宝泉院は立ち去りがたいお庭が有名【京都の寺社100選】(左京区)

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宝泉院(ほうせんいん)に行かれたことがありますでしょうか?宝泉院は京都大原のおすすめスポットで、その場から立ち去りたくないと思えるほど素晴らしいお庭があります。この記事では宝泉院について解説しますので、ぜひ参考としてください。

宝泉院の歴史や見どころをご紹介

宝泉院客殿からの景色

観光客のAさん
観光客のAさん
宝泉院ってどんなところですか?

とても静かで落ち着くお寺ですよ。詳しく解説しますね。
お坊さん
お坊さん

 

宝泉院(ほうせんいん)は、寺社仏閣と自然が見事に調和した大原の里にあり、時間を忘れさせてくれる、ゆったりとしたお寺です。まずは宝泉院の歴史や見どころについて解説いたします。

 

宝泉院の歴史

大原で有名なお寺として三千院(さんぜんいん)があります。その三千院の参道を、奥の突き当たりまで行くと勝林院(しょうりんいん)というお寺があります。

勝林院(しょうりんいん)は1013年(平安時代)に建てられたお寺で、お経を歌のように唱える「声明(しょうみょう)」による念仏修行の道場として建てられました。

およそ90年後、来迎院(らいごういん)が建てられると、勝林院と来迎院の2つの本堂を中心として、僧房(そうぼう)という僧侶が住む建物がたくさん作られました。宝泉院もその1つで、古く800年前よりあったお寺です。

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宝泉院の見どころ

宝泉院は新緑や紅葉が美しく、冬に雪が降るとまたその雰囲気が一変し、四季を通じて表情が変わる魅力があります。

そんな宝泉院に行かれたらぜひご覧いただきたいのが、「五葉松(ごようまつ)」「盤桓園(ばんかんえん)」「水琴窟(すいきんくつ)」「血天井(ちてんじょう)」です。それぞれの内容を紹介いたします。

 

樹齢700年の五葉松

宝泉院の五葉松
宝泉院の五葉松

宝泉院には五葉松(ごようまつ)という立派な松の木があります。樹齢700年の五葉松は、三上山(みかみやま)をモチーフにしています。

三上山は滋賀県にある山で、富士山のような姿をしていることから、近江富士(おうみふじ)という愛称で呼ばれています。

 

立ち去りがたい盤桓園

宝泉院のお庭
宝泉院のお庭

宝泉院の客殿(きゃくでん)という建物からは、五葉松を含む庭園を眺められます。建物の柱と柱の空間を額縁(がくぶち)に見立てて、庭園をまるで絵のようにして見ると、美しい庭園がより引き立つでしょう。

ここの庭園を盤桓園(ばんかんえん)と言います。その意味は「立ち去りがたいという意味」なんです。時間を忘れて本当にずっといてしまいたくなります。

 

風流な水琴窟

宝泉殿の水琴窟
宝泉殿の水琴窟

客殿の縁側(えんがわ)で、竹の筒に耳をあてている人たちを見かけることがあります。その人たちが何をされているかと言うと、実は、ここには水琴窟(すいきんくつ)が有り、水の音を楽しまれているのです。

水琴窟(すいきんくつ)とは、水の音を楽しむ仕掛けです。手洗いのための手水鉢(ちょうずばち)近くの地面に空洞を作り、そこに甕(カメ)が逆さまに埋まっています。

その空洞に水が落下すると、水が跳ねて音が反響するという仕掛けで、手水鉢の排水を処理した時に風流な音が聞こえるのが水琴窟なんです。

水琴窟っていう名前の由来などは良く分かっていません。洞水門(とうすいもん)と言う人もいらっしゃいますが、水琴窟と同じ意味です。

夏場は他府県と比べても蒸し暑さが厳しい京都市ですが、ここ大原の地は市内中心部に比べると比較的涼しく感じます。そして、この水琴窟がさらに涼しさを感じさせてくれます。

 

宝泉院の血天井

宝泉院といえば、血天井(ちてんじょう)でも有名です。関が原の戦いの前哨戦で、徳川家康の家臣だった鳥居元忠(とりいもとただ)ら1800人が伏見城(ふしみじょう)に立てこもりました。

