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上賀茂神社(かみがもじんじゃ)に行かれたことはありますか?上賀茂神社は京都市北区にある神社で、世界文化遺産の1つに数えられています。この記事ではその歴史や魅力について詳しく紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
上賀茂神社の歴史や見どころをご紹介
上賀茂神社(かみがもじんじゃ)は、正式には賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)と言いまして、下鴨神社(しもがもじんじゃ)とともに人気のある神社です。
世界文化遺産(せかいぶんかいさん)に指定されている上賀茂神社について、歴史や見どころから見ていきましょう。
上賀茂神社の歴史
上賀茂神社(かみがもじんじゃ)は、かつてこの地で勢力を誇っていた賀茂県主(かもあがたぬし)家の祀(まつ)る神社が始まりとされています。
都が平安京に遷(うつ)る際、桓武天皇(かんむてんのう)〈在位:781年~806年〉が参拝されたことを機に、王城鎮護(おうじょうちんご)の神社となり、歴代の天皇が参拝されました。
また、武家からも信仰されており、特に徳川家康が篤(あつ)く信仰したことで知られています。
810年(平安時代)に嵯峨天皇(さがてんのう)〈在位:809年~823年〉が、賀茂斎院(かもさいいん)の制を設けました。
賀茂斎院(かもさいいん)の制とは、皇室の女性が上賀茂神社と下鴨神社に力を尽くす制度で、有智子内親王(うちこないしんのう)を斎院(さいいん)としてから約400年間、斎院が存在することとなりました。
上賀茂神社の見どころ
上賀茂神社には多くの見どころがあるため、紹介しきれないのが本音ですが、特にチェックして頂きたいところをいくつかピックアップいたします。
真っ白な馬がいる神馬舎
上賀茂神社の入り口にある「一の鳥居(いちのとりい)」をくぐると、芝生の美しさが際立つ広々とした参道(さんどう)があります。
ゆっくり歩いて二の鳥居(にのとりい)の手前まで進むと、左手側に「神馬舎(しんめしゃ)」という小屋が建てられています。
神馬舎の中には神山号(しんめごう)と名付けられた真っ白な馬がおり、参拝者を迎え入れてくれます。ただし、ずっと神馬舎にいるわけではありません。主に行事の日や祝日のお昼間にいることが多いようです。
神さまが降り立つ立砂
そのまま二の鳥居をくぐって進むと、細殿(ほそどの)という建物があります。細殿は天皇や斎王が上賀茂神社参拝時に、服装などを整える場所として使われていた建物で、重要文化財(じゅうようぶんかざい)に指定されています。
細殿の手前には、何やら不思議な砂が2つ並んでいます。円すい形の砂は「立砂(たてずな)」と呼ばれ、神さまが降り立つための砂です。
上賀茂神社の背後にある神山(こうやま)をかたどったもので、てっぺんには松の葉が付けられています。神さまはこの松の葉を目印に降りてこられます。
国宝の本殿と権殿
細殿の背後には手を清めるための「手水舎(ちょうずや)」があり、そこから小川を超えたところに朱色(しゅいろ)の楼門(ろうもん)が建っています。
楼門(ろうもん)をくぐった奥に、神さまが祀(まつ)られている本殿(ほんでん)と、その横に権殿(ごんでん)が建ち並んでいます。権殿とは本殿を修理する間、神さまを祀(まつる)建物で、言わば神さまの仮住まいです。
上賀茂神社の本殿と権殿には、日本絵画の集団である狩野派(かのうは)により、「影狛(かげこま)」という狛犬(こまいぬ)の絵が描かれています。
また、三間社流造(さんげんしゃながれづくり)という建て方の代表的な建築物であり、国宝(こくほう)に指定されています。
授与所(じゅよしょ)にて特別参拝を申し込むと、神聖な場所まで特別に案内してもらえます。特別参拝は当日受付も可能となっていますが、葵祭(あおいまつり)の時期は休止する場合があります。
上賀茂神社のお役立ち情報
上賀茂神社のお役立ち情報として以下内容を紹介します。ぜひ参考にしてください。
- 上賀茂神社と下鴨神社の関係
- 上賀茂神社は桜の名所
- 京都三大祭に数えられる葵祭
