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広隆寺(こうりゅうじ)に行かれたことがありますか?京都最古のお寺の1つで、その長い歴史に裏付けられた素晴らしい文化財を保有しているお寺です。この記事では広隆寺について詳しく紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
広隆寺の歴史や見どころをご紹介
京都市右京区太秦(うずまさ)にある広隆寺(こうりゅうじ)は、聖徳太子の像を本尊(ほんぞん)とし、「太秦の太子堂(うずまさのたいしどう)」とも呼ばれるお寺です。
京都最古のお寺の1つに数えられる広隆寺について、まずは歴史や見どころから解説いたします。
広隆寺の歴史
広隆寺は真言宗(しんごんしゅう)のお寺で、603年(飛鳥時代)に秦河勝(はたのかわかつ)という人物が聖徳太子から仏像をいただき、本尊としてお寺を建てたのが始まりです。
1150年(平安時代)の火災で伽藍(がらん)の大半が焼失してしまいましたが、貴重な仏像の多くは無事でした。本尊は弥勒菩薩(みろくぼさつ)から薬師如来(やくしにょらい)となり、現在は聖徳太子像となっています。
広隆寺の見どころ
広隆寺は見どころの多いお寺です。数ある見どころの中から、特におすすめをいくつか紹介いたします。
仁王像に守られる楼門
広隆寺の入り口には楼門(ろうもん)があります。1702年(江戸時代)に建てられたもので、門の左右には力強い仁王像(におうぞう)が立っています。
歴史ある広隆寺にふさわしい立派な楼門(ろうもん)で、前の道路を通った時や、目の前に走る路面電車かで通過した時、ドンと目に飛び込んでくるほど存在感を放っています。
重要文化財の講堂
広隆寺の講堂(こうどう)は、1165年(平安時代)に建て直されたお堂です。京都最古の建物といわれている講堂は、丹塗(にぬ)りという塗り方で赤かったため、「赤堂(あかどう)」とも呼ばれました。
内部には国宝(こくほう)の阿弥陀如来坐像(あみだにょらいざぞう)や、重要文化財(じゅうようぶんかざい)の地蔵菩薩坐像(じぞうぼさつざぞう)、同じく重要文化財の虚空蔵菩薩坐像(こくうぞうぼさつざぞう)が祀(まつ)られています。
ちなみに、講堂も重要文化財に指定されています。
国宝の弥勒菩薩像
広隆寺で有名なのが国宝の弥勒菩薩半跏思惟像(みろくぼさつはんかしゆいぞう)です。飛鳥時代を代表する仏像で、国宝第一号の仏像として知られています。
この弥勒菩薩だけが国宝第一号と勘違いしている人も多いようですが、この仏像が国宝に指定された1951年(昭和26)年6月9日付けの指定はほかにも多数あります。
実はこの弥勒菩薩に関して、過去に事件がありました。1960年に、弥勒菩薩の余りの美しさに京大生が像に触れ、右手薬指を折ってしまったのです。
本人は自首した上、薬指も修復されていますが、今でも語り草となっています。弥勒菩薩は霊宝殿(れいほうでん)で見ることができます。
広隆寺のお役立ち情報
広隆寺の参拝前に知っておきたい情報として以下をお伝えします。ぜひ参考にしてください。
- 聖徳太子建立七大寺の1つ
- 広隆寺の牛祭
- 広隆寺の御朱印
聖徳太子建立七大寺の1つ
聖徳太子が深く関わって建てられた7つのお寺を「聖徳太子建立七大寺(しょうとくたいしこんりゅうしちだいじ)」といい、広隆寺もそのうちの1つです。聖徳太子建立七大寺は以下の7つです。
広隆寺(こうりゅうじ) | 京都 |
葛木寺(かつらぎじ) | 奈良 |
橘寺(たちばなでら) | 奈良 |
中宮寺(ちゅうぐうじ) | 奈良 |
法隆寺(ほうりゅうじ) | 奈良 |
法起寺(ほっきじ) | 奈良 |
四天王寺(してんのうじ) | 大阪 |
行かれたことのあるお寺は何個ありましたでしょうか?どのお寺も素晴らしいお寺ですので、ぜひコンプリートしてください。
広隆寺の牛祭
広隆寺の牛祭(うしまつり)は、夜に「まだら神(カンタンにいうと天台宗の守り神)」のお面をした人が牛にまたがって、その周りを四天王(してんのう)のお面をつけた人が従います。
境内(けいだい)と周辺を一周し、薬師堂(やくしどう)の前で祭文(さいもん)というささげの文を読みます。これが終わると同時にお堂の中に飛び込む個性的なお祭です。
今宮神社(いまみやじんじゃ)の「やすらい祭(まつり)」、由岐神社(ゆきじんじゃ)の「鞍馬の火