銀閣寺の見どころや銀箔説を解説【京都の寺社100選】(左京区)

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京都の金閣寺(きんかくじ)は金箔(きんぱく)が貼られているのに、なぜ銀閣寺(ぎんかくじ)は銀箔(ぎんぱく)でなはないのでしょうか?この記事では銀閣寺の歴史や見どころとともに、銀箔に関する説など、気になる情報をお伝えいたします。ぜひ参考にしてください。


銀閣寺の歴史や見どころをご紹介

銀閣
銀閣

観光客のAさん
観光客のAさん
銀閣寺は正式名称ではないのですよね?

はい、正式には慈照寺と言います。銀閣寺について詳しく解説しますね。
お坊さん
お坊さん

 

銀閣寺(ぎんかくじ)は京都市左京区にあるお寺で、世界文化遺産の1つに数えられています。金閣寺とともに相国寺(しょうこくち)の敷地外にある塔頭(たっちゅう)寺院、つまり相国寺に属するお寺です。

ちなみに、銀閣寺というのは通称で、正式には慈照寺(じしょうじ)といいます。慈照寺の中にある観音殿(かんのんでん)のことを銀閣(ぎんかく)といいますので、通称で銀閣寺と呼ばれています。そんな銀閣寺の歴史や見どころから紹介します。

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足利義政が建てた銀閣寺の歴史

銀閣寺は室町幕府の8代将軍足利義政(あしかがよしまさ)によって建てられた、山の中にある別荘「東山殿(ひがしやまでん)」が起原です。

足利義政が亡くなられてから、臨済宗(りんざいしゅう)という宗派のお寺となりました。残念ながら足利義政は銀閣の完成を見ずに亡くなったようです。

慈照寺の名前は、足利義政が亡くなって付けられた名前の「慈照院」にちなんで付けられています。戦国時代に荒れ果ててしまいましたが、江戸時代初期に修復されています。

 

銀閣寺の見どころ

銀閣寺には数々の見どころがありますが、その中でも特にご覧いただきたいポイントを紹介します。

 

銀閣寺の象徴である観音殿

銀閣寺の象徴的存在が、国宝の観音殿です。観音殿は二層構造になっているのですが、足利義政は一層目を心空殿(しんくうでん)、二層目を潮音閣(ちょうおんかく)と名付けました。高くて立派な建物を楼閣(ろうかく)と呼びますが、銀閣は室町期の楼閣庭園建築として代表的存在です。

 

国宝の東求堂

銀閣とともに東山殿が造られた当時の遺構が東求堂(とうぐどう)です。東求堂は1486年(室町時代)に建てられ、足利義政の時代には阿弥陀如来(あみだにょらい)という仏像を祀(まつ)るお堂でした。東求堂も国宝に指定されています。

 

独創的な銀沙灘

銀閣寺を散策していると、独創的な銀沙灘(ぎんしゃだん)が目に飛び込んできます。銀沙灘は盛り上がった白い砂に波の形の模様が入ったもので、とても美しい姿で参拝者を魅了しています。

また、円すい台(えんすいだい)の形をした向月台(こうげつだい)も特徴的です。銀沙灘は月光を反射させるため、向月台は台上に座って月を待ったものなど、さまざまな説があります。

 

銀閣寺のお役立ち情報

銀沙灘
銀沙灘

観光客のAさん
観光客のAさん
金閣寺は金箔なのに、どうして銀閣寺は銀箔じゃないのですか?

その理由を含め、銀閣寺のお役立ち情報を紹介します。
お坊さん
お坊さん

銀閣寺のお役立ち情報として以下を紹介します。参拝前の参考としてください。

  • 銀閣寺に銀箔がないのはなぜか
  • 銀閣は京の3閣の1つ
  • 銀閣寺の御朱印

 

銀閣寺に銀箔がないのはなぜか

金閣寺の金閣は金箔でおおわれているのに、銀閣に銀箔がないのはなぜなのでしょうか?それにはさまざまな説があり、たとえば「本当は貼る予定だったが幕府の財政難で中止説」「造園中に将軍義政が亡くなったから説」「白砂がひいてある所に月光を反射させて銀色にみせる説」などと考察されていました。

しかし、最近新たに分かったのは、どうやら銀箔ではなくて黒漆(くろうるし)が塗られていたようです。もしかしたら黒い漆が月光によって銀色に見えたかも知れませんね。

外観に漆を塗るとすぐに剥げてしまいますが、そのことも踏まえ、世の中には完全なものは無いことを表現してようです。

 

銀閣は京の3閣の1つ

銀閣は金閣寺の金閣、西本願寺の飛雲閣(ひうんかく)とともに京の3閣の1つに数えられています。これに大徳寺芳春院(だいとくじほうしゅんいん)の呑湖閣(どんこかく)を加えて京の4閣、東福寺の伝衣閣(でんねかく)を加えて京の5閣と数えられることもあります。

京の3閣 金閣、銀閣、飛雲閣
京の4閣 金閣、銀閣、飛雲閣、呑湖閣
京の5閣 金閣、銀閣、飛雲閣、呑湖閣、伝衣閣

 

銀閣寺の御朱印

銀閣寺の御朱印は「観音殿」と書かれた御朱印で、300円でいただけます。オリジナル御朱印帳も取り扱いされており、無地の表紙に銀閣がデザインされたシンプルな御朱印帳です。カラーバリエーションはピンク色、若草色、朱色、青色、緑色の5種類があります。

 

銀閣寺の参拝情報

東求堂
東求堂

観光客のAさん
観光客のAさん
銀閣寺へのアクセスを教えてください。

はい、参拝情報とともに紹介します。
お坊さん
お坊さん

銀閣寺の参拝情報として以下内容を紹介します。ぜひお出かけ前にチェックしておきましょう。

  • 銀閣寺の拝観料や拝観時間
  • 銀閣寺周辺の駐車場情報
  • 銀閣寺のアクセス
  • 銀閣寺の地図

 

銀閣寺の拝観料や拝観時間

銀閣寺の拝観料は、高校生以上大人が500円、小・中学生が300円です。拝観時間は夏季(3月1日~11月30日)と冬季(12月1日~2月末日)で異なり、夏季が午前8時半~午後5時、冬期が午前9時~午後4時半となっています。

 

銀閣寺周辺の駐車場情報

銀閣寺には専用駐車場がありませんので、近くの京都市銀閣寺観光駐車場かコインパーキングを利用しましょう。京都市銀閣寺観光駐車場は午前8時40分~午後5時10分まで駐車可能で、駐車料金は1日1,040円です。

 

銀閣寺のアクセス

京都市バス「銀閣寺道」バス停から徒歩約7分です。鉄道の駅は近くにありませんが、地下鉄東西線「蹴上(けあげ)」駅までのルートが徒歩30分ほどです。

南禅寺(なんぜんじ)や永観堂(えいかんどう)を経て、哲学の道をのんびり散策したいなら、蹴上駅から歩くのも良いでしょう。

 

銀閣寺の地図

銀閣寺の住所は「〒606-8402 京都府京都市左京区銀閣寺町2」です。地図を以下にて掲載しますので、参拝時の参考としてください。

 

【公式サイト】銀閣寺 | 臨済宗相国寺派

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まとめ

銀閣寺は正式には慈照寺といい、京都を代表する観光スポットの1つです。国宝の銀閣や東求堂のほか、美しい銀沙灘など、見ごたえたっぷりのお寺です。足利義政の美意識を想いながら、ぜひゆっくり参拝しましょう。