圓光寺は新緑と紅葉の穴場スポット【京都の寺社100選】(左京区)

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圓光寺(えんこうじ)をご存知ですか?圓光寺は紅葉と新緑の穴場スポットであるほか、絶景スポットとしても人気です。素晴らしいお寺なのに、意外と観光客が少ないので落ち着いて参拝ができます。この記事で詳しく紹介するのでぜひ参考にしてください。

圓光寺の歴史や見どころをご紹介

十牛之庭
十牛之庭

観光客のAさん
観光客のAさん
圓光寺の見どころが知りたいです。

はい、圓光寺の歴史とともに見どころを紹介します。
お坊さん
お坊さん

京都市左京区にある圓光寺(えんこうじ)は、秋の紅葉がとてもキレイなお寺です。紅葉がキレイということは初夏(しょか:五月から六月はじめにかけてのころ)の新緑(しんりょく)もキレイということである上、冬には木々の哀愁(あいしゅう)ただよう感じが趣深い雰囲気を増し、年中どのシーズンに行ってもその素晴らしさに感動します。そんな圓光寺の歴史や見どころを紹介します。

 

圓光寺の歴史

圓光寺(えんこうじ)は、国内の教育をもっと発展させようということで1601年に建てられました。1601年は江戸時代が始まる2年ほど前ですね。

徳川家康が足利学校のトップである元倍(げんきつ)という僧侶を招いて建てたのです。足利学校とは栃木県に有った学校です。

そして、圓光寺学校として、僧侶だろうが一般人だろうが入学できるようにしました。たくさんの書籍が出版され、出版に使った木でできた活字は「伏見版(ふしみばん)」とか「圓光寺版(えんこうじばん)」と呼ばれました。

なぜ伏見版と呼ばれたかというと、圓光寺は最初に伏見に建てられ、その後移転したからです。この活字は日本の印刷の文化を語る上で、とても貴重なものとされています。

ちなみに圓光寺は、明治から最近までは臨済宗(りんざいしゅう)の尼さんの修行道場でした。

 

圓光寺の見どころ

圓光寺にはさまざまな見どころがあります。その見どころについて順番に紹介いたします。

 

奔龍庭

圓光寺の参道を通ると、奔龍庭(ほんりゅうてい)というお庭に出てきます。龍が雲海(うんかい)から飛び出している様子を表しており、荒く切った石柱が龍の周りの稲妻を表すなど、ダイナミックなお庭となっています。

また、普通は庭園と人が歩くところは仕切られていますが、この庭は仕切られておりません。わざと完成させず、見る人が自分の心の中で余白を埋めて完成するという、鑑賞者一体型(かんしょうしゃいったいがた)の庭園となっています。

 

十牛之庭

圓光寺の十牛之庭(じゅうぎゅうのにわ)は有名です。牧場で家畜の世話をする子どもを牧童(ぼくどう)といいますが、十牛之庭は牛を追いかける牧童を描いた「十牛図(じゅうぎゅうず)」をモチーフにしています。

十牛之庭の池は洛北エリア最古の池で、周りは山に囲まれ、お堂から見る庭園の風景は絶景です。まるで自然が作った日本絵画で、ここで景色を眺めていると日々の喧騒(けんそう)を忘れさせてくれます。

 

水琴窟

十牛之庭には水琴窟(すいきんくつ)があります。水琴窟(すいきんくつ)とは、水の音を楽しむ仕掛けです。手洗いのための手水鉢(ちょうずばち)近くの地面に空洞を作り、そこに甕(カメ)が逆さまに埋まっています。

その空洞に水が落下すると、水が跳ねて音が反響するという仕掛けで、手水鉢の排水を処理した時に風流な音が聞こえるのが水琴窟なんです。

圓光寺の水琴窟はフチが広い盃(さかづき)の形をした手水鉢(ちょうずばち)を使っており、ほかの水琴窟ではあまり例がありません。古くから「圓光寺型(えんこうじがた)」として多くの人から愛されている水琴窟です。

 

茶室の待月庵

圓光寺には「待月庵(たいげつあん)」という茶室があり、明治時代の政治家、岩倉具視(いわくらともみ)がつくりました。この待月庵では四季を通じて茶会が開かれます。

 

