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晴明神社(せいめいじんじゃ)をご存知でしょうか?晴明神社は平安時代の陰陽師(おんみょうじ)である安倍晴明(あべのせいめい)を祀(まつ)り、全国的に人気のある神社です。この記事で詳しく解説しますのでぜひ参考にしてください。
晴明神社の歴史や見どころをご紹介
晴明神社(せいめいじんじゃ)は平安時代の陰陽師(おんみょうじ)である安倍晴明(あべのせいめい)を祀(まつ)る神社です。
陰陽師(おんみょうじ)とは、自然現象を説明して人間の吉や凶を判断する「陰陽道(おんみょうどう)」という学問により、占いをしたり、土地の良し悪しを判定したりする人のことです。
そんな安倍晴明(あべのせいめい)にまつわる、晴明神社の歴史や見どころから紹介いたします。
晴明神社の歴史
晴明神社は、1007年(平安時代)に一条天皇(いちじょう てんのう)〈在位:986年(平安時代)から1011年(平安時代)〉の命で、安倍晴明(あべのせいめい)の邸宅の跡地(あとち)に建てられました。
たいへん広い神社だったと伝わるものの、室町時代の大戦である「応仁の乱(おうにんのらん)」などの度重なる戦争によって規模は縮小し、荒れた状態が続きました。
しかしながら、多くの人の協力により、現在の姿まで復興しています。マンガや映画などの影響で人気の神社となり、全国から多くの参拝者が訪れています。
晴明神社の見どころ
晴明神社の見どころについていくつかピックアップして紹介します。
再現された一條戻橋
京都市上京区の一条通(いちじょうどおり)には、堀川(ほりかわ)に架けられている橋があります。この橋は「一条戻橋(いちじょうもどりばし)」と言い、安倍晴明が式神(しきがみ)を隠した場所といわれています。
式神(しきがみ)とは陰陽師(おんみょうじ)が呼び出す神さま(オニ)のことで、陰陽師(おんみょうじ)以外の人間には見えないとされています。
また、平安時代中期の武将である渡辺綱(わたなべのつな)が、女の姿をした鬼の腕を切り落とした場所としても有名です。
さらに、「撰集抄(せんじゅうしょう)」という仏教のお話しを集めた本には、こんな話があります。平安時代に三善清行(みよしのきよゆき)という学者のお葬式の列が通った際、父親の死を聞いて帰ってきた息子が棺(ひつぎ)にすがって祈ると、清行(きよゆき)が雷の音とともに一時的に生き返り、親子が抱き合ったとのことです。
現在でも「戻る」を嫌って、嫁入りの際には、この橋を渡らないのが習わしです。先代の橋で使われていた一部を移して、一条戻橋を境内(けいだい)に再現しており、観光客の写真スポットとなっています。
晴明井
晴明井(せいめいい)は、安倍晴明が念力によって湧き出させた井戸と伝わります。湧き出ている水は飲むことができ、病気が治るご利益があるとされています。
水が湧き出るところは、その歳に良いことをもたらす方向、つまり「恵方(えほう)」を向いており、毎年変わります。
桔梗苑
晴明神社の社紋(しゃもん)〈神社のマーク〉は、桔梗(ききょう)という花をモチーフとした「晴明桔梗(せいめいききょう)」です。
晴明神社には桔梗苑(ききょうえん)があり、その他の場所に咲く桔梗(ききょう)含め、約2,000株が美しい花を咲かせます。見ごろは毎年6月中旬から秋の初めころで、シーズンになると多くの参拝者を魅了します。
晴明神社のお役立ち情報
晴明神社のお役立ち情報として以下内容を紹介します。ぜひ参考にしてください。
- 晴明神社の占いが当たるという噂
- 晴明神社が怖いと言われる理由
- 晴明神社のご利益
- 晴明神社の御朱印やお守り
- 9月に晴明祭が行われる
晴明神社の占いが当たるという噂
