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寂光院(じゃっこういん)に行かれたことがありますか?寂光院は京都市左京区の大原(おおはら)にあり、聖徳太子が建てたと伝わっています。建礼門院ゆかりのお寺でもある当院について詳しく解説いたします。ぜひ参考にしてくださいね。
寂光院の歴史や見どころをご紹介
寂光院(じゃっこういん)は、京都市の中でもゆったりとした山里である「大原(おおはら)」の地にあり、歴史深いお寺です。まずは寂光院の歴史や見どころを紹介します。
寂光院の歴史
寂光院(じゃっこういん)は天台宗(てんだいしゅう)のお寺で、住職(じゅうしょく)が女性である尼寺(あまでら)です。
594年(飛鳥時代)に、聖徳太子(しょうとくたいし)が父親である用明天皇(ようめいてんのう)〈在位585年〜587年〉を弔(とむら)うために建てたと伝わっています。
寂光院の見どころ
寂光院の見どころについてそれぞれ具体的に紹介いたします。参考にしてください。
立派な地蔵菩薩像
寂光院の本尊(ほんぞん)は地蔵菩薩像(じぞうぼさつぞう)です。寂光院が建てられた当初の本尊は聖徳太子が作ったと伝わりますが、現在は残っていません。
鎌倉時代に作られた重要文化財(じゅうようぶんかざい)の本尊も、後述する火災によって損害を受けたため、修復後は寂光院の奥にある収蔵庫(しゅうぞうこ)に安置されています。
現在本堂(ほんどう)に安置されているのは、火災被害に有る前の地蔵菩薩が複製されたものですが、それでも立派な仏さまで、見応え十分です。
建礼門院徳子御庵室跡
源氏と平家の戦いは、壇ノ浦(だんのうら)の合戦により平家が敗北しました。この戦いで幼い安徳天皇(あんとくてんのう)〈在位1180年(平安時代)〜1185年(鎌倉時代)〉は亡くなり、母である建礼門院(けんれいもんいん)はひとり助けられて都から離れた吉田という地で過ごしました。
しかし、地震で住まいが壊れたため、大原の寂光院に移りました。ちなみに建礼門院は平清盛(たいらのきよもり)の娘です。
建礼門院が寂光院で静かに暮らしている時、後白河法皇(ごしらかわほうおう)〈天皇在位:1127年(へいあんじだい)〜1192年(鎌倉時代)〉が寂光院を密かに訪ねた「大原御幸(おおはらごこう)」は有名ですが、その真偽は不明です。
いずれにせよ寂光院は建礼門院ゆかりのお寺で、現在は石碑(せきひ)が立っているほか、建礼門院が使用した井戸が残っています。
四方正面の池
寂光院の本堂(ほんどう)東側にある池は「四方正面の池(しほうしょうめんのいけ)」で、池の周りどこから見ても正面となるように作られています。
池の背後から水を引いて三段に分かれた滝が設けられ、自然にあふれた美しい池となっています。
美しい紅葉
寂光院は紅葉が美しいお寺です。参道の石段や本堂の周りで、色濃くあざやかな紅葉を楽しめます。5月の初旬から6月には美しい新緑(しんりょく)を味わえるので、それぞれの時期にぜひ参拝しましょう。
寂光院のお役立ち情報
寂光院のお役立ち情報について解説いたします。ぜひ参考にしてください。
- 初代住職は聖徳太子の乳母という説
- 2000年の火災で本堂が焼失
- 寂光院の御朱印
初代住職は聖徳太子の乳母という説
寂光院の最初の住職は、聖徳太子の乳母(うば)〈代理で育児をする人〉だった玉照(たまてるひめ)と伝わっています。
そのあとは高貴な家柄の姫君らが代々住職になったと伝わっていますが、詳しいことがわかっておらず、阿波内侍(あわのないし)が2代目と位置づけられています。
阿波内侍(あわのないし)は大原の里で小さな木々を売る「大原女(おはらめ)」のモデルとされています。
2000年の火災で本堂が焼失
寂光院は、2000年5月9日の深夜、火災により本堂が焼失してしまい、重要文化財の本尊も損害を受けました。消防車が延べ21台も出動して、火災が分かってから約1時間後に鎮火しました。
どうやら放火による火災だったとしてニュースになっていました。
寂光院の御朱印
寂光院は「地蔵尊」と書かれた通常の御朱印と、毎年文字が変わる金色の紙の御朱印、「御詠歌」と書かれた金色の紙の御朱印があります。通常は300円、金色の紙のものは500円です。
また、オリジナル御朱印帳も扱われており、本堂がデザインされたシンプルの御朱印帳が赤と紺(こん)それぞれ1,200円、ナスがデザインされたものが白と紺(こん)がそれぞれ1,500円となっています。
寂光院の参拝情報
寂光院の参拝情報として以下内容を紹介します。ぜひお出かけ前にチェックしておきましょう。
- 寂光院の拝観料や参拝時間
- 寂光院の交通アクセス
- 寂光院の駐車場情報
- 寂光院の地図
寂光院の拝観料や参拝時間
寂光院の拝観料は、大人と高校生が600円、中学生が350円、小学生が100円です。参拝時間は季節によって異なるため、以下を参考にしてください。
寂光院の参拝時間 | |
3月1日~11月30日 | 9時~17時 |
12月1日~12月31日 | 9時~16時半 |
1月1日~1月3日 | 10時~16時 |
1月4日~2月28日(29日) | 9時~16時30半 |
寂光院の交通アクセス
寂光院への交通アクセスは、京都バス「大原行」で終点「大原」バス停より徒歩15分です。京都バスの「大原行」は、JR京都駅や京阪三条駅、地下鉄国際会館駅から乗車可能です。
寂光院の駐車場情報
寂光院にマイカーで行った場合は、民間の駐車場を利用することになります。徒歩15分圏内にいくつか駐車場がありますが、観光シーズンには満車になることもあるため、なるべくバスでの参拝をおすすめします。
寂光院の地図
寂光院の住所は「〒601-1248 京都市左京区大原草生町676」です。地図を以下にて掲載しますので、参拝時の参考としてください。
まとめ
寂光院は聖徳太子が建てたと伝わるお寺で、建礼門院にゆかりがあります。京都市内中心部から離れた分、静かでゆったりと過ごせます。時間のスピードがゆるやかに感じられる寂光院にぜひ参拝してください。新緑や紅葉シーズンもおすすめです。
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