二尊院は静寂を味わえるお寺【京都の寺社100選】(右京区)

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京都の二尊院に行かれたことがありますでしょうか?二尊院は百人一首に登場する小倉山のふもとにあるお寺で、嵯峨エリアの中でも人気スポットです。この記事では二尊院について詳しく紹介しますので、ぜひ足を運んでください。

二尊院の見どころと歴史

二尊院の本堂
二尊院の本堂

観光客のAさん
観光客のAさん
二尊院ってどんなお寺ですか?

2体のご本尊がいらっしゃるお寺です。詳しく解説しますね。
お坊さん
お坊さん

 

桂川(かつらがわ)の南岸にあるのが有名な嵐山(あらしやま)ですが、桂川の北岸にある小倉山(おぐらやま)も有名です。

鎌倉時代初期に公家で歌人の藤原定家(ふじわらのていか)が、小倉山の別荘で百人一首の歌人と和歌を選びました。

そんな小倉山のふもとにあるお寺が二尊院(にそんいん)で、詳しくは小倉山二尊教院華台寺(おぐらやま にそんきょういん けだいじ)と言います。そんな二尊院について以下内容を解説いたします。

  • 二尊とは2体の仏さま
  • 二尊院の歴史
  • 二尊院の見どころ

 

二尊とは2体の仏さま

二尊院の名は、本尊である「釈迦如来(しゃかにょらい)」と「阿弥陀如来(あみだにょらい)」の二尊に由来します。

向かって左側は阿弥陀如来(あみだにょらい)、右側が釈迦如来(しゃかにょらい)で、2体ともソックリな仏さまです。

釈迦如来は極楽を目指す人を此岸(しがん)から送る「発遺(はっけん)の釈迦」、阿弥陀如来は彼岸(ひがん)に迎える「来迎(らいごう)の弥陀」と呼ばれています。

鎌倉時代中頃に作られたと言われ、重要文化財に指定されています。

 

二尊院の歴史

二尊院は平安時代、嵯峨天皇(さがてんのう)の求めによって、円仁(えんにん)というお坊さんが建てたのがはじまりです。

天台宗(てんだいしゅう)・真言宗(しんごんしゅう)・律宗(りつしゅう)・浄土宗(じょうどしゅう)の四宗を併せて広く学ぶ「四宗兼学(ししゅうけんがく)の道場」でした。

鎌倉時代初期には浄土宗(じょうどしゅう)を開いた法然(ほうねん)が住んでいたり、関白(かんぱく)という地位にあった九条兼実(くじょう かねざね)が信望したり、歴史上有名な人たちとかかわりがあったお寺です。

随分栄えたした二尊院でしたが、室町時代の大戦である応仁の乱(おうにんのらん)で全てのお堂が焼けてしまいました。

さまざまな人の活躍で再建されたのち、江戸時代後期から天台宗のお寺となり、大覚寺(だいかくじ)や天龍寺(てんりゅうじ)とともに「嵯峨三名跡(さがさんみょうせき)」の1つに数えられています。

 

二尊院の見どころ

二尊院にはさまざまな見どころがあります。数ある見どころの中からおすすめを紹介します。

 

江戸時代の姿を残す総門

二尊院に行ったとき、最初に見えるのが「総門(そうもん)」です。1613年に伏見城の薬医門(やくいもん)を、大商人である角倉了以(すみのくらりょうい)が移築しました。

葉っぱや茎(くき)が入り組んだような唐草模様(からくさもよう)のほか、さまざまな文様(もんよう)が施されており、2014年には総門には文様(装飾のための図柄)があり、数珠入り三つ巴紋、桃の巴蓋瓦など多彩です。平成二十六年(二○一四)には瓦葺き(かわらぶき)き工事で江戸時代の柄(がら)のまま復元されました。

 

天皇の使いだけが通れた勅使門

二尊院の勅使門
二尊院の勅使門

総門から本堂に向かうと「勅使門(ちょくしもん)」があります。天皇の使いである「勅使(ちょくし)」だけが通れた門なので勅使門と言いますが、現在だ誰でも通れます。

 

大改修で美しくなった本堂

二尊院の本堂は応仁の乱で全焼しましたが、1521年(戦国時代)に三条西実隆(さんじょうにしさねたか)という公卿(くぎょう)が寄付を集めて再建しました。

掲げられている「二尊院」の文字はこの時に付けられ、後奈良天皇(ごならてんのう)が書かれたものです。2016年に平成の大改修が行われ、美しく壮大な姿を取り戻しています。

