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行願寺(ぎょうがんじ)をご存知でしょうか?通称で革堂(こうどう)と呼ばれ、特に地元である京都人から親しまれている行願寺は、一千年の歴史をもつお寺です。この記事で詳しく解説しますのでぜひ参考にしてください。
行願寺(革堂)の歴史や見どころをご紹介
行願寺(ぎょうがんじ)は、地元の人たちから革堂(こうどう)と呼ばれて親しまれており、一千年の歴史を持つお寺です。まずは行願寺の歴史や見どころから紹介いたします。
行願寺の歴史
行願寺を開いたのは行円(ぎょうえん)というお坊さんです。行円が山の中で鹿(しか)を射止(いと)めたところ、お腹の中に生きた小鹿(こじか)がいて後悔しました。
その皮(かわ)を服にして鹿をあわれみ、念仏を唱えたとされています。1004年(平安時代)に京都に出てきて千手観音像(せんじゅかんのんぞう)をつくり、このお寺に祀(まつ)りました。
そんな行願寺は町堂(まちどう)となって、人びとが集まる集会所の役割も担っています。室町時代の大戦である「応仁の乱(おうにんのらん)」以降は、下京の町堂である六角堂(ろっかくどう)に対し、革堂は上京の町堂(まちどう)として親しまれまれ続けています。
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行願寺の見どころ
革堂の見どころについて、いくつかピックアップして紹介します。
立派な本堂
行願寺の境内(けいだい)はこじんまりしているものの、長い歴史を感じられるお寺です。特に本堂(ほんどう)は重みがある立派なお堂となっています。
この本堂には、行円がつくった千手観音像(せんじゅかんのんぞう)がご本尊(ほんぞん)として祀(まつ)られていますが、普段は見ることができません。毎年1月17日~18日(10時~15時)のみ公開されています。
2.4メートルもある大きな仏さまに、ぜひ手を合わせてください。
恋愛や縁結びのご利益がある愛染堂
行願寺には、恋愛にご利益のある「愛染堂(あいぜんどう)」が建てられています。愛染堂には恋愛のほか、縁結びや夫婦円満などのご利益があるとされる「愛染明王(あいぜんみょうおう)」という仏さまが祀られており、ご利益を願う参拝者が手を合わせています。
また、愛染(あいぜん)を藍染(あいぞめ)にかけて、染物(そめもの)や織物(おりもの)関係者の信仰も集めています。
毎月15日と30日には愛染明王縁日(あいぜんみょうおうえんにち)が行われるほか、毎年6月30日は愛染明王大縁日(あいぜんみょうおうだいえんにち)が行われ、護摩法要(ごまほうよう)という行事が行なわれます。
ちなみに縁日とは、何らかのご縁があって、供養(くよう)や祭りをする日を指します。
特別拝観時に見れる幽霊絵馬
行願寺の宝物館(ほうもつかん)には、幽霊絵馬(ゆうれいえま)が保管されています。この幽霊絵馬はその昔、行願寺近くで働いていた「おふみ」という娘にまつわる絵馬です。
おふみが主人に殺され、幽霊となって殺された事実を両親に伝え、その両親が娘の姿を絵馬にして納めたとされています。また、おふみが大切にしていた手鏡(てかがみ)も宝物館に保管されています。
幽霊絵馬は年に1度、8月下旬に特別公開が行われます。
行願寺のお役立ち情報
行願寺のお役立ち情報として以下内容を紹介します。ぜひ参考にしてください。
- 革堂と呼ばれる理由
- 行願寺は京都の猫寺とも呼ばれる
- 行願寺の御朱印
革堂と呼ばれる理由
行願寺を開いた行円(ぎょうえん)は、常に皮の服を着ていたため「皮聖(かわのひじり)」と呼ばれました。皮の文字は革とも書きますので、革堂という通称もここからきているようです。
ちなみに、「皮」と「革」の違いを調べてみたのですが、どちらも動物のカワのことで、腐ったり硬くなったりしないよう加工されているのが「革」なんだそうです。
行願寺は京都の猫寺とも呼ばれる
行願寺は京都の猫寺(ねこでら)と呼ばれています。境内を歩いていると、複数の猫に遭遇することがあります。近づいてもすぐ逃げようとしない、人懐(ひとなつ)っこい猫たちに会えますよ。
行願寺の御朱印
行願寺には以下の御朱印があります。
西国三十三所の御朱印 |
西国三十三所御詠歌の御朱印 |
洛陽三十三所観音霊場の御朱印 |
神仏霊場巡拝の道の御朱印 |
寿老人の御朱印 |
ぜひ参拝時には御朱印をいただきましょう。
行願寺の年中行事
行願寺の年中行事を以下にてまとめます。
年中行事 | |
1月 | 初詣。1月17、18日は初観音御開帳 |
2月3日 | 初午(旧暦) |
3月 | 彼岸供養 |
6月30日 | 愛染明王大縁日 |
8月下旬 | 幽霊絵馬供養 |
9月 | 彼岸供養 |
毎月行われる行事 | |
毎月7日 | 都七福神縁日 |
毎月18日 | 観音縁日 |
参拝時の参考としてください。
【関連記事】京都寺社の年中行事
行願寺の参拝情報
行願寺の参拝情報として以下内容を紹介します。ぜひお出かけ前にチェックしておきましょう。
- 行願寺の拝観料や参拝時間
- 行願寺の交通アクセス
- 行願寺の駐車場情報
- 行願寺の地図
行願寺の拝観料や参拝時間
行願寺は境内自由散策(無料)で、参拝時間は7時~17時となっています。
行願寺の交通アクセス
行願寺への交通アクセスは、京阪電車(けいはんでんしゃ)「神宮丸太町駅(じんぐうまるたまちえき)」から徒歩約10分、地下鉄「京都市役所前駅(きょうとしやくしょまええき)」から徒歩約15分です。
行願寺の駐車場情報
行願寺の周りには民間の有料駐車場がありますので、マイカーで参拝する場合にはそれら駐車場を利用しましょう。
行願寺の地図
行願寺の住所は「〒604-0991 京都市中京区寺町通竹屋町上ル行願寺門前町」です。地図を以下にて掲載しますので、参拝時の参考としてください。
【外部リンク】霊麀山 革堂 行願寺
まとめ
行願寺は革堂と呼ばれて親しまれているお寺で、1千年の歴史があります。立派な本堂や縁結びのご利益がある愛染堂、幽霊絵馬が保管されている宝物館など、たくさんの見どころがありますので、ぜひ特別拝観などのタイミングをチェックして参拝しましょう。
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