この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。
豊国神社(とよくにじんじゃ)をご存知ですか?豊国神社は豊臣秀吉を祀(まつ)り、秀吉ファンや地元の人から愛されている神社です。また隣にある方広寺(ほうこうじ)と合わせて参拝する人も多いです。詳しく解説しますのでぜひ参考にしてください。
豊国神社の歴史や見どころをご紹介
豊国神社(とよくにじんじゃ)は、天下統一を成し遂げた豊臣秀吉を祀(まつ)る神社で、「ホウコクさん」と呼ばれて親しまれています。まずは豊国神社の歴史や見どころから解説いたします。
豊国神社の歴史
豊国神社の歴史は、豊臣秀吉が亡くなってから始まります。1598年(安土桃山時代)に、豊臣秀吉の遺体を阿弥陀ヶ峰(あみだがみね)という山に葬(ほうむ)り、翌年に立派な社殿(しゃでん)が建てられました。
秀吉が亡くなってから満6年たった「七回忌(ななかいき)」には、臨時で祭りの儀式が盛大に行われ、その様子は重要文化財(じゅうようぶんかざい)である「豊国臨時祭礼図屏風(ほうこくりんじさいれいずびょうぶ)」に詳しく描かれています。
豊臣家が滅亡してからは荒れていましたが、明治元年に仮の本殿(ほんでん)として再建され、明治13年に方広寺大仏殿跡地(ほうこうじだいぶつでんあとち)に社殿が建てられて復興しています。
豊国神社の見どころ
豊国神社の見どころについて紹介します。ぜひ参拝前の参考としてください。
国宝の唐門
豊国神社に入るとたいへん立派な門が見えてきます。存在感のあるこの門は伏見城(ふしみじょう)から移したと伝わる「唐門(からもん)」で、国宝(こくほう)に指定されています。
唐門の扉には、立体的で美しい彫刻がほどこされた扉があり、この彫刻は伝説的な彫刻職人として名高い「左甚五郎(ひだりじんごろう)」によるものだといわれています。
扉の下の方には、鯉の滝のぼりの彫刻があります。登りきると龍(りゅう)になるという中国の言い伝え「登竜門(とうりゅうもん)」を表現しており、出世のご利益を感じさせてくれます。
たいへん豪華(ごうか)な唐門ですので、ぜひご覧いただきたいです。
宝物館
豊国神社には宝物館(ほうもつかん)があり、豊臣秀吉ゆかりの貴重な宝物が展示されています。重要文化財である「鉄燈籠(てつとうろう)」や、秀吉の奥歯、空想の生き物である「バク」をかたどった枕など、さまざまな宝物を見ることができます。
秀吉像
豊国神社の秀吉像は、太平洋戦争中に作られたとみられています。1995年に起きた阪神淡路大震災で台座が壊れてから、しばらく蔵の中で保存されていました。
台座の修復は叶わなかったものの、近くにある豊国廟(ほうこくびょう)にあった台座を利用し、たいへん凛々(りり)しい姿で境内(けいだい)に登場しています。
方広寺の鐘楼
豊国神社の隣には、方広寺(ほうこうじ)の梵鐘(ぼんしょう)があります。梵鐘(ぼんしょう)とはゴーンとつく鐘(かね)のことですね。
方広寺の梵鐘(ぼんしょう)は、高さ4.2メートル、外側の直径2.8メートル、厚さ0.27メートル、重さ82.7トンと巨大です。
実はこの梵鐘(ぼんしょう)が豊臣家滅亡のきっかけとなりました。梵鐘に彫られた「国家安康(こっかあんこう)」「君臣豊楽(くんしんほうらく)」の文字が、 「家康の名を切り、豊臣は君(統治者)として楽しんでいる」として徳川家康の怒りを買ったのです。
徳川家康がいちゃもんをつけたという見方が多いのですが、いずれにせよこれにより大坂冬の陣へと発展し、豊臣家滅亡のきっかけとなった有名な梵鐘(ぼんしょう)です。
豊国神社のお役立ち情報
豊国神社のお役立ち情報として以下内容を紹介します。ぜひ参考にしてください。
- 豊国神社のご利益
- 豊国神社の御朱印
- 豊国神社の年中行事