- 上賀茂神社の御朱印やお守り
上賀茂神社と下鴨神社の関係
上賀茂神社に祀(まつ)られている神様は、賀茂別雷神(かもわけいかづちのかみ)という神さまで、下鴨神社に祀(まつ)られている神様は、賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)と玉依媛命(たまよりひめのみこと)です。
賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)は、賀茂別雷神(かもわけいかづちのかみ)の母方のお爺さんで、玉依媛命(たまよりひめのみこと)は賀茂別雷神(かもわけいかづちのかみ)の母親です。
つまり、上賀茂神社の神さまのお爺さん(母方)と母親が下鴨神社の神さまなのです。
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上賀茂神社は桜の名所
上賀茂神社は桜の名所として知られています。一の鳥居と二の鳥居の間の参道では、多くの桜が咲き誇ります。数種類のしだれ桜や、ソメイヨシノ、山桜など、さまざまな桜が順番に咲いていき、比較的長い間、美しい桜を楽しめます。
京都三大祭に数えられる葵祭
上賀茂神社では年間を通して数多くの行事が行われますが、特に有名なのは5月の葵祭(あおいまつり)です。葵祭は上賀茂神社と下鴨神社のお祭りで、祇園祭(ぎおんまつり)、時代祭(じだいまつり)とともに京都三大祭(きょうとさんだいまつり)の1つに数えられています。
葵祭は古くからのしきたりのまま、「宮中の儀(きゅうちゅうのぎ)」「路頭の儀(ろとうのぎ)」「社頭の儀(しゃとうのぎ)」という3つの行事が行われ、路頭の儀では平安貴族姿の行列が、京都御所から下鴨神社を経て上賀茂神社へと進みます。
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上賀茂神社の御朱印やお守り
上賀茂神社の御朱印は、通常の御朱印と京都五社巡り(きょうとごしゃめぐり)の御朱印があります。いずれも300円でいただけますが、京都五社巡りの色紙は1,000円(朱印料込)となっています。
また、オリジナル御朱印帳も扱われており、紺色の背景に細殿と立砂がデザインされたシンプルな御朱印帳となっています。
上賀茂神社では、数多くのお守りが扱われていますが、特に有名なのが「航空安全(こうくうあんぜん)」のお守りです。交通安全はよくありますが、航空安全は珍しいです。飛行機によく乗る人はぜひゲットしましょう。
上賀茂神社の参拝情報
上賀茂神社の参拝情報として以下内容を紹介します。ぜひお出かけ前にチェックしておきましょう。
- 上賀茂神社の拝観料や参拝時間
- 上賀茂神社の交通アクセス
- 上賀茂神社の駐車場情報
- 上賀茂神社の地図
上賀茂神社の拝観料や参拝時間
上賀茂神社は境内(けいだい)自由散策で、本殿の特別拝観は大人500円です。参拝時間は5時半~17時で、特別拝観は10時~4時(土日祝日は4時半)となっています。
上賀茂神社の交通アクセス
上賀茂神社への交通アクセスは、市バス「上賀茂神社前(かみがもじんじゃまえ)」バス停からすぐです。電車の場合は地下鉄「北山(きたやま)駅」から徒歩約15分です。
上賀茂神社の駐車場情報
上賀茂神社には有料駐車場があり、6時~22時までとめられます(出るのは24時間可能)。そのためマイカーでの参拝も便利です。
上賀茂神社の地図
上賀茂神社の住所は「〒603-8047 京都市北区上賀茂本山339番地」です。地図を以下にて掲載しますので、参拝時の参考としてください。
【外部リンク】上賀茂神社(賀茂別雷神社:かもわけいかづちじんじゃ)公式
まとめ
上賀茂神社は正式には賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)で、下鴨神社とともに人気のある神社です。京都の長い歴史の中でも古くから存在する神社で、世界文化遺産にも指定されています。見どころの多い神社ですので、しっかりとお参りした上、あますところなく観光しましょう。
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