東本願寺の歴史と見どころをご紹介【京都の寺社100選】(下京区)

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京都の東本願寺(ひがしほんがんじ)は浄土真宗のお寺です。お寺の建物である伽藍(がらん)は大きく、そのスケールは前に走る烏丸通(からすまどおり)からも見て取れます。この記事では東本願寺について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

東本願寺の歴史と見どころをご紹介東本願寺入り口

観光客のAさん
観光客のAさん
東本願寺はよく前を通りますが、どんなお寺か詳しく知らないです。

東本願寺について詳しく紹介しますね。
お坊さん
お坊さん

 

東本願寺(ひがしほんがんじ)は、浄土真宗(じょうどしんしゅう)の宗派の1つ真宗大谷派(しんしゅうおおたには)のお寺で、真宗本廟(しんしゅうほんびょう)とも言います。そんな東本願寺について以下内容を解説します。

  • 東本願寺の歴史
  • 東本願寺の見どころ
  • 西本願寺と分裂した東本願寺

 

東本願寺の歴史

東本願寺(ひがしほんがんじ)は1602年(安土桃山時代)に、教如(きょうにょ)というお坊さんが、徳川家康から敷地を与えられて建てました。本願寺(西本願寺)から分かれて東本願寺となったのです。

1603年(江戸時代)には阿弥陀堂(あみだどう)、1604年(江戸時代)に御影堂(ごえいどう)が完成し、その後4度の火災のたびに再度建てられました。現在の建物は1895年(明治時代)に完成したものです。

【参考記事】西本願寺は浄土真宗本願寺派のお寺【京都の寺社100選】(下京区)

 

東本願寺の見どころ

東本願寺の見どころを紹介します。ぜひ参拝時の参考にご覧ください。

 

御影堂は世界最大級の木造建築

東本願寺の敷地には、御影堂(ごえいどう)や阿弥陀堂(あみだどう)のほか、さまざまな建物が存在し、いずれも価値ある歴史的建造物です。

御影堂(ごえいどう)は正面の幅が76メートル、奥行きが58メートル、高さが38メートルあり、その大きさは圧巻です。

実は奈良にある東大寺大仏殿(とうだいじだいぶつでん)よりも大きく、世界最大級の木造建築です。

 

ギャラリー展示

東本願寺には、参拝者が休憩できる「参拝接待所(さんぱいせったいしょ)」の北側地下部分に、「真宗本廟視聴覚(しんしゅうほんびょうしちょうかく)ホール」存在し、ギャラリーなどが設けられています。

ギャラリーでは、浄土真宗を開いた親鸞(しんらん)に関する史料や、宝物の展示などがあります。

 

美しい庭園で知られる渉成園

東本願寺から徒歩3分ほどのところに、東本願寺に属する「渉成園(しょうせいえん)」があります。

1641年(江戸時代)に三代将軍の徳川家光(とくがわいえみつ)から土地を与えられた渉成園(しょうせいえん)は、枳殻(からたち)という木が植えられていたことから「枳殻邸(きこくてい)」とも呼ばれています。

そして、池の周りを歩いて鑑賞できる「池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)」を持っており、武将や文人として知られる石川丈山(いしかわじょうざん)が工夫を凝らした見事な庭園です。

渉成園(しょうせいえん)の庭園は、季節ごとにさまざまな花が咲き誇り、都会の中で時間が止まっているようなゆったりとした自然風景を楽しめます。

また、京都タワーが池の水に写り込む独特な雰囲気の庭園ですので、ぜひ訪れていただきたい名所です。

 

西本願寺と分裂した東本願寺

本願寺(ほんがんじ)は、1272年(鎌倉時代)に覚信尼(かくしんに)が東山に建てた大谷廟堂(おおたにびょうどう)が前身です。覚信尼(かくしんに)とは浄土真宗(じょうどしんしゅう)を開いた親鸞(しんらん)の娘です。

