誓願寺は繁華街にある穴場スポット【京都の寺社100選】(中京区)

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誓願寺(せいがんじ)をご存知ですか?誓願寺は飛鳥時代に建てられた由緒あるお寺で、有名な京都の繁華街(はんかがい)である新京極通(しんきょうごくどおり)沿いにある穴場スポットです。この記事で詳しく紹介しますので、ぜひ参拝してください。

誓願寺の歴史や見どころをご紹介

誓願寺の歴史や見どころをご紹介    

観光客のAさん
観光客のAさん
誓願寺ってどんなお寺ですか?

飛鳥時代に建てられた由緒あるお寺です。詳しく紹介しますね。
お坊さん
お坊さん

誓願寺(せいがんじ)は、京都を代表する繁華街の新京極通(しんきょうごくどおり)沿いにあります。アーケードが続く新京極商店街は、地元の買い物客だけで無く、修学旅行生も訪れ、常に賑(にぎ)わいを見せています。

周辺の賑わいからは想像もつかないかも知れませんが、実は誓願寺が建てられたのは飛鳥時代です。

京都は室町時代の大戦である「応仁の乱(おうにんのらん)」で、多くの寺社や文化財が焼けてしまっているので、鎌倉時代とか、平安時代と聞くと、とても重みを感じるのですが、誓願寺は、そんな平安時代よりも前の、奈良時代よりも更に前、飛鳥時代に建てられているという事で、長い歴史の変遷(へんせん)を目撃している寺院です。

 

誓願寺の歴史

誓願寺は、飛鳥時代の667年に、天智天皇(てんじてんのう)の命で建てられました。最初は奈良に有りましたが、鎌倉時代に京都の上京区に移転し、1591年(安土桃山時代)に、豊臣秀吉の周辺整備にともなって、現在地に移転してきました。

昔は6,500坪の敷地に、塔頭(たっちゅう)が18カ寺もあったそうなのですが、6,500坪のうち、4,800坪ほどの土地が没収されることになりました。

その理由は、幕末の戦乱で焼け野原になった周辺を復興させようと、明治時代に京都府主導で繁華街である新京極通がつくられたからです。

また、戦争による火災も10回以上経験しており、現在の本堂は鉄筋コンクリートで昭和39年に建てられたものとなっています。

 

誓願寺の見どころ

誓願寺の見どころについて、いくつかピックアップして紹介します。

 

大きな阿弥陀如来坐像

誓願寺の本堂(ほんどう)に入ると素晴らしい仏像に驚いてしまいます。4.85メートルもある大きな阿弥陀如来坐像(あみだにょらいざぞう)は、2人の仏師(ぶっし)が別々に彫ったのですが、合体すると見事にピッタリ合ったという仏さまです。

新京極通
新京極通

人通りの多い繁華街のど真ん中で、これだけ大きくて立派な仏像が見れるのは珍しいのではないでしょうか。お堂が開いていると新京極通から見えるのですが、意外と気が付きにくく、京都人でも見たことがないという人が多いです。

 

ひとこと観音

ご本尊の阿弥陀如来坐像の隣には、十一面観音菩薩(じゅういちめんかんのんぼさつ)が祀(まつ)られています。

一言で願いを叶えて下さることから、「ひとこと観音」として、古くからあつく信仰を集めています。

 

迷子のみちしるべ

誓願寺の入り口には、「迷子(まいご)のみちしるべ」という石の柱(はしら)が立っています。この石柱(せきちゅう)右側には「教しゆる方」、左側には「さがす方」と彫られています。

迷子や落とし物などを見つけた人は紙に書いて左側に、見つけた人は紙に書いて右側に貼り出しました。カンタンにいうと掲示板として活用されたのです。ちなみに現在の石柱は1882年(明治時代)に建てられたものです。

 

誓願寺のお役立ち情報

ひとこと観音
ひとこと観音

観光客のAさん
観光客のAさん
誓願寺に参拝するなら、どんなことを知っておくべきですか?

