この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。
本能寺(ほんのうじ)に行かれたことはありますか?織田信長が家臣である明智光秀に倒された「本能寺の変」は有名ですが、現在の寺院は移転後のものですので、謀反(むほん)が起きた場所とは異なります。詳しく解説しますので参考にしてください。
本能寺の歴史や見どころをご紹介
本能寺(ほんのうじ)は「本能寺の変」により、織田信長が家臣である明智光秀に倒された場所として有名です。ただし、本能寺の変が起きた場所は現在の本能寺の場所ではありません。そのあたりは後述するとして、まずは本能寺の歴史や見どころから紹介いたします。
本能寺の歴史
本能寺は法華宗(ほっけしゅう)という宗派のお寺で、1415年(室町時代)に日隆(にちりゅう)というお坊さんが「油小路高辻(あぶらのこうじたかつじ)」という場所に建てた「本応寺(ほんのうじ)」が前身です。
何度も火災にあい、その中の1つとして1582年(戦国時代)の本能寺の変でも焼失しています。豊臣秀吉が現在地に移転させた後も火災にあい、現在のお堂は1928年(昭和時代)に建てられたものです。
本能寺の見どころ
本能寺の見どころについて、いくつかピックアップして紹介します。
立派な本堂
本能寺の本堂(ほんどう)は、京都大学名誉教の天沼俊一(あまぬましゅんいち)氏が設計したお堂です。昭和に建てられたお堂でありながら室町時代の面影があり、大変立派なお堂となっています。
入り口から境内(けいだい)に入ると大きなお堂がすぐに見え、古くから残るお堂を見ているような感覚になります。日蓮宗(にちれんしゅう)系寺院の本堂として、標準的な姿をした本堂です。
大賓殿宝物館
本能寺には大賓殿宝物館(だいほうでんほうもつかん)があり、何度も火災にあうなかで守られてきた宝物が保管されています。
たとえば、本能寺の変の前夜に鳴き出して異変を知らせたという「三足の蛙(みつあしのかえる)」という香炉(こうろ)〈お香をたく道具〉や、梅樹雉雀文様銅鏡(ばいじゅきじすずめもんようどうきょう)という重要文化財(じゅうようぶんかざい)の鏡(かがみ)、織田信長が持っていた建盞天目茶碗(けんさんてんもくちゃわん)など、貴重な宝物が多く展示されています。
信長公廟
本能寺の信長公廟(のぶながこうびょう)は、信長のお墓です。信長のお墓とされているところは数多く存在するのですが、信長公廟もその1つです。
本能寺の変で信長が亡くなってから、三男の織田信孝(おだのぶたか)の命によって建てられたものです。
本能寺のお役立ち情報
本能寺のお役立ち情報として以下内容を紹介します。ぜひ参考にしてください。
- 本能寺の変の時の本能寺跡はどこか
- 本能寺の漢字は独特
- 本能寺の御朱印
- 本能寺の年中行事
本能寺の変の時の本能寺跡はどこか
本能寺は火災による焼失などの影響で、何度もさまざまな場所で建て直されています。本能寺の変で織田信長が討たれたのは、四条堀川(しじょうほりかわ)という場所の北東付近です。
蛸薬師通り(たこやくしどおり)と油小路通り(あぶらのこうじどおり)の交差点付近や、蛸薬師通り(たこやくしどおり)と小川通り(おがわどおり)の交差点付近には、それぞれ石碑(せきひ)が立てられています。
現在では、石碑(せきひ)が建てられている北側一帯で、南は蛸薬師通り(たこやくしどおり)、北は三条通り(さんじょうどおり)、東は西洞院通り(にしのとういんどおり)、西は油小路通り(あぶらのこうじどおり)に本能寺があったという説が有力です。
本能寺の漢字は独特
本能寺の入り口に立つ案内石碑(せきひ)を見ると、「能」の文字が「䏻」になっていることが分かります。これは、本能寺がこれまで5回も火災にあっているために使われた漢字です。