そして、覚如(かくにょ)というお坊さんがトップ(第3代)になってから本願寺(ほんがんじ)と名付けられました。

1591年(安土桃山時代)に豊臣秀吉が堀川六条(ほりかわろくじょう)という場所をお寺に寄付して整備されました。

しかし、1602年(安土桃山時代)に教如(きょうにょ)というお坊さんが徳川家康から烏丸七条(からすましちじょう)という場所を寄付され、東本願寺(ひがしほんがんじ)を建てました。

これにより、西本願寺(にしほんがんじ)と東本願寺(ひがしほんがんじ)に分裂したのです。

豊臣秀吉や徳川家康の駆け引きに巻き込まれるなど、分裂した事情はとても複雑でしたが、いずれにせよ現在も西本願寺と東本願寺の2つの本願寺が現在も存在感を放っています。

 

東本願寺のお役立ち情報

東本願寺の御影堂

観光客のAさん
観光客のAさん
東本願寺について、参拝時に役立つ情報はありますか?

はい、東本願寺のお役立ち情報をお伝えします。
お坊さん
お坊さん

東本願寺のお役立ち情報として以下内容を紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。

  • 御影堂の読み方のトリビア
  • 東本願寺の御朱印
  • 東本願寺の年中行事

 

御影堂の読み方のトリビア

上記にて何度かでてきた御影堂の読み方ですが、東本願寺では御影堂(ごえいどう)と読みます。そう言うと「あれ?御影堂(みえいどう)じゃないの?」と思う人がいるかも知れません。

実は知恩院(ちおんいん)などでは御影堂(みえいどう)と読みますが、東本願寺では御影堂(ごえいどう)なのです。ちなみに西本願寺も御影堂(ごえいどう)です。トリビアとして知っておきましょう。

【参考記事】知恩院は法然が開いた浄土宗総本山【京都の寺社100選】(東山区)

 

東本願寺の御朱印

東本願寺には御朱印がありません。その理由は、御朱印集めだけのためのお参りでは意味がないと考えるからです。

浄土真宗の教えに遇(あ)えたかどうかが重要であるという考えから、御朱印を用意していないのです。

 

東本願寺の年中行事

東本願寺は年間を通してさまざまな行事が行われます。その中で最も重要な行事が報恩講(ほうおんこう)で、11月21日~28日に行われます。浄土真宗を開いた親鸞(しんらん)の命日まで一週間行われる法要です。

25日には親鸞(しんらん)の生涯が書かれた「御伝鈔(ごでんしょう)」が読まれ、28日には体を前後左右に大きく揺らしながら念仏や和讃(わさん)がよまれる「坂東曲(ばんどうぶし)」が行われます。

和讃(わさん)とは仏さまやご先祖さまなどに対して日本のことばを使ってほめたたえる歌でのことです。

【関連記事】京都寺社の年中行事

 

東本願寺の参拝情報

東本願寺の境内

観光客のAさん
観光客のAさん
東本願寺のアクセスを教えて下さい。

はい。参拝情報と合わせて紹介します。
お坊さん
お坊さん

東本願寺の参拝情報として以下内容を紹介します。ぜひお出かけ前にチェックしておきましょう。

  • 拝観料や拝観時間
  • 東本願寺の交通アクセス
  • 東本願寺の地図

 

拝観料や拝観時間

東本願寺の拝観時間は3月~10月が5:30~17:30で、11月~2月が6:20~16:30です。拝観料は無料です。

ちなみに渉成園(しょうせいえん)は3月~10月が9:00~17:00、11月~2月が9:00~16:00です。拝観料は500円以上の協力寄付金となっており、高校生以下は250円以上です。

 

東本願寺の交通アクセス

東本願寺は京都駅から徒歩7分、地下鉄烏丸線五条駅から徒歩5分のところにあります。また、市バス「烏丸七条バス停」からは徒歩1分です。

 

東本願寺の地図

東本願寺の住所は「〒600-8505 京都市下京区烏丸通七条上る」です。地図を以下にて掲載しますので、参拝時の参考としてください。

【公式サイト】東本願寺

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まとめ

東本願寺は世界最大級の御影堂が見どころであるほか、徒歩3分ほどのところにある渉成園も見ごたえがあります。京都駅からアクセスが良いため、ぜひ合わせて参拝しましょう。