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城南宮(じょうなんぐう)をご存知ですか?京都市伏見区にある神社で、その歴史は平安時代の初めまでさかのぼります。美しい庭園やしだれ梅など、見どころの多い城南宮について詳しく解説いたします。ぜひ参考にしてください。
城南宮の歴史や見どころをご紹介
城南宮(じょうなんぐう)は平安時代からの歴史ある神社で、美しい庭園やしだれ梅が有名です。まずは城南宮の歴史や見どころから紹介します。
城南宮の歴史
城南宮(じょうなんぐう)は平安遷都(へいあんせんと)にあたって、都の南に守護神として建てられたといわれています。
1086年(平安時代)に白河上皇(しらかわじょうこう)〈天皇在位:1073年(平安時代)~1087年(平安時代)〉が、この地に「鳥羽殿(とばどの)」という離宮(りきゅう)〈皇居以外の宮殿のこと〉を建てた際、鳥羽殿を守護する神社としたと伝わります。
現在の城南宮は平安の優雅(ゆうが)さを感じられる、たいへん美しい神社です。
城南宮の見どころ
城南宮の見どころについて、いくつかピックアップして紹介します。
菊水若水
城南宮の「菊水若水(きくすいわかみず)」の水は、とてもありがたい水です。霊元法皇(れいげんほうおう)〈天皇在位:1663年(江戸時代)~1687年(江戸時代)〉が飲まれたところ、痛みが治ったと記録されています。
また、同じ神さまに100回参拝する「お百度(おひゃくど)」をして水を持ち帰る習慣も伝わっています。
さらに、奈良の東大寺(とうだいじ)で行われる有名な行事「お水取り(おみずとり)」で使われる水は、福井県若狭(わかさ)の遠敷川(おにゅうがわ)から菊水若水(きくすいわかみず)の下を通り、東大寺二月堂(にがつどう)の若狭井(わかさい)に達すると伝えられています。
そんな菊水若水(きくすいわかみず)は伏見の名水として、多くの人に知られている水です。
神苑
城南宮の神苑(しんえん)は、昭和の天才作庭家(さくていか)といわれた中根金作(なかねきんさく)氏によりつくられました。
源氏物語(げんじものがたり)に描かれた80種類あまりの草や木が植えられていることから、「源氏物語花の庭(げんじものがたりはなのにわ)」と呼ばれています。
源氏物語花の庭は、「春の山」「平安の庭」「室町の庭」「桃山の庭」「城南離宮の庭」の5エリアで構成され、それぞれ異なる雰囲気となっています。
庭園の美しさと、エリアごとに異なる雰囲気を楽しみながら歩いてみてください。
2月下旬から3月上旬の「しだれ梅」
神苑(しんえん)の「春の山」では、およそ150本の「しだれ梅」が咲き誇ります。咲き始めから6分咲きを指す「探梅(たんばい)」、見ごろを指す「観梅(かんばい) 」、散り始めを指す「惜梅(せきばい) 」と、移りゆく梅をじっくり味わってください。
例年の2月下旬から3月上旬が見ごろで、特に満開と時期はこの世とは思えないほどの美しさとなり、多くの人が見物に訪れます。
また、城南宮は50種類・約300本の椿(つばき)も有名です。種類により12月~3月にかけて美しく花を咲かせます。
城南宮のお役立ち情報
城南宮のお役立ち情報として以下内容を紹介します。ぜひ参考にしてください。
- 城南宮のご利益
- 城南宮の御朱印
- 城南宮の年中行事
城南宮のご利益
城南宮は方除(ほうよけ)で有名です。方除(ほうよけ)とは、日々の暮らしの中で知らずに悪い方位に行くことや、家の間取りが悪いことを避ける祈願のことを指します。
そのため、建物を建てる時、引っ越し、通勤・通学などにともなう方除(ほうよけ)を祈り、全国から参拝者が後を絶ちません。また、交通安全や家庭円満、人間関係の円満のご利益も知られています。
城南宮の御朱印
城南宮では以下御朱印をいただけます。
城南宮の御朱印 |
真幡寸神社の御朱印 |
京都五社巡りの御朱印 |
いずれも300円ですが、京都五社巡(きょうとごしゃめぐ)りの御朱印は、1カ所目でいただく台紙が御朱印料込みで1,000円です。また、これらのほか限定の御朱印が複数あります。
オリジナル御朱印帳も用意されていますので、ぜひ入手しましょう。
城南宮の年中行事
城南宮は多くの年中行事が行われますが、特に有名なのは曲水の宴(きょくすいのうたげ)です。曲水の宴(きょくすいのうたげ)とは、奈良時代から平安時代にかけて、宮中で行われた歌会を再現した行事です。
川のふちに出席者が座り、流れてくる盃(さかずき)が自分の前を取りすぎるまでに歌を読みます。そして、盃(さかずき)に入っているお酒を飲んで次に流し、あとでその歌を披露(ひろう)する行事です。
城南宮の曲水の宴(きょくすいのうたげは、4月29日(昭和の日)と11月3日(文化の日)に行われ、京都を代表する行事の1つに数えられています。
【関連記事】京都寺社の年中行事
城南宮の参拝情報
城南宮の参拝情報として以下内容を紹介します。ぜひお出かけ前にチェックしておきましょう。
- 城南宮の拝観料や参拝時間
- 城南宮の交通アクセス
- 城南宮の駐車場情報
- 城南宮の地図
城南宮の拝観料や参拝時間
城南宮は境内(けいだい)自由散策(無料)ですが、神苑は有料となっています。料金は大人600円、小中学生400円です。神苑は9時~16時で、閉苑されるのは16時半です。
城南宮の交通アクセス
城南宮への交通アクセスは、地下鉄・近鉄「竹田駅(たけだえき)」から徒歩約15分です。また、バスの利用も便利で、「城南宮東口(じょうなんぐうひがしぐち)」バス停から徒歩約3分、「油小路城南宮(あぶらのこうじじょうなんぐう)」バス停から徒歩約3分、「城南宮(じょうなんぐう)」バス停から徒歩約2分、「城南宮前(じょうなんぐうまえ)」バス停から徒歩約1分となっています。
城南宮の駐車場情報
城南宮には広い無料駐車場がありますので、マイカーでの参拝も便利です。
城南宮の地図
城南宮の住所は「〒612-8459 京都市伏見区中島鳥羽離宮町7番地」です。地図を以下にて掲載しますので、参拝時の参考としてください。
【外部リンク】城南宮 | 京都の南、方除け ・厄除けの祈祷、車のお祓いの神社
まとめ
城南宮(じょうなんぐう)は方除け(ほうよけ)のご利益で知られる神社で、菊水若水や神苑などが必見スポットです。特に2月下旬から3月上旬の「しだれ梅」は美しく、毎年多くの参拝者が見事な景色に魅了されています。また、曲水の宴などの年中行事に合わせて行くと、より城南宮の魅力を味わえるでしょう。ぜひ参拝してください。
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