智積院は障壁画や庭園が素晴らしい【京都の寺社100選】(東山区)

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智積院(ちしゃくいん)に行かれたことはありますか?智積院は京都市東山区に所在するお寺で、素晴らしい日本絵画と見事な庭園があり、多くの参拝者が訪れます。この記事で詳しく解説しますので、ぜひ参拝時の参考としてください。

 

智積院の歴史や見どころをご紹介

智積院の名称庭園
智積院の名称庭園

観光客のAさん
観光客のAさん
智積院はどんなところですか?

詳しく紹介しますね。
お坊さん
お坊さん

智積院(ちしゃくいん)は真言宗(しんごんしゅう)という宗派で、智山派(ちさんは)という集団の総本山(そうほんざん)です。

真言宗智山派(しんごんしゅうちさんは)は、全国に3,000を超える寺院を持ち、30万人以上の人が信仰しています。その中心となる智積院の歴史や見どころから解説いたします。

 

智積院の歴史

智積院は、紀州(きしゅう)〈和歌山県〉の根来山(ねごろやま)にあった根来寺(ねごろじ)<正式には大伝法院(だいてんぽういん)>の塔頭(たっちゅう)寺院でした。

1600年(安土桃山時代)に、徳川家康が玄宥(げんゆう)というお坊さんに、京都の豊国神社(とよくにじんじゃ)境内(けいだい)にあった寺院の土地と建物を与え、「五百仏山根来寺智積院(いおぶさんねごろじちしゃくいん)」を開いたのが始まりです。

豊臣家が滅亡したあと、周りのお寺の土地も与えられて智積院は大きくなりました。そのお寺は1591年(安土桃山時代)、たった3歳で亡くなった秀吉の息子「鶴松(つるまつ)」を弔(とむら)う祥雲禅寺(しょううんぜんじ)でした。

秀吉が息子のために建てたこのお寺は、豪華できらびやかだったようで、当時「都一番の華やかさ」と言われていました。

智積院は学生僧が学ぶお寺として栄え、火災や幕末の情勢に巻き込まれるなどの出来事もありながら、真言宗を教えをしっかりと今に伝えています。

【関連記事】豊国神社は出世や開運のご利益あり【京都の寺社100選】(東山区)

 

智積院の見どころ

智積院の見どころの中から、特にオススメをピックアップして紹介します。

 

国宝の障壁画

国宝(こくほう)の障壁画(しょうへきが)は必見です。障壁画(しょうへきが)とは、襖(ふすま)や天井、建物の仕切る衝立(ついたて)などに描かれた絵のことで、智積院では日本画家である長谷川等伯(はせがわとうはく)らの絵が有名です。

長谷川等伯(はせがわとうはく)の息子である久蔵(きゅうぞう)が描いた国宝の「桜図(さくらず)」は、久蔵25歳の時の作品です。

金色に輝く豪華な背景に、力強い桜が描かれ、迫力のある障壁画です。残念ながら久蔵は翌年に亡くなりました。

息子の死を悲しんだ長谷川等伯は、やる気を失いかけましたが、息子の分まで頑張ろうと思い、国宝の「楓図(かえでず)」を描きました。桜図と同様に豪華で力強い楓図(かえでず)は、長谷川等伯55歳の時の作品です。

智積院の大書院(おおしょいん)という建物では、レプリカ(複製品)の障壁画が見れますが、智積院の収蔵庫(しゅうぞうこ)では本物の障壁画を見れます。レプリカと本物の違いを見比べるのも面白いかも知れません。

 

名勝庭園

大書院(おおしょいん)という建物の東側に、名勝庭園(めいしょうていえん)があります。この庭園は祥雲禅寺(しょううんぜんじ)の時代に原形がつくられました。

智積院になってからは運敞(うんしょう)というお坊さんが修復し、東山エリアで特に素晴らしい庭園と言われるようになりました。

土地の高低を利用して山や池をつくり、大きな石を配置するなど、変化に富んだ庭園となっています。どのシーズンでも楽しめますが、特にツツジやサツキの花が見ごろの4月中旬から6月中旬がおすすめです。