晴明神社には、占いが当たるという噂があります。これは先代の宮司(ぐうじ)さん〈神社のトップ〉の人生相談鑑定(じんせいそうだんかんてい)がよく当たったということから広がった噂のようです。
陰陽師である安倍晴明を祀(まつ)る神社の鑑定がよく当たると聞くと、気になる人も多いのではないでしょうか。
晴明神社が怖いと言われる理由
晴明神社が怖いという人も多いのですが、その理由は先述の一条戻橋によるものです。式神を隠した話や、女の姿をした鬼のお話し、亡くなった方が戻ると聞くと、確かに恐怖を感じるのも理解できます。
晴明神社のご利益
生命神社のご利益は、方除(ほうよ)け、火災除(かさいよ)け、病気平癒(ぎょうきへいゆ)などです。知らずに悪いことが起きる方角に行くのを避けられたり、火災被害にあわなかったり、病気が治ったりするご利益を得られるでしょう。
晴明神社の御朱印やお守り
晴明神社では、「晴明社」と書かれた御朱印を500円でいただけます。また、オリジナル御朱印帳も扱われており、「晴明桔梗(せいめいききょう)」のマークが入った御朱印帳や、天の川をあしらった御朱印帳などがあります。
お守りの種類も豊富で、多くのお守りには「晴明桔梗(せいめいききょう)」のマークが入っており、オシャレでかわいいお守りが多いです。
特に、魔除(まよ)けのステッカーは、車やバイク、自転車やスマホなどに貼ることができ、常に身近に付けられます。ちなみに、お守りは全て祈祷(きとう)されています。
9月に晴明祭が行われる
晴明神社では、9月に晴明祭(せいめいさい)が行われます。秋分の日(しゅうぶんのひ)〈通常、9月22日から9月23日のいずれか1日〉の前日に行われる「宵宮祭(よいみやさい)」では、煮えたぎった釜湯(かまゆ)を使った神事である「湯立神楽(ゆだてかぐら/ゆたてかぐら)」が行われるほか、地元の子どもたち約100人が列をなす「お迎え堤灯行列(おむかえちょうちんぎょうれつ)」が行われます。
秋分の日に行われる神幸祭(しんこうさい)では、神輿(みこし)を含め美しい行列が神社周辺を練(ね)り歩きます。タイミングが合えばぜひ見学してください。
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晴明神社の参拝情報
晴明神社の参拝情報として以下内容を紹介します。ぜひお出かけ前にチェックしておきましょう。
- 晴明神社の拝観料や参拝時間
- 晴明神社の交通アクセス
- 晴明神社の駐車場情報
- 晴明神社の地図
晴明神社の拝観料や参拝時間
晴明神社は境内自由散策可能で、参拝時間は9時~17時となっています。
晴明神社の交通アクセス
晴明神社への交通アクセスは、市バス「一条戻橋・晴明神社前(いちじょうもどりばし・せいめいじんじゃまえ)」から徒歩すぐです。また、地下鉄「今出川駅(いまでがわえき)」から徒歩約12分です。
晴明神社の駐車場情報
晴明神社には無料駐車場がありません。近くにあるコインパーキングか、公共交通機関を利用しましょう。
晴明神社の地図
晴明神社の住所は「〒602-8222 京都市上京区晴明町806(堀川通一条上ル)」です。地図を以下にて掲載しますので、参拝時の参考としてください。
【外部リンク】晴明神社 〜陰陽師 安倍晴明公をお祀りする晴明神社〜
まとめ
晴明神社は平安時代の陰陽師である安倍晴明を祀る神社で、マンガや映画などの影響もあり、全国各地から参拝者が訪れる人気の神社です。
境内にさまざまな見どころがあるほか、近くには一条戻橋も存在し、かつての伝説を感じられるエリアとなっています。ぜひ晴明神社を参拝し、近くにある一条戻橋も見学しましょう。
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