大報恩寺(千本釈迦堂)は仏像必見【京都の寺社100選】(上京区)

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京都の大報恩寺(だいほうおんじ)をご存じでしょうか?千本釈迦堂(せんぼんしゃかどう)と呼ばれる大報恩寺は、美しい仏像や「おかめさん」の物語で知られています。この記事では大報恩寺(だいほうおんじ)について詳しく紹介しますので、ぜひ参拝してくださいね。

大報恩寺(千本釈迦堂)は仏像必見

大報恩寺(千本釈迦堂)

観光客のAさん
観光客のAさん
大報恩寺って千本釈迦堂のことですよね?

そうですよ。大報恩寺について詳しく解説します。
お坊さん
お坊さん

 

大報恩寺(だいほうおんじ)は、は真言宗(しんごんしゅう)という宗派のお寺です。真言宗は16派に枝分かれしており、大報恩寺(だいほうおんじ)はそのうちの1つである智山派(ちさんは)に属します。

通称で千本釈迦堂(せんぼんしゃかどう)と呼ばれており、こちらの方が多くの人に知られています。そんな大報恩寺(だいほうおんじ)について以下内容を紹介します。

  • 大報恩寺(千本釈迦堂)の歴史
  • 大報恩寺(千本釈迦堂)の仏像
  • その他の見どころ

 

大報恩寺(千本釈迦堂)の歴史

大報恩寺(だいほうおんじ)は、1227年(鎌倉時代)に義空(ぎくう)というお坊さんによって始まったお寺です。

義空(ぎくう)は、奥州藤原氏(おうしゅうふじわらし)という豪族(ごうぞく)の第3代当主、藤原秀衡(ふじわらひでひら)の孫です。

19才で澄憲(ちょうけん)というお坊さんを師匠として、十数年後に千本の地を得て、苦労しながら伽藍(がらん)を建てました。伽藍(がらん)とはお寺の建物を指します。

1235年(鎌倉時代)には、天台宗(てんだいしゅう)・真言宗(しんごんしゅう)・倶舎宗(くしゃしゅう)を広めるお寺として栄えました。

 

千本釈迦堂と呼ばれるワケ

大報恩寺が千本釈迦堂(せんぼんしゃかどう)と呼ばれるのは、本尊釈迦如来坐像(しゃかにょらいざぞう)であること、近くに千本通(せんぼんどおり)があることのようです。

ほかにも、卒塔婆(そとば)が道に千本立てられていたこと、千本の桜が植えられていること、千本の松並木(まつなみき)が植えられていることなど、さまざまな説があります。ちなみに卒塔婆(そとば)とは、供養のために立てる細長い板のことを指します。

 

大報恩寺(千本釈迦堂)の仏像

大報恩寺は素晴らしい仏像がまつられており、とても見ごたえがあります。行快(ぎょうかい)という仏師による「釈迦如来像(しゃかにょらいぞう)」は秘仏(ひぶつ)であるため普段は見れませんが、快慶(かいけい)という仏師による「十大弟子像(じゅうだいでしぞう)」や、定慶(じょうけい)という仏師による「六観音菩薩像(ろくかんのんぼさつぞう)」はいつでも見学可能です。

十大弟子像(じゅうだいでしぞう)、六観音菩薩像(ろくかんのんぼさつぞう)はいずれも重要文化財(じゅうようぶんかざい)に指定されいます。

十大弟子像(じゅうだいでしぞう)は高さ約90cmの仏像が10体ならんでおり、六観音菩薩像(ろくかんのんぼさつぞう)はその名のとおり観音様が6体並んでいます。

その6体聖観音菩薩(しょうかんのん)、千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ)、馬頭観音菩薩(ばとうかんのんぼさつ)、十一面観音菩薩(じゅういちめんかんのんぼさつ)、准胝観音菩薩(じゅんていかんのんぼさつ)、如意輪観音菩薩(にょいりんかんのんぼさつ)の6体で、6観音が同時にまつられているのは全国で大報恩寺のみです。

 

その他の見どころ

大報恩寺はほかにもさまざまな見どころがあります。ここでは本堂と「おかめさん」について紹介します。

 

本堂は京都市内最古の木造建造物

大報恩寺の本堂(ほんどう)は、1227年(鎌倉時代)に建てられていますが、多くの戦争による火災を奇跡的に逃れることができ、現在も当時のまま残っています。京都市内で最も古い木造の建物で、国宝に指定されています。

 

おかめ発祥の地

大報恩寺は「おかめ物語」が有名です。おかめさんは、大報恩寺の本堂を建てた大工の親方「長井飛騨守高次(ながいひだのかみたかつぐ)」の奥さんです。

長井飛騨守高次(ながいひだのかみたかつぐ)が柱のサイズを間違えて短く切ってしまいました。おかめさんは素人(しろうと)でありながら的確なアドバイスをし、長井飛騨守高次(ながいひだのかみたかつぐ)はピンチを脱しました。

しかし、素人の女性のアドバイスで大仕事を成し遂げたとなれば夫の恥だと考え、おかめさんは自害してしまいました。大報恩寺は「おかめ信仰」が生まれた地で、お寺の中には「おかめ塚」や「おかめ像」があります。

 

大報恩寺(千本釈迦堂)のお役立ち情報

千本釈迦堂おかめさん
おかめさん

観光客のAさん
観光客のAさん
大報恩寺の観光に役立つ情報はありますか?