 

中心的建物の金堂

智積院の中心的建物である金堂(こんどう)は、昭和50年に建てられました。お堂の中に祀(まつ)られている本尊(ほんぞん)「大日如来像(だいにちにょらいぞう)」は、とても美しい姿をされています。

以前の金堂(こんどう)は1705年(江戸時代)に建てられましたが、1882年(明治時代)に焼失しています。

 

智積院のお役立ち情報

智積院の障壁画(レプリカ)
智積院の障壁画(レプリカ)

観光客のAさん
観光客のAさん
智積院に参拝するなら、どんなことを知っておくべきですか?

智積院のお役立ち情報をお伝えしますね。
お坊さん
お坊さん

智積院のお役立ち情報として以下内容を紹介します。ぜひ参考にしてください。

  • 智積院は紅葉やアジサイの名所
  • 智積院の御朱印
  • 智積院の青葉まつり

 

智積院は紅葉やアジサイの名所

智積院の紅葉
智積院の紅葉

智積院は紅葉やアジサイのおすすめスポットです。名称庭園の紅葉はもちろんのこと、参道や金堂付近で美しい紅葉を楽しめます。

智積院のアジサイ
智積院のアジサイ

アジサイは無料で拝観できる「あじさい苑」で知られています。色とりどりのアジサイを楽しめる、京都有数のアジサイスポットです。

 

智積院の御朱印

智積院の御朱印は以下の種類があり、いずれも300円でいただけます。

総本山智積院 ご本尊
京都十三佛霊場 第1番札所
近畿三十六不動尊霊場 第20番札所
真言宗十八本山 第7番札所

また、オリジナルの御朱印帳も扱われており、長谷川等伯の「楓図」がデザインされています。

 

智積院の青葉まつり

智積院では毎年6月15日に「青葉まつり」が行われ、真言宗を開いた空海(くうかい)や、真言宗に大きく貢献した覚鑁(かくぱん)の誕生を祝い、お坊さんの行列などさまざまな行事が行われます。

この日は国宝の障壁画や名勝庭園などが無料で公開されるほか、お茶席などもあります。

【関連記事】京都寺社の年中行事

 

智積院の参拝情報

智積院の本堂
智積院の本堂

観光客のAさん
観光客のAさん
智積院の交通アクセスを教えて下さい。

参拝情報と合わせてお伝えしますね。
お坊さん
お坊さん

智積院の参拝情報として以下内容を紹介します。ぜひお出かけ前にチェックしておきましょう。

  • 智積院の拝観料や参拝時間
  • 智積院の交通アクセス
  • 智積院の駐車場情報
  • 智積院の地図

 

智積院の拝観料や参拝時間

智積院の拝観料は一般が500円、中・高生が300円、小学生が200です。拝観時間は9時~午後4時となっています。

 

智積院の交通アクセス

智積院への交通アクセスは、市バス「東山七条(ひがしやまななじょう)」バス停から徒歩約3分、京阪電車(けいはんでんしゃ)「七条駅(しちじょうえき)」から徒歩約10分です。

 

智積院の駐車場情報

智積院には参拝者専用の無料駐車場があります。そのためマイカーでの参拝も便利です。

 

智積院の地図

智積院の住所は「〒605–0951 京都府京都市東山区東瓦町964番地」です。地図を以下にて掲載しますので、参拝時の参考としてください。

【公式サイト】真言宗智山派 総本山智積院

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まとめ

智積院は真言宗智山派の総本山で、全国に3,000を超える寺院を持ち、30万人以上の人が信仰しています。そのスケールに見合う素晴らしいお寺で、特に障壁画や庭園は見事です。紅葉やアジサイの名所であるほか、ツツジやサツキの花も美しいので、季節を変えて何度も参拝したいお寺です。