13日間の攻防の末、反徳川軍に攻め落とされた時、鳥居元忠や家臣たちは自害しました。その戦いによってたくさんの血がついた廊下の板を天井に張って、彼らの霊を弔って(とむらって)いるのがこの宝泉院の血天井(ちてんじょう)です。

今も生々しくたくさんの血が残っていて、戦乱の世のすさまじさを物語っています。ちなみに宝泉院のほか、東山区の養源院(ようげんいん)や北区の源光庵(げんこうあん)にも血天井があります。

【関連記事】源光庵は悟りの窓や血天井で有名【京都の寺社100選】(北区)

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宝泉院のお役立ち情報

宝泉院の景色を斜めから

観光客のAさん
観光客のAさん
宝泉院について観光に役立つ情報が知りたいです。

わかりました。宝泉院のお役立ち情報を紹介します。
お坊さん
お坊さん

宝泉院のお役立ち情報として、以下内容を紹介します。参拝前の参考としてください。

  • 三千院から宝泉院周辺はちょうどいいコース
  • SNSでリアルタイム情報が見れる
  • 宝泉院の御朱印

 

三千院から宝泉院周辺はちょうどいいコース

宝泉院周辺には見ごたえのある寺院が集まっています。有名な三千院(さんぜんいん)や先述の勝林院は目と鼻の先です。

このほか庭園が綺麗な実光院(じっこういん)、歴史の重みを感じさせてくれる来迎院(らいごういん)などもあります。25分ほど歩けば聖徳太子が建てたと伝わる寂光院(じゃっこういん)もあります。

お寺が密集しているため、効率よく観光ができます。食事処やお土産さんも多く、コンパクトな観光にちょうどいいエリアだといえるでしょう。

【参考記事】寂光院は建礼門院ゆかりのお寺【京都の寺社100選】(左京区)

 

SNSでリアルタイム情報が見れる

宝泉院はフェイスブックページやインスタグラムなどで情報更新をしているため、リアルタイムに宝泉院の現在をチェック可能です。四季折々の写真やイベント情報、拝観に関するニュースなど定期的に投稿されています。

【外部リンク(フェイスブックページ)】京都 大原 宝泉院

【外部リンク(インスタグラム)】kyoto_hosenin

 

宝泉院の御朱印

宝泉院の御朱印は、玄関から上がった廊下の右側でいただけます。書かれている文字は「佛心」や「歓喜光」などがあります。オリジナルの御朱印帳もあり、和紙を使った表紙がオシャレな御朱印帳となっています。

 

宝泉院の参拝情報

宝泉院の入り口

観光客のAさん
観光客のAさん
宝泉院への行き方が分かりません。

交通アクセスや参拝情報をお伝えします。
お坊さん
お坊さん

宝泉院の参拝情報として以下内容を紹介します。ぜひお出かけ前にチェックしておきましょう。

  • 宝泉院のアクセス
  • 宝泉院の拝観料や拝観時間
  • 宝泉院の駐車場情報
  • 宝泉院の地図

 

宝泉院のアクセス

宝泉院へは、京都バス「大原行」で終点「大原」バス停より徒歩10分です。京都バスの「大原行」は、JR京都駅や京阪三条駅、地下鉄国際会館駅から乗車可能です。

 

宝泉院の拝観料や拝観時間

宝泉院の拝観料は大人が800円、中高生が700円、小学生が600円で、お抹茶とオリジナルのお菓子付きです。拝観時間は9時~17時で、受付は16時半までです。

 

宝泉院の駐車場情報

宝泉院から徒歩圏内には、民間の有料駐車場がたくさんあります。紅葉シーズンなどを除けばそれほど混雑しませんので、車での観光も良いでしょう。

 

宝泉院の地図

宝泉院の住所は「京都市左京区大原勝林院町187番地」です。地図を以下にて掲載しますので、参拝時の参考としてください。

【公式サイト】京都 大原 宝泉院 ~ 額縁庭園のお寺・額縁寺 ~

【カテゴリー】同じカテゴリーの他の記事をお読みになりたい場合は、京都の寺社100選【左京区】をご覧ください。

 

まとめ

宝泉院はゆったりとした大原の里にあり、都会の忙しさを忘れさせてくれるお寺です。五葉松や盤桓園、血天井など、見どころが多いお寺ですので、大原方面に行かれる際にはぜひ宝泉院も参拝しましょう。四季折々の表情を楽しめますので、どの季節でもおすすめです。