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神護寺は最澄も空海もゆかりがある【京都の寺社100選】(右京区)

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

神護寺(じんごじ)に行かれたことがありますか?有名なお坊さんである最澄(さいちょう)や空海(くうかい)にゆかりがあるお寺で、見どころの多いお寺です。そんな神護寺について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

神護寺の歴史や見どころをご紹介

神護寺の歴史や見どころをご紹介

観光客のAさん
観光客のAさん
神護寺について教えて下さい。

はい、神護寺の歴史や見どころを紹介します。
お坊さん
お坊さん

神護寺(じんごじ)は真言宗(しんごんしゅう)という宗派のお寺で、正しくは神護国祚真言寺(じんごこくそしんごんじ)といいます。そんな神護寺について歴史や見どころを紹介します。

 

最澄も空海もゆかりがある神護寺の歴史

神護寺は延暦年間(えんりゃくねんかん)〔782年(ならじだい)~806年(平安時代)〕に、和気清麻呂(わけのきよまろ)という貴族が、現在の大阪府東部に建てた「神願寺(じんがんじ)」が由来です。

この神願寺を824年(平安時代)に京都の高雄山(たかおさん)に移して、もともと有った高雄山寺(たかおさんじ)と合併しました。

802年(平安時代)には、日本で天台宗(てんだいしゅう)を開いた最澄(さいちょう)が、法華絵(ほっけえ)という行事をし、809年(平安時代)には日本で真言宗(しんごんしゅう)を開いた空海(くうかい)が住んで、重要な儀式を行いました。最澄や空海にゆかりがあるお寺なのです。

鎌倉時代には、火災により荒れていた建物が再建され、室町時代の大戦である「応仁の乱(おうにんのらん)」でもまた荒れましたが、再び復興されました。

 

神護寺で必見の国宝

神護寺は見どころが多いのですが、ぜひ見て頂きたい国宝が3つあります。それぞれの内容について紹介いたします。

 

絹本著色伝源頼朝像

絹本著色伝源頼朝像(けんぽんちゃくしょくでんみなもとよりともぞう)は、歴史の教科書に必ずと言っていいほど出てくる肖像画(しょうぞうが)です。鎌倉幕府を開いた源頼朝(みなもとのよりとも)の肖像だと伝わっており、気品に満ちた肖像画です。

1951年(昭和時代)に国宝指定され、平重盛(たいらのしげもり)像、藤原光能(ふじわらのみつよし)像とともに神護寺三像(じんごじさんぞう)と呼ばれています。

現在、源頼朝像と平重盛像は京都国立博物館で保管され、藤原光能像は東京国立博物館に保管されていますが、毎年5月1日~5日に源頼朝像と平重盛像が神護寺に戻り、一般公開されています。

 

薬師如来立像

神護寺の金堂(こんどう)というお堂には、本尊(ほんぞん)薬師如来立像(やくしにょらいりゅうぞう)が安置されています。

木像の薬師如来立像は、鋭いまなざしをされ、への字に引き締まった唇が特徴です。如来(にょらい)という地位の仏像は、穏やかな表情をしていることが多いのですが、神護寺の薬師如来像は厳しい表情をされており、参拝しているとキリっとした気持ちになります。

 

五大虚空蔵菩薩

神護寺の多宝塔(たほうとう)という塔には、国宝の五大虚空蔵菩薩(ごだいこくうぞうぼさつ)が安置されています。

5体とも約90センチメートルの高さで、形はほとんど同じです。ただ、手の形や持ち物が異なることや、白・黄・緑・赤・黒の色彩の違いがあります。

現在は一直線に祀(まつ)られていますが、もともとはサイコロの5のような配置だったようです。5月と10月の特別御開帳(ごかいちょう)の際に見ることができます。

 

神護寺のお役立ち情報

神護寺のお役立ち情報

観光客のAさん
観光客のAさん
神護寺に参拝するなら、どんなことを知っておくべきですか?

神護寺のお役立ち情報をお伝えしますね。
お坊さん
お坊さん

神護寺のお役立ち情報として以下内容を紹介します。ぜひ参考にしてください。

  • かわらけ投げができる
  • 神護寺は紅葉が美しいお寺
  • 神護寺の年中行事

 

かわらけ投げができる

神護寺では「かわらけ投げ」ができます。「かわらけ投げ」とは、高い場所からお皿を投げて厄除(やくよ)けを願う遊びで、日本各地の高台のある花見の名所などで、お酒の席の余興として始まったようです。

神護寺は「かわらけ投げ発祥の地」といわれています。始まりを感じながら、錦雲渓(きんうんけい)という谷に向かい、ダイナミックにお皿を投げられます。

 

神護寺は紅葉が美しいお寺

神護寺は紅葉の名所としても知られています。長い石段を彩る紅葉は、多くの参拝者を魅了します。また、境内(けいだい)各所の紅葉も美しく、わざわざ行く価値があります。普段は人がまばらですが、紅葉シーズンは多くの参拝者で賑わいます。

 

神護寺の年中行事

神護寺では多くの行事が行われますが、一般的に知られているのが寺宝虫払行事(じほうむしばらいぎょうじ)ではないでしょうか。寺宝虫払行事は、5月に行われ、虫干し(むしぼし)を兼ねて宝物が公開されます。

また、書院(しょいん)という建物にある「灌頂の庭(かんじょうのにわ)」が公開されるほか、茶室「了々軒(りょうりょうけん)」でお茶をいただけます(有料)。

【関連記事】京都寺社の年中行事

 

神護寺の参拝情報

神護寺の参拝情報

観光客のAさん
観光客のAさん
神護寺の交通アクセスを教えて下さい。

参拝情報と合わせてお伝えしますね。
お坊さん
お坊さん

神護寺の参拝情報として以下内容を紹介します。ぜひお出かけ前にチェックしておきましょう。

  • 神護寺の拝観料や参拝時間
  • 神護寺の交通アクセス
  • 神護寺の駐車場情報
  • 神護寺の地図

 

神護寺の拝観料や参拝時間

神護寺の拝観料は、中学生以上の大人が600円、小学生が300円です。拝観時間は9時~16時で、年中無休となっています。

 

神護寺の交通アクセス

神護寺への交通アクセスは、JR京都駅からJRバス「高雄・京北線」で約50分、「山城高雄(やましろたかお)」バス停から徒歩約20分です。

また、地下鉄四条駅(しじょうえき)から市バス8系統で約45分、「高雄(たかお)」バス停から徒歩約20分です。

 

神護寺の駐車場情報

神護寺には参拝者専用駐車場がありません。周辺の有料駐車場を利用しましょう。

 

神護寺の地図

神護寺の住所は「〒616-8292 京都市右京区梅ヶ畑高雄町5番地」です。地図を以下にて掲載しますので、参拝時の参考としてください。

【外部リンク】神護寺

 

まとめ

神護寺は天台宗を開いた最澄や、真言宗を開いた空海にゆかりあるお寺で、とても歴史深い由緒あるお寺です。交通のアクセスはあまりよくないのですが、その分人が少なく、ゆっくりと参拝できるでしょう。ただ、宝物が公開される時や、紅葉シーズンは多くの参拝者で賑わいます。ぜひそれぞれのタイミングで参拝しましょう。

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