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実相院(じっそういん)をご存知でしょうか?実相院は京都市左京区の岩倉(いわくら)という地域にあり、ピカピカの床に映る紅葉が有名なお寺です。この記事で詳しく解説しますので、ぜひ参拝前の参考としてください。
実相院の歴史や見どころをご紹介
実相院(じっそういん)はかつて天台宗(てんだいしゅう)のお寺でしたが、現在は単立寺院(たんりつじいん)と言って、どこの団体にも属さないお寺です。
京都市内中心部よりも気温が3〜5度低い、岩倉(いわくら)という地域にあり、観光客も少な目なのでゆっくり参拝することができます。そんな実相院の歴史や見どころについて紹介します。
実相院の歴史
実相院は1229年(鎌倉時代)に、皇室が住職となる門跡寺院(もんぜきじいん)となってから、およそ800年の歴史を誇るお寺です。
当時は京都市北区の紫野(むらさきの)という地域にありましたが、そのあと御所(ごしょ)の近くに移転し、現在の岩倉へは、室町時代の大戦である「応仁の乱(おうにんのらん)」を逃れるためだと伝わっています。つまり、実相院はたいへん由緒のあるお寺なのです。
ちなみに本尊(ほんぞん)は鎌倉時代に作られたと伝わる木造の不動明王(ふどうみょうおう)です。
実相院の見どころ
実相院にはさまざまな見どころがあります。その中から特にご覧いただきたいところをいくつか紹介いたします。
床紅葉と床みどり
実相院で有名なのが「床紅葉(ゆかもみじ)」です。ピカピカに磨かれた床に、外の紅葉が映りこみ、美しい姿を楽しむことができます。
また、新緑のシーズンは緑色の楓(かえで)が映りこむ「床みどり」を味わえます。床紅葉は燃えるような赤、床みどりは清々しいエメラルドグリーンで、春~夏の始め・秋と、それぞれの季節で楽しませてくれます。
見事な襖絵
実相院の襖絵(ふすまえ)は見ごたえがあります。たとえば、しやなかな動きの虎が描かれている「竹に虎図襖(たけにとらずふすま)〈通常拝観では見れません〉や、鶴(つる)の声が聞こえてきそうな「群鶴図襖(ぐんかくずふすま)」、奥行きを感じる「竹に虎図杉戸(たけにとらずすぎと)」など、貴重な襖絵(ふすまえ)を保有しています。
実相院こころのお庭
実相院にある石庭は、「こころのお庭」と呼ばれており、小川勝章氏監修のもと、京都市民が参加して作られました。秋になると紅葉が見事な赤色に染まり、多くの参拝者を楽しませます。
実相院のお役立ち情報
実相院の参拝前に、知っておくべき豆知識を紹介します。ぜひ参考にしてください。
- 雪景色が美しい
- 実相院クラブ
- 実相院の御朱印
雪景色が美しい
実相院は床紅葉や床みどりなど、春から夏にかけてと秋が美しいお寺ですが、冬の雪景色も見事です。白い雪が床に映りこむ姿は「雪化床(ゆきげしょう)」と呼ばれ、冬の見どころとなっています。
京都市内は雪が積ることが少ないのですが、岩倉エリアは市内中心部より積もりやすいため、市内中心部で雪がちらついている場合は雪化粧を見るチャンスとなります。
実相院クラブ
実相院には、「実相院クラブ」という集まりがあります。重要文化財(じゅうようぶんかざい)などの指定を受けていない実相院は、文化財を自力で修復する必要があるため、支援活動により実相院を支える集まりがあるのです。
主に寄付などを募るための活動をしており、会費などは不要です。素晴らしい文化財を次世代に残す取り組みに参加したい方は、実相院の公式サイト(下記)から問い合わせてみましょう。
実相院の御朱印
実相院の御朱印は、不動明王(ふどうみょうおう)を表す「カン」という文字が入った1種類です。300円でいただくことができます。また、オリジナル御朱印帳も数種類ありますので、お好みの御朱印帳を選びましょう。
実相院の参拝情報
実相院の参拝情報として以下内容を紹介します。ぜひお出かけ前にチェックしておきましょう。
- 実相院の拝観料や参拝時間
- 実相院の交通アクセス
- 実相院の駐車場情報
- 実相院の地図
実相院の拝観料や参拝時間
実相院の拝観料は、大人が500円、小中学生が250円です。参拝時間は9時~17時で不定休です。
実相院の交通アクセス
実相院への交通アクセスは、叡山電鉄(えいざんでんてつ)「岩倉駅(いわくらえき)」から徒歩約20分です。バスの場合は、京都バス「岩倉実相院」停留所から徒歩すぐです。
実相院の駐車場情報
実相院には無料駐車場があります。周辺道路はあまり混雑しないので、マイカーでの参拝も良いでしょう。
実相院の地図
実相院の住所は「〒606-0017 京都府京都市左京区岩倉上蔵町121」です。地図を以下にて掲載しますので、参拝時の参考としてください。
【外部リンク】実相院門跡 | 京都 岩倉
まとめ
実相院は紅葉や新緑が美しいお寺で、床紅葉や床みどりが有名です。また、冬の雪化粧も美しく、さまざまなシーズンで楽しめるお寺です。ご本尊の不動明王を始め、襖絵など貴重な文化財も多い反面、普段は比較的人が少ないので、ゆっくりと参拝することができるでしょう。
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