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行願寺(革堂)は1千年の歴史あり【京都の寺社100選】(中京区)

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

行願寺(ぎょうがんじ)をご存知でしょうか?通称で革堂(こうどう)と呼ばれ、特に地元である京都人から親しまれている行願寺は、一千年の歴史をもつお寺です。この記事で詳しく解説しますのでぜひ参考にしてください。

行願寺(革堂)の歴史や見どころをご紹介

行願寺(革堂)の歴史や見どころをご紹介

観光客のAさん
観光客のAさん
行願寺はどんなところですか?

行願寺について詳しく紹介しますね。
お坊さん
お坊さん

行願寺(ぎょうがんじ)は、地元の人たちから革堂(こうどう)と呼ばれて親しまれており、一千年の歴史を持つお寺です。まずは行願寺の歴史や見どころから紹介いたします。

 

行願寺の歴史

行願寺を開いたのは行円(ぎょうえん)というお坊さんです。行円が山の中で鹿(しか)を射止(いと)めたところ、お腹の中に生きた小鹿(こじか)がいて後悔しました。

その皮(かわ)を服にして鹿をあわれみ、念仏を唱えたとされています。1004年(平安時代)に京都に出てきて千手観音像(せんじゅかんのんぞう)をつくり、このお寺に祀(まつ)りました。

そんな行願寺は町堂(まちどう)となって、人びとが集まる集会所の役割も担っています。室町時代の大戦である「応仁の乱(おうにんのらん)」以降は、下京の町堂である六角堂(ろっかくどう)に対し、革堂は上京の町堂(まちどう)として親しまれまれ続けています。

【関連記事】六角堂は京都のへそとして有名【京都の寺社100選】(中京区)

 

行願寺の見どころ

革堂の見どころについて、いくつかピックアップして紹介します。

 

立派な本堂

行願寺の境内(けいだいはこじんまりしているものの、長い歴史を感じられるお寺です。特に本堂(ほんどう)は重みがある立派なお堂となっています。

この本堂には、行円がつくった千手観音像(せんじゅかんのんぞう)がご本尊(ほんぞん)として祀(まつ)られていますが、普段は見ることができません。毎年1月17日~18日(10時~15時)のみ公開されています。

2.4メートルもある大きな仏さまに、ぜひ手を合わせてください。

 

恋愛や縁結びのご利益がある愛染堂

行願寺には、恋愛にご利益のある「愛染堂(あいぜんどう)」が建てられています。愛染堂には恋愛のほか、縁結びや夫婦円満などのご利益があるとされる「愛染明王(あいぜんみょうおう)」という仏さまが祀られており、ご利益を願う参拝者が手を合わせています。

また、愛染(あいぜん)を藍染(あいぞめ)にかけて、染物(そめもの)や織物(おりもの)関係者の信仰も集めています。

毎月15日と30日には愛染明王縁日(あいぜんみょうおうえんにち)が行われるほか、毎年6月30日は愛染明王大縁日(あいぜんみょうおうだいえんにち)が行われ、護摩法要(ごまほうよう)という行事が行なわれます。

ちなみに縁日とは、何らかのご縁があって、供養(くよう)や祭りをする日を指します。

 

特別拝観時に見れる幽霊絵馬

行願寺の宝物館(ほうもつかん)には、幽霊絵馬(ゆうれいえま)が保管されています。この幽霊絵馬はその昔、行願寺近くで働いていた「おふみ」という娘にまつわる絵馬です。

おふみが主人に殺され、幽霊となって殺された事実を両親に伝え、その両親が娘の姿を絵馬にして納めたとされています。また、おふみが大切にしていた手鏡(てかがみ)も宝物館に保管されています。

幽霊絵馬は年に1度、8月下旬に特別公開が行われます。

 

行願寺のお役立ち情報

行願寺のお役立ち情報

観光客のAさん
観光客のAさん
行願寺に参拝するなら、どんなことを知っておくべきですか?

行願寺のお役立ち情報をお伝えしますね。
お坊さん
お坊さん

 

行願寺のお役立ち情報として以下内容を紹介します。ぜひ参考にしてください。

  • 革堂と呼ばれる理由
  • 行願寺は京都の猫寺とも呼ばれる
  • 行願寺の御朱印

 

革堂と呼ばれる理由

行願寺を開いた行円(ぎょうえん)は、常に皮の服を着ていたため「皮聖(かわのひじり)」と呼ばれました。皮の文字は革とも書きますので、革堂という通称もここからきているようです。

ちなみに、「皮」と「革」の違いを調べてみたのですが、どちらも動物のカワのことで、腐ったり硬くなったりしないよう加工されているのが「革」なんだそうです。

 

行願寺は京都の猫寺とも呼ばれる

行願寺は京都の猫寺(ねこでら)と呼ばれています。境内を歩いていると、複数の猫に遭遇することがあります。近づいてもすぐ逃げようとしない、人懐(ひとなつ)っこい猫たちに会えますよ。

 

行願寺の御朱印

行願寺の御朱印(洛陽三十三所観音霊場)
行願寺の御朱印(洛陽三十三所観音霊場)

行願寺には以下の御朱印があります。

西国三十三所の御朱印
西国三十三所御詠歌の御朱印
洛陽三十三所観音霊場の御朱印
神仏霊場巡拝の道の御朱印
寿老人の御朱印

ぜひ参拝時には御朱印をいただきましょう。

 

行願寺の年中行事

行願寺の年中行事を以下にてまとめます。

年中行事
1月初詣。1月17、18日は初観音御開帳
2月3日初午(旧暦)
3月彼岸供養
6月30日愛染明王大縁日
8月下旬幽霊絵馬供養
9月彼岸供養
毎月行われる行事
毎月7日都七福神縁日
毎月18日観音縁日

参拝時の参考としてください。

【関連記事】京都寺社の年中行事

 

行願寺の参拝情報

行願寺の参拝情報

観光客のAさん
観光客のAさん
行願寺の交通アクセスを教えて下さい。

参拝情報と合わせてお伝えしますね。
お坊さん
お坊さん

 

行願寺の参拝情報として以下内容を紹介します。ぜひお出かけ前にチェックしておきましょう。

  • 行願寺の拝観料や参拝時間
  • 行願寺の交通アクセス
  • 行願寺の駐車場情報
  • 行願寺の地図

 

行願寺の拝観料や参拝時間

行願寺は境内自由散策(無料)で、参拝時間は7時~17時となっています。

 

行願寺の交通アクセス

行願寺への交通アクセスは、京阪電車(けいはんでんしゃ)「神宮丸太町駅(じんぐうまるたまちえき)」から徒歩約10分、地下鉄「京都市役所前駅(きょうとしやくしょまええき)」から徒歩約15分です。

 

行願寺の駐車場情報

行願寺の周りには民間の有料駐車場がありますので、マイカーで参拝する場合にはそれら駐車場を利用しましょう。

 

行願寺の地図

行願寺の住所は「〒604-0991 京都市中京区寺町通竹屋町上ル行願寺門前町」です。地図を以下にて掲載しますので、参拝時の参考としてください。

【外部リンク】霊麀山 革堂 行願寺

 

まとめ

行願寺は革堂と呼ばれて親しまれているお寺で、1千年の歴史があります。立派な本堂や縁結びのご利益がある愛染堂、幽霊絵馬が保管されている宝物館など、たくさんの見どころがありますので、ぜひ特別拝観などのタイミングをチェックして参拝しましょう。

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