5本線の塀は格式が高いってホント?京都で人気のお寺・神社情報

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お寺の塀の5本線を見たことはありますか?実はこれ、格式をあらわしています。この記事では京都の豆知識として、塀に5本線が入っているお寺を紹介いたします。京都観光される際の参考として、頭の片隅に入れておいてください。

5本線が入った塀を持つ京都のお寺

5本線が入った塀を持つ京都のお寺
永観堂の塀
観光客のAさん
観光客のAさん
塀に5本線が入っているのは、どんな意味があるのですか?
実はお寺の格式をあらわしています。
お坊さん
お坊さん

お寺には筋塀(すじべい)という種類の塀(へい)があり、そこには定規筋(じょうぎすじ)と呼ばれる白い線が引かれています。

もともとは門跡寺院(もんぜきじいん)の証として5本の線を引いたのが始まりなのですが、定規筋の数がお寺の格式を表すようになり、3本、4本、5本のうち5本が最高ランクとされています。

そして、現在は門跡寺院以外にも5本線を見かけます。まずは5本線が入った塀を持つお寺をいくつか紹介します。

  • 永観堂の塀
  • 金閣寺の塀
  • 東本願寺の塀
  • 西本願寺の塀
  • 聖護院の塀
  • 東寺の塀

 

永観堂の塀

永観堂(えいかんどう)は京都市左京区にあり、「みかえり阿弥陀(あみだ)」と呼ばれる仏さまや、「秋はモミジの永観堂」と言われるほどの美しい紅葉が有名です。

そんな永観堂(えいかんどう)の筋塀にはくっきりと5本線が入っています。

【関連記事】永観堂は京都屈指の紅葉スポット!【京都の寺社100選】(左京区)

 

金閣寺の塀

京都の有数の観光寺院である金閣寺(きんかくじ)は、鹿苑寺(ろくおんじ)が正式名称です。相国寺(しょうこくじ)という格式高いお寺の敷地外にある塔頭(たっちゅう)寺院で、舎利殿(しゃりでん)という建物が「金閣(きんかく)」と呼ばれて有名です。

そんな金閣寺境内(けいだい)の筋塀には5本線が入っています。参拝の際には金閣だけでなく筋塀にも注目してみましょう。

【関連記事】金閣寺は相国寺の塔頭寺院【京都の寺社100選】(北区)

 

東本願寺の塀

東本願寺(ひがしほんがんじ)は浄土真宗のお寺です。巨大な伽藍(がらん)はインパクトがあり、特に御影堂(ごえいどう)という建物は圧巻です。

御影堂は、奈良にある東大寺大仏殿(とうだいじだいぶつでん)よりも大きく、世界最大級の木造建築として知られています。

そんな東本願寺をぐるりと囲む筋塀は5本線となっており、参拝の際には必ず目に飛び込んで来ます。

【関連記事】東本願寺の歴史と見どころをご紹介【京都の寺社100選】(下京区)

 

西本願寺の塀

西本願寺(にしほんがんじ)は浄土真宗(じょうどしんしゅう)という宗派のお寺で、数ある派閥(はばつ)のうち本願寺派(ほんがんじは)に属しています。

阿弥陀堂(あみだどう)と御影堂(ごえいどう)が立派であるほか、国宝(こくほう)の唐門(からもん)、書院(普段は非公開)など見事な建物がたくさんあります。

また、金閣、銀閣とともに京の三閣(きょうのさんかく)に数えられる飛雲閣(ひうんかく)など、見どころの多いお寺です。

そんな西本願寺も周囲の塀に5本線が入っていますので、参拝時に確認してください。

【関連記事】西本願寺は浄土真宗本願寺派のお寺【京都の寺社100選】(下京区)

 

聖護院の塀

聖護院門跡(しょうごいんもんぜき)は京都市左京区にあり、900年の歴史を誇る修験道(しゅげんどう)の寺です。修験道とは、山に宿る神々を信仰し、山へ籠(こ)もって厳しい修行を行うことで悟りを開く民族信仰です。

有名な聖護院大根(しょうごいんだいこん)や八つ橋(やつはし)は、この聖護院村で作られていたため、「聖護院」の名がつけられています。

そんな聖護院門跡の塀にも筋があります。改修工事の際に業者が間違えて4本線になりましたが、本当は5本線なのです(2022年2月現在)。

【公式サイト】本山修験宗総本山 聖護院門跡

 

東寺の塀

東寺(とうじ)は真言宗(しんごんしゅう)のお寺で、大きな伽藍(がらん)にたくさんの仏像が安置されており、仏像ファンから人気のお寺です。

また、有名な五重塔(ごじゅうのとう)は高さ約55メートル(54.8メートル)もあり、木造建築としては日本一の高さを誇ります。

京都有数の観光スポットである東寺の塀にも5本線が入っています。くっきりと見えますので確認してください。

【関連記事】東寺は五重塔が有名な世界文化遺産【京都の寺社100選】(南区)

 

ほかにも5本線が入った塀と名所あり

ほかにも5本線が入った塀と名所あり
京都御所の塀
観光客のAさん
観光客のAさん
お寺以外にも5本線が入った塀を見かけたのですが…
はい、お寺以外にもありますよ。
お坊さん
お坊さん

お寺以外にも5本線が入っているところとして以下を紹介します。

  • 京都御所の塀
  • 二条城の塀

 

京都御所の塀

京都御所(ごしょ)の長く続く塀にも、くっきりとした5本線が入っています。ちなみに、御苑(ぎょえん)と御所(ごしょ)を混同している人が多いのですが、正確には異なります。

御苑の中に御所があります。御所は天皇とその皇室がいらっしゃったところで、その外側の公園部分を御苑といいます。

【外部リンク】施設情報:京都御所 – 宮内庁参観案内

【外部リンク】一般財団法人国民公園協会 京都御苑

 

二条城の塀

二条城(にじょうじょう)は、徳川家康が将軍になる際の儀式と、徳川慶喜(よしのぶ)の大政奉還(たいせいほうかん)〈政権を朝廷に返すこと〉が行われ、江戸幕府の始まりと終わりの場所として知られています。

二の丸御殿(にのまるごてん)という建物が特に有名で、内部には、日本絵画史上最大の集団といわれる「狩野派(かのうは)」による障壁画が数多く存在し、建物各所で見られる彫刻や飾りの金具などと合わせ、大変豪華な空間となっています。

そんな二条城の塀も5本線が入っていますので、ぜひチェックしてください。

【関連記事】二条城 世界遺産・元離宮二条城

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まとめ

京都のお寺などでは5本線の塀があります。この線は格式をあらわしており、3本、4本、5本のうち5本が最高ランクとされています。そして、現在は門跡寺院以外にも5本線を見かけます。

京都の豆知識として参考にしていただき、ぜひ塀の線が何本入っているか意識して観光してみてください。これまでと違った視点での観光ができますよ。