誓願寺のお役立ち情報をお伝えしますね。
お坊さん
お坊さん

誓願寺のお役立ち情報として以下内容を紹介します。ぜひ参考にしてください。

  • 清少納言と和泉式部ゆかりの寺
  • 誓願寺は落語発祥の地
  • 誓願寺の御朱印

 

清少納言と和泉式部ゆかりの寺

誓願寺は、歴史的に有名な2人の女性作家が極楽浄土(ごくらくじょうど)に旅立ったお寺です。一人は枕草子(まくらのそうし)という作品を書いた清少納言(せいしょうなごん)です。清少納言は尼さんとなり、誓願寺本堂の近くに住んで、念仏を唱えて旅立ちました。

もう一人は歌がうまい美人として知られる和泉式部(いずみしきぶ)です。娘を亡くした苦しみから救われる道を求めた和泉式部は、さまざまな道のりを経て尼さんになりました。

最終的に誓願寺の本堂近くに小さな住居を建て、ご本尊にお参りする日々を過ごして極楽浄土に旅立ちました。このことから女人往生(にょにんおうじょう)の寺と呼ばれています。

 

誓願寺は落語発祥の地

戦国時代、誓願寺のトップだった安楽庵策伝上人(あんらくあん さくでん)というお坊さんは、たいへんお話し上手でした。

小難しくなりがちな「お説教」を、分かりやすく笑い話を込めて行った上、それらのお話しを集めた「睡笑(せいすいしょう)」という書物を作りました。

これらが後に落語のネタ本となったことから、「落語の祖」とも呼ばれ、誓願寺も落語発祥の地として知られています。

10月初旬の日曜日には落語家による奉納落語会(ほうのうらくごかい)が行われます。

【関連記事】京都寺社の年中行事

 

誓願寺の御朱印

誓願寺の御朱印は以下があり、いずれも300円でいただけます。

阿弥陀如来(洛陽六阿弥陀めぐり第6番)
大悲尊(洛陽三十三所観音霊場第2番)
大悲尊(新西国三十三所第15番)
円光大師(法然上人二十五霊場第20番)
西山国師(西山国師遺跡霊場第9番)
慈摂大師(真盛上人二十五霊場第6番)

このほか、限定御朱印をいただけることもあります。また、オリジナル御朱印帳も扱われており、和泉式部をモチーフにした御朱印帳や記念御朱印帳を含め、数種類用意されています。

 

誓願寺の参拝情報

誓願寺の参拝情報

観光客のAさん
観光客のAさん
誓願寺の交通アクセスを教えて下さい。

参拝情報と合わせてお伝えしますね。
お坊さん
お坊さん

誓願寺の参拝情報として以下内容を紹介します。ぜひお出かけ前にチェックしておきましょう。

  • 誓願寺の拝観料や参拝時間
  • 誓願寺の交通アクセス
  • 誓願寺の駐車場情報
  • 誓願寺の地図

 

誓願寺の拝観料や参拝時間

誓願寺は拝観料無料ですので、自由に参拝が可能です。拝観時間は9時~17時となっています。

 

誓願寺の交通アクセス

誓願寺へのアクセスは、地下鉄東西線「京都市役所前(きょうとしやくしょまえ)駅」から徒歩約5分、阪急電鉄「河原町(かわらまち)駅」から徒歩約5分、京阪電鉄「三条(さんじょう)駅」から徒歩約10分です。

バスを利用する場合は「河原町四条(かわらまちしじょう)」バス停や、「河原町三条(かわらまちさんじょう)」バス停からいずれも徒歩約5分です。

 

誓願寺の駐車場情報

誓願寺には3台分の駐車場がありますが、埋まっている場合は近くの有料駐車場を利用する必要があります。周辺は交通量が多く混雑しやすいので、公共交通機関の利用がおすすめです。

 

誓願寺の地図

誓願寺の住所は「〒604-8035 京都府京都市中京区新京極桜之町453」です。地図を以下にて掲載しますので、参拝時の参考としてください。

【公式サイト】浄土門の聖地/浄土宗西山深草派総本山誓願寺公式ホームページ

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まとめ

誓願寺は飛鳥時代からの歴史深いお寺で、清少納言や和泉式部など、有名な人物にゆかりがあります。今は京都の繁華街中心部にあるものの、その存在に気づかず、京都人ですら立派な阿弥陀如来を見てびっくりするケースが多いです。おすすめの穴場スポットですのでぜひ参拝してください。