村山たか女のお墓

境内(けいだい)奥の墓地の中には、村山たか女(むらやまたかじょ)のお墓があります。村山たか女とは、幕末の大老(たいろう)という役職だった井伊直弼(いいなおすけ)の恋人で、船橋聖一(ふなはしせいいち)氏の歴史小説「花の生涯」にも登場します。

この小説は当時とても人気で、昭和38年のNHK大河ドラマの第1作にもなっています。

 

東照宮

徳川家康のお墓
徳川家康のお墓

さらに奥に進むと、徳川家康を祀った東照宮(とうしょうぐう)があり、その横には歯を埋葬した徳川家康のお墓があります。このあたりは高台になっており、京都市内の絶景を楽しめます。

 

坐禅堂

坐禅堂(ざぜんどう)は、かつて尼さんたちが修行にはげんだお堂で、当時の姿をそのまま残しています。静かでピーンと張り詰めた空気から、自分と向き合う場所であることを感じられます。

 

圓光寺のお役立ち情報

圓光寺のお役立ち情報

観光客のAさん
観光客のAさん
圓光寺参拝前に知っておくべき情報はありますか?

はい、圓光寺のお役立ち情報をお伝えします。
お坊さん
お坊さん

圓光寺のお役立ち情報として以下内容を紹介します。ぜひ参考にしてください。

  • 千手観音菩薩像は運慶の作
  • 混雑控え目の紅葉名所
  • 圓光寺の御朱印

 

千手観音菩薩像は運慶の作

圓光寺の本尊(ほんぞん)である千手観世音菩薩坐像(せんじゅかんのんぼさずざぞう)は、鎌倉時代の天才仏師として名高い運慶(うんけい)の作と伝わっています。

尼寺で多くの女性を包み込んできた本尊は、しなやかで美しいお姿をされており、細部まで繊細につくられた見事な仏さまです。

 

混雑控え目の紅葉名所

圓光寺は紅葉の穴場スポットです。京都市内の中で圓光寺がある洛北エリアは比較的寒いため、毎年美しい紅葉を見ることができます。その一方で、比較的観光客は少ないため、じっくり紅葉を味わえるお寺です。

 

圓光寺の御朱印

圓光寺の御朱印は「南無千手観世音」と書かれたもので、300円でいただけます。参拝受付に御朱印帳を預けておけば、帰りに受け取れます。

オリジナル御朱印帳は縦18センチの大判サイズで、奔龍庭(ほんりゅうてい)をモチーフにした御朱印帳です。

 

圓光寺の参拝情報

圓光寺の参拝情報

観光客のAさん
観光客のAさん
圓光寺へはどうやって行けばいいですか?

圓光寺へのアクセスとともに参拝情報を紹介します。
お坊さん
お坊さん

圓光寺の参拝情報として以下内容を紹介します。ぜひお出かけ前にチェックしておきましょう。

  • 圓光寺の拝観料と拝観時間
  • 圓光寺のアクセス
  • 圓光寺の駐車場情報
  • 圓光寺の地図

 

圓光寺の拝観料と拝観時間

圓光寺は大人500円、中高生400円、小人300円となっています。拝観時間は午前9時~午後5時です。見どころの多いお寺ですので、1時間以上のゆとりを持っての参拝をおすすめします。

 

圓光寺のアクセス

圓光寺までの交通アクセスは、市バス「一乗寺下り松(いじじょうさがりまつ)」停留所から徒歩約10分です。電車を利用する場合は叡山電鉄(えいざんでんてつ)「一乗寺(いちじょうじ)駅」から徒歩約15分です。

 

圓光寺の駐車場情報

圓光寺には参拝者専用駐車場が30台分ありますので、マイカーでの参拝も可能です。ただ、道路が狭いところがあることと、観光シーズンは道中が混雑するため、公共交通機関の利用が無難です。

 

圓光寺の地図

の住所は「〒606-8147 京都市左京区一乗寺小谷町十三番地」です。地図を以下にて掲載しますので、参拝時の参考としてください。

 

【公式サイト】瑞巌山 圓光寺 | Zuiganzan Enkouji Temple

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まとめ

圓光寺は見どころが多いお寺である上、紅葉の隠れた名所です。四季を通じてさまざまな表情を味わるお寺なので、春夏秋冬それぞれの表情の違いを楽しめます。観光客は比較的少ないため、じっくり京都観光したい人はぜひ参拝してください。