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大覚寺(だいかくじ)に行かれたことがありますか?大覚寺は大沢の池(おおさわのいけ)で知られ、嵯峨天皇(さがてんのう)の離宮(りきゅう)の面影が残るお寺です。この記事で詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
大覚寺の歴史や見どころをご紹介
大覚寺は嵯峨天皇(さがてんのう)〈在位:809年(平安時代)〜823年(平安時代)〉の離宮、つまり皇居以外の宮殿の面影を残す門跡寺院(もんぜきじいん)です。
正式には旧嵯峨御所大本山大覚寺(きゅうさがごしょだいほんざんだいかくじ)で、嵯峨御所(さがごしょ)とも呼ばれています。そんな大覚寺の歴史や見どころから解説いたします。
大覚寺の歴史
大覚寺は真言宗大覚寺派(しんごんしゅうだいかくじは)のお寺です。平安時代初期、嵯峨天皇が檀林皇后(だんりんこうごう)と結婚される際に建てられた離宮が前身です。
876年(平安時代)に、天皇の孫である恒貞親王(つねさだしんのう)がお寺としてから大覚寺となりました。明治時代の初めごろまで、皇族が住職をつとめた格式高いお寺です。
いけばな発祥の花の寺としても知られ、「いけばな嵯峨御流(さがごりゅう)」を継承しています。
大覚寺の見どころ
大覚寺にはさまざまな見どころがあります。数ある見どころの中からいくつかピックアップして紹介いたします。
宸殿
大覚寺の宸殿(しんでん)は、江戸時代に後水尾天皇(ごみずのおてんのう)〈在位:1611年(江戸時代)〜1629年(江戸時代)〉から提供された建物です。
江戸幕府2代目将軍は徳川秀忠(とくがわひでただ)ですが、その娘の東福門院和子(とうふくもんいんかずこ)が使っていた建物で、さまざまなところに見事な装飾がこらされています。
正面に植えられている右近の橘(うこんのたちばな)と左近の梅(さこんのうめ)」の木は、御所の名残りを今に残しています。
村雨の廊下
宸殿(しんでん)と心経前殿(しんぎょうぜんでん)という建物をつなげている廊下は、村雨の廊下(むらさめのろうか)と呼ばれています。
村雨とは強く降ってすぐ止む雨のことで、この廊下は縦の柱を雨、直角に折れ曲がっている回廊を稲光(いなびかり)に例えているため、このような呼び方となっています。
防犯の観点から、刀や槍(やり)が使いにくいよう天井が低く作られているほか、歩くと鶯(うぐいす)が鳴くように聞こえる「鶯張り(うぐいすばり)」の廊下となっています。
明智門
明智門(あけちもん)は、明智光秀(あけちみつひで)が住んでいた亀山城(かめやまじょう)の一部を移築した建物だと伝わっています。
門は木がそのまま使われていますが、それ以外の部分は白く塗られるなど、明るいイメージの建物となっています。この明智門は外観のみ見学可能です。
大沢の池
大沢の池は、一周約1キロメートルもあり、林や池がある人工の庭園として日本最古を誇っています。唐(とう)の洞庭湖(どうていこ)という湖を参考に造られたことから、庭湖とも呼ばれています。
のんびり歩いて眺めていると、場所によってさまざまな表情を見せてくれますし、季節ごとに違った表情を味わうこともできます。また、本堂(ほんどう)から眺める大沢の池も素晴らしく、大覚寺の象徴の1つとなっています。
大覚寺のお役立ち情報
大覚寺のお役立ち情報として以下内容を紹介します。ぜひ参考にしてください。
- 大覚寺はドラマロケ地としても有名
- 大覚寺の御朱印
- 大覚寺の年中行事
大覚寺はドラマロケ地としても有名
大覚寺は、ドラマや時代劇のロケ地としてよく使われています。番組のオープニングやエンディングの表示で、大覚寺の名前が登場することもしばしばです。
昔ながらの日本の風景であることや、太秦(うずまさ)の撮影所に近いことなどが理由でよく使われているようです。
大覚寺の御朱印
大覚寺の御朱印は以下複数の御朱印があります。
五大明王の御朱印 |
心経殿の御朱印 |
心経宝塔の御朱印 |
御詠歌の御朱印 |
その他限定御朱印 |
いずれも300円でいただけます。また、オリジナル御朱印帳も扱われており、複数の御朱印帳から選べます。
大覚寺の年中行事
大覚寺では年間をとおしてさまざまな行事が行われますが、中でも一般的によく知られているのが「観月の夕べ」です。
「中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)〈カンタンにいうと秋の満月の時〉」に、龍頭鷁首舟(りゅうとうげきしゅせん)という船に乗り、月見を楽しむ行事です。
もともと嵯峨天皇が大沢の池に船を浮かべ、貴族や文化人と中秋の名月を楽しんだことから始まりました。日本三大名月鑑賞地(にほんさんだいめいげつかんしょうち)に数えられる大沢の池で、美しい月を楽しめる行事です。
【関連記事】京都寺社の年中行事
大覚寺の参拝情報
大覚寺の参拝情報として以下内容を紹介します。ぜひお出かけ前にチェックしておきましょう。
- 大覚寺の拝観料や参拝時間
- 大覚寺の交通アクセス
- 大覚寺の駐車場情報
- 大覚寺の地図
大覚寺の拝観料や参拝時間
大覚寺はお堂エリアと大沢池エリアで拝観料は異なります。具体的には以下表をご確認ください。
拝観時間 | 拝観料 | |
お堂エリア | 9時~17時(16時半受付終了) | 大人500円、小中高生300円 |
大沢池エリア | 9時~17時(16時半受付終了) | 大人300円、小中高生100円 |
大覚寺の交通アクセス
大覚寺への交通アクセスは、市バス・京都バス「大覚寺バス停」前からすぐです。電車の場合はJR「嵯峨嵐山駅」から徒歩15分となっています。
大覚寺の駐車場情報
大覚寺には参拝者専用駐車場があり、30台ほどとめられます。ただし、観光シーズンや行事の際は、駐車場が埋まっていたり、周辺道路が混雑していたりしますので、公共交通機関が無難でしょう。
大覚寺の地図
大覚寺の住所は「〒616-8411 京都府京都市右京区嵯峨大沢町4」です。地図を以下にて掲載しますので、参拝時の参考としてください。
【外部リンク】大覚寺
まとめ
大覚寺は嵯峨御所とも呼ばれる門跡寺院で、広大な大沢の池が有名です。お堂も立派であり離宮の面影を感じられるでしょう。大覚寺はたびたび映画やドラマのロケ地に使われるほど、魅力的なお寺ですので、ぜひ一度参拝されることをおすすめします。
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