「能」の文字は右側が「ヒ」であり、火を嫌って「去」に変えられています。
本能寺の御朱印
本能寺の御朱印は300円でいただけます。また、本能寺ではご首題(しゅだい)もいただけます。ご首題(しゅだい)は信仰や参拝の証としていただけるもので、「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」と書かれたものを入手可能です。
オリジナル御朱印帳も用意されており、織田家の家紋(かもん)〈家のマーク〉が入った御朱印帳や表紙が木製の御朱印帳、期間限定の御朱印帳など、数種類の御朱印帳が扱われています。
本能寺の年中行事
本能寺では年間を通してさまざまな行事が行われます。その中で9月15日に行われる「方丈会(ほうじょうえ)」は、生き物に感謝する行事として知られています。
本堂でお経が唱えられたあと、鴨川(かもがわ)に移動し、コイやフナなどが放流されます。
【関連記事】京都寺社の年中行事
本能寺の参拝情報
本能寺の参拝情報として以下内容を紹介します。ぜひお出かけ前にチェックしておきましょう。
- 本能寺の拝観料や参拝時間
- 本能寺の交通アクセス
- 本能寺の駐車場情報
- 本能寺の地図
本能寺の拝観料や参拝時間
本能寺は境内自由散策(無料)で、参拝時間は6時~17時です。また、大賓殿宝物館(だいほうでんほうもつかん)は9時~17時(入館は16時半まで)で、入館料は大人500円、中高校生300円、小学生250円となっています。
本能寺の交通アクセス
本能寺への交通アクセスは、市バス「河原町三条(かわらまちさんじょう)F乗り場・H乗り場」から徒歩すぐです。また、「京都市役所前駅(きょうとしやくしょまええき)」から徒歩約2分です。
本能寺の駐車場情報
本能寺には20台ほどとめられる有料駐車場があり、30分200円となっています。また、近くにはゼスト御池地下駐車場(有料)もあり、マイカーでの参拝も便利です。
本能寺の地図
本能寺の住所は「〒604-8091 京都市中京区寺町通御池下ル下本能寺前町522」です。地図を以下にて掲載しますので、参拝時の参考としてください。
【外部リンク】法華宗大本山 本能寺
まとめ
本能寺は織田信長が明智光秀に討たれた「本能寺の変」で有名ですが、現在の本能寺は別の場所に移転しています。それどころか、本能寺は何度も火災にあいながら異なる場所で建てられており、「能」の文字を変えたくなるほど火災被害に見舞われたお寺です。
現在は寺町通商店街(てらまちどおりしょうてんがい)沿いという、賑(にぎ)やかなところに建てられています。
当記事と同じカテゴリーの他の記事は、以下リンクにまとめてありますので、宜しければクリックしてご覧になってください。
【カテゴリー】同じカテゴリーの他の記事をお読みになりたい場合は、京都の寺社100選【中京区】をご覧ください。
京都祇園に本店を構える「祇園辻利」。抹茶好きなら知らない人はいない、京都でも老舗の宇治茶専門店です。
自宅にいながら老舗の味を楽しめる【祇園辻利・茶寮都路里オンラインショップ】 をご紹介します。
《他では味わえないおすすめポイント》
・最高の宇治茶をお届けする職人技
・1時間にわずか40グラムの奇跡!最高品質の抹茶をお届けするための独自製法
・名だたるパティシエが羨むほどに素材に応じた使い分けができる繊細な風味の差異をもつ抹茶を持っており、抹茶好きにはたまらない“質の高い”スイーツを提供
メディアで紹介された人気の抹茶スイーツ「Petitパフェ」や、抹茶スイーツの先駆者で行列が絶えない「宇治抹茶ロール」などをはじめ、人気NO.1の抹茶菓子「つじりの里・ぎおんの里」など、おすすめ盛沢山です。
他にもクリスマス、バレンタイン、母の日、敬老の日など、シーズナルで登場する限定商品にも注目ください♪