豊国神社のご利益
豊国神社のご利益は出世のご利益があります。豊臣秀吉が出世は長い日本の歴史の中でも有数です。秀吉のように出世できるよう、しっかりと参拝しましょう。
豊国神社では出世以外にもさまざまなご利益がありますので、その内容を以下にまとめます。
豊国神社のご利益 | |
出世・開運(しゅっせ・かいうん) | 出世ができる・運が開ける |
厄除招福(やくよけしょうふく) | 災いをよけて幸福が訪れる |
良縁成就(りょうえんじょうじゅ) | 良いご縁が実る |
商売繁昌(しょうばいはんじょう) | 商売がうまくいく |
豊国神社の御朱印
豊国神社の御朱印は、通常の御朱印が300円でいただけますが、ほかにも期間限定の御朱印をもらえる場合もあります。オリジナル御朱印帳も扱われていますので、御朱印帳が必要な場合はぜひ入手してください。
豊国神社の年中行事
豊国神社では、豊臣秀吉の命日である9月18日に、舞(まい)とその伴奏音楽である舞楽(ぶがく)が神さまに献上(けんじょう)されます。
翌19日には献茶祭(けんちゃさい)が行われ、茶道の薮内家(やぶのうちけ)によりお茶が献上されます。
【関連記事】京都寺社の年中行事
豊国神社の参拝情報
豊国神社の参拝情報として以下内容を紹介します。ぜひお出かけ前にチェックしておきましょう。
- 豊国神社の拝観料や参拝時間
- 豊国神社の交通アクセス
- 豊国神社の駐車場情報
- 豊国神社の地図
豊国神社の拝観料や参拝時間
豊国神社は境内自由散策ですが、宝物館は料金が必要です。宝物館の料金は大人が300円、高校・大学生が200円、小・中学生が100円です。宝物館の受付は9時~16時半となっています。
豊国神社の交通アクセス
豊国神社への交通アクセスは、市バス「博物館三十三間堂前(はくぶつかんさんじゅうさんげんどうまえ)」バス停から徒歩約5分、京阪電車(けいはんでんしゃ)「七条駅(しちじょうえき)」から徒歩約8分です。
豊国神社の駐車場情報
豊国神社には無料の駐車場があり、15台ほどの車がとめられます。そのため、マイカーでの参拝も便利です。
豊国神社の地図
豊国神社の住所は「京都市東山区大和大路通正面茶屋町530」です。地図を以下にて掲載しますので、参拝時の参考としてください。
まとめ
豊国神社はホウコクさんと呼ばれて親しまれている神社で、出世のご利益があるとされています。豊臣秀吉にあやかり出世を求める人や、秀吉ファンが後を絶ちません。そんな豊国神社は唐門が素晴らしいほか、となりの方広寺の梵鐘(ぼんしょう)も必見です。ぜひこれらを見学して歴史の重みを感じ取りましょう。
当記事と同じカテゴリーの他の記事は、以下リンクにまとめてありますので、宜しければクリックしてご覧になってください。
【カテゴリー】同じカテゴリーの他の記事をお読みになりたい場合は、京都の寺社100選【東山区】をご覧ください。
京都祇園に本店を構える「祇園辻利」。抹茶好きなら知らない人はいない、京都でも老舗の宇治茶専門店です。
自宅にいながら老舗の味を楽しめる【祇園辻利・茶寮都路里オンラインショップ】 をご紹介します。
《他では味わえないおすすめポイント》
・最高の宇治茶をお届けする職人技
・1時間にわずか40グラムの奇跡!最高品質の抹茶をお届けするための独自製法
・名だたるパティシエが羨むほどに素材に応じた使い分けができる繊細な風味の差異をもつ抹茶を持っており、抹茶好きにはたまらない“質の高い”スイーツを提供
メディアで紹介された人気の抹茶スイーツ「Petitパフェ」や、抹茶スイーツの先駆者で行列が絶えない「宇治抹茶ロール」などをはじめ、人気NO.1の抹茶菓子「つじりの里・ぎおんの里」など、おすすめ盛沢山です。
他にもクリスマス、バレンタイン、母の日、敬老の日など、シーズナルで登場する限定商品にも注目ください♪