子の「仏御前(ほとけごぜん)」に心を奪われてから、祇王は都を追われるように去り、母親や妹の祇女(ぎじょ)とともに出家して、尼寺に入りました。それが現在の祇王寺の地です。

しばらく時が過ぎ、3人が念仏を唱える毎日を過ごしていると、とある人物がやってきました。3人の前に現れたのは祇王の恋敵だった仏御前でした。仏御前は祇王の不幸に無常を感じ、尼となってやってきました。その後、4人は念仏三昧の日々を過ごしたと言われています。

祇王寺の歴史

祇王寺はかつての「往生院(おうじょういん)」の境内(けいだい)にありました。往生院は浄土宗を開いた法然(ほうねん)の弟子である良鎮(りょうちん)によって開かれたとされています。

とても広い敷地だったお寺ですが、残念ながら廃れてしまい、ささやかな尼寺として残ったとされています。それが祇王寺と呼ばれるようになりました。

 

祇王寺の見どころ

祇王寺にはさまざまな見どころがあります。数ある見どころの中からおすすめを紹介します。

 

草庵の仏像や吉野窓

祇王寺の吉野窓
祇王寺の吉野窓

 

祇王寺に入ると、味わいのある草庵(そうあん)が目に入ります。草庵の中には本尊の大日如来(だいにちにょらい)が祀(まつ)られているほか、平清盛、祇王、祇女、母、仏御前の木造が安置されています。

草庵は大きな丸い窓が特徴的です。この丸い窓のことを吉野窓と言いますが、庭園から木々の葉っぱを通って入る日の光が、障子(しょうじに)さまざまな色合いを映すことから「虹の窓」と呼ばれています。

 

四季のうつろいを味わえる苔庭

祇王寺に入ると目の前に広がるのが苔庭(こけにわ)です。一面が苔の絨毯(じゅうたん)のように広がり、その美しさに心を奪われてしまいます。四季折々の花を楽しむことができるため、春夏秋冬いろいろな表情を味わえます。

 

祇王が書き残した歌碑

祇王が平清盛の元を去るときに、屋敷の襖(ふすま)に書いたと言われる歌があります。

「萌え出づるも 枯るるも同じ 野辺の草 いづれか秋に あはではつべき」

カンタンに言うと、祇王と仏御前の関係を草に例えて表現し、いずれあなた(仏御前)も飽きられるかも知れないよという意味です。祇王寺にはこの歌が刻まれた歌碑があります。

 

祇王寺のお役立ち情報

祇王寺の庭園
祇王寺の庭園

観光客のAさん
観光客のAさん
祇王寺について、知っておくべき情報はありますか?。

祇王寺のお役立ち情報を紹介します。
お坊さん
お坊さん

祇王寺のお役立ち情報として以下内容を紹介します。ぜひ参考にしてください。

  • 祇王寺の御朱印
  • 苔の見頃は梅雨の時期

 

祇王寺の御朱印

祇王寺の御朱印
祇王寺の御朱印

祇王寺の御朱印は、大日如来と書かれた通常の御朱印と、季節限定の御朱印があります。通常の御朱印は御朱印帳に手書きしてもらえるのではなく、書き置きの御朱印のみとなっています。

季節限定の御朱印は日付を細かくかかれるのではなく、「令和二年 秋」のように季節が書かれます。こちらも書き置きのみで、値段は通常の御朱印ともに300円です。

オリジナル御朱印帳は2種類あります。1つは白拍子や紅葉が描かれた御朱印で、もう1つが吉野窓や苔庭が入った御朱印です。いずれも値段は1,800円です。

 

苔の見頃は梅雨の時期

祇王寺の苔庭はいつ見ても綺麗なのですが、特におすすめなのが梅雨の時期です。苔は雨に濡れるとより美しくなるので、梅雨のシーズンは最高の苔を見れるチャンスが多いです。

 

祇王寺の参拝情報

祇王寺の入り口
祇王寺の入り口
観光客のAさん
観光客のAさん
祇王寺への行き方を教えて下さい。
祇王寺の参拝情報をお伝えしますね。
お坊さん
お坊さん

祇王寺の参拝情報として以下内容を紹介します。ぜひお出かけ前にチェックしておきましょう。

  • 祇王寺の拝観料や参拝時間
  • 祇王寺の交通アクセス
  • 祇王寺の駐車場情報
  • 祇王寺の地図

 

祇王寺の拝観料や参拝時間

祇王寺の拝観時間は9時~16時半(受付終了)で、拝観料は大人300円、小人(小中高)100円です。また、大人のみ大覚寺との共通拝観券が600円で提供されています。

 

祇王寺の交通アクセス

祇王寺へは、JR「嵯峨嵐山駅」や嵐電「嵐山駅」から徒歩25分です。また、市バス「嵯峨釈迦堂前」から徒歩15分、「嵯峨小学校前」から徒歩17分です。

 

祇王寺の駐車場情報

祇王寺は5~6台分ほどの駐車スペースがあり、無料利用可能です。ただし、道中の道が狭いことや、観光シーズンに人通りが多くなるため、なるべく公共交通機関での参拝をおすすめします。

 

祇王寺の地図

祇王寺の住所は「〒616-8435 京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町32」です。地図を以下にて掲載しますので、参拝時の参考としてください。

【公式サイト】祇王寺

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まとめ

祇王寺は悲しい恋物語で知られるお寺です。お寺自体はこじんまりしているものの、苔庭の美しさや趣深い草庵が多くの観光客を魅了しています。白拍子たちに想いを寄せながら、静かでしっとりとした雰囲気を味わいましょう。