はい。ありますよ。大報恩寺のお役立ち情報を紹介します。
お坊さん
お坊さん

大報恩寺のお役立ち情報として以下を紹介します。お出かけ前の参考としてください。

  • 大報恩寺のしだれ桜は有名
  • 大報恩寺(千本釈迦堂)の御朱印
  • 大報恩寺(千本釈迦堂)の年中行事

 

大報恩寺のしだれ桜は有名

大報恩寺にはしだれ桜があり、春になると美しく咲き誇ります。大報恩寺のしだれ桜はおかめさん像の前にある「阿亀桜(おかめさくら)」で、地面すれすれまで枝が伸びており、見る人を和やかな気分にさせてくれます。

 

大報恩寺(千本釈迦堂)の御朱印

大報恩寺の御朱印は、「六観音」と書かれた御朱印で、300円でいただけます。

 

大報恩寺(千本釈迦堂)の年中行事

大報恩寺ではさまざまな年中行事が行われますが、ここでは「六道まいり」と「大根だき」を紹介します。

 

大報恩寺(千本釈迦堂)の六道まいり

毎年8月8日から16日に、ご先祖さまの霊魂(れいこん)を迎える行事が大報恩寺の六道(ろくどう)まいりです。

さきほど紹介した六観音菩薩(ろくかんのんぼさつ)が、六道(ろくどう)という6つの世界で迷う生きとし生けるものを救ってくださいます。6つの世界と、それぞれの観音さまの組み合わせは以下のとおりです。

地獄道(じごくどう) 千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ)
餓鬼道(がきどう) 聖観音菩薩(しょうかんのんぼさつ)
畜生道(ちくしょうどう) 馬頭観音菩薩(ばとうかんのんぼさつ)
修羅道(しゅらどう) 十一面観音菩薩(じゅういちめんかんのんぼさつ)
人間道(にんげんどう) 准胝観音菩薩(じゅんていかんのんぼさつ)
天道(てんどう) 如意輪観音菩薩(にょいりんかんのんぼさつ)

六道まいりの際には、本尊の釈迦如来像(しゃかにょらいぞう)も特別に見ることができますよ。

【関連記事】京都寺社の年中行事

 

大報恩寺(千本釈迦堂)の大根だき

大報恩寺では毎年12月7日と8日に、大根焚(だ)きが行われます。神仏を一文字で表す神聖な「梵字(ぼんじ)」を大根に書いて、参拝への悪魔よけとされていました。

そのことから現在の大根焚だきは、味付けをして煮込んだ大根を、健康を願う参拝者にふるまっています。

 

大報恩寺(千本釈迦堂)の参拝情報

大報恩寺の入り口

観光客のAさん
観光客のAさん
大報恩寺へのアクセスを教えてください。

はい、参拝情報とともにお伝えします。
お坊さん
お坊さん

大報恩寺の参拝情報として以下内容を紹介します。事前にチェックしておきましょう。

  • 大報恩寺(千本釈迦堂)の拝観料や拝観時間
  • 大報恩寺(千本釈迦堂)のアクセス
  • 大報恩寺(千本釈迦堂)の地図

 

大報恩寺(千本釈迦堂)の拝観料や拝観時間

大報恩寺は大人600円、大学生・高校生が500円、中学生・小学生以下が400円となっています。拝観時間は9:00~17:00で、拝観の目安はおよそ1時間程度です。

 

大報恩寺(千本釈迦堂)のアクセス

大報恩寺は市バス「上七軒バス停」から徒歩約3分です。JR京都駅からは「市バス50系統 立命館大学前行」、地下鉄今出川駅からは「市バス203系統 銀閣寺行」、京阪出町柳駅からは「市バス203系統 銀閣寺行」に乗ると「上七軒バス停」をとおります。

また、大報恩寺には25台分の無料駐車場があります。そのため、マイカーでも参拝しやすいお寺です。

 

大報恩寺(千本釈迦堂)の地図

大報恩寺の住所は「〒602-8319 京都市上京区七本松通今出川上ル」です。地図を以下にて掲載しますので、参拝時の参考としてください。

 

【公式サイト】トップページ|千本釈迦堂 大報恩寺

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まとめ

大報恩寺は千本釈迦堂とも呼ばれ、おかめ物語や大根だきで有名です。また、見事な仏像まつられていますので、仏像ファンにも人気のお寺です。特に6観音が同時にまつられているのは全国で大報恩寺のみですので、ぜひありがたい姿を見に行きましょう。