 

九頭龍大神・宇賀神を祀る弁天堂

二尊院の弁天堂
二尊院の弁天堂

弁天堂(べんてんどう)は、弁財天(べんざいてん)という仏さまの化身である「九頭龍大神(くずりゅうおおかみ)・宇賀神(うがじん)」を祀(まつ)るお堂です。

弁財天のほかには大日如来(だいにちにょらい)、不動明王(ふどうみょうおう)、毘沙門天(びしゃもんてん)など、各仏さまを祀(まつ)っています。

 

二尊院のお役立ち情報

二尊院の庭園

観光客のAさん
観光客のAさん
二尊院についてもう少し情報が知りたいです。
わかりました。二尊院のお役立ち情報を案内します。
お坊さん
お坊さん

 

二尊院のお役立ち情報として以下内容を紹介します。ぜひ参考にしてください。

  • 小倉あん発祥の地
  • 二尊院普賢象桜は稀少
  • 有名人のお墓がある
  • 二尊院の御朱印情報

 

小倉あん発祥の地

小倉茶店 四季庵
小倉茶店 四季庵

二尊院は小倉あん発祥の地として知られています。そのため、境内(けいだい)には「小倉餡発祥之地」と書かれた記念碑が建てられています。

また、二尊院の入り口には「小倉茶店 四季庵(おぐらちゃみせ しきあん)」という茶店があり、お善哉(ぜんざい)やお抹茶などを楽しめます。

 

二尊院普賢象桜は稀少

「普賢象桜(ふげんぞうざくら)」も二尊院の見どころです。花の中央にある葉っぱが、普賢菩薩(ふげんぼさつ)という仏さまが乗るゾウの牙(きば)を思わせることから、普賢象桜と呼ばれています。

また、5月の連休まで咲く、日本一遅咲きの「二尊院普賢象(にそんいんふげんぞう)」は、本堂横の石垣の中に存在し、気品にあふれた美しい姿で多くの参拝者を魅了しています。

 

有名人のお墓がある

二尊院には、往年のスターである坂東妻三郎(ばんどうつまさぶろう)のお墓や、大商人である角倉了以(すみのくらりょうい)・素庵(そあん)親子のお墓のほか、公家である三条家のお墓などがあります。

 

二尊院の御朱印情報

二尊院の御朱印
二尊院の御朱印

二尊院の御朱印は通常の「二尊」の御朱印と、「圓光大師」と書かれた御朱印のほか、「御詠歌(ごえいか)」の御朱印などがあります。

いずれも300円にていただけます。また、オリジナル御朱印帳として、通常の御朱印帳が2,000円、季節限定の御朱印帳が3,000円となっています。

 

二尊院の参拝情報

二尊院の総門
二尊院の総門
観光客のAさん
観光客のAさん
二尊院への行き方が分かりません。
安心してください。二尊院の参拝情報をお伝えします。
お坊さん
お坊さん

 

二尊院の参拝情報として以下内容を紹介します。ぜひお出かけ前にチェックしておきましょう。

  • 二尊院のアクセス
  • 二尊院の駐車場情報
  • 二尊院の拝観料
  • 二尊院の地図

 

二尊院のアクセス

二尊院は嵐電「嵐山駅」から徒歩15分、JR「嵯峨嵐山駅」から徒歩19分です。バスの場合は市バス「嵯峨釈迦堂前」から徒歩10分のところにあります。

 

二尊院の駐車場情報

二尊院には無料駐車場が10台分あります。ただし、例年観光客で混雑する場所ですので、なるべく公共交通機関のご利用をおすすめします。

 

二尊院の拝観料

二尊院の拝観料は、大人(中学生以上)が500円、小人(小学生以下)は無料です。また、障害者手帳をお持ちの方も無料です。拝観時間は9時~16時半(受付終了)となっています。

 

二尊院の地図

二尊院の住所は「〒616-8425 京都府京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27」です。地図を以下にて掲載しますので、参拝時の参考としてください。

【公式サイト】小倉山 二尊院|トップページ

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まとめ

二尊院は嵯峨エリアの中でも静かな場所に存在し、「釈迦如来(しゃかにょらい)」と「阿弥陀如来(あみだにょらい)」の二尊を祀(まつ)っているお寺です。小倉あん発祥の地で知られるほか、有名人のお墓があることでも有名です。歴史の重みを感じられる二尊院を、ぜひ訪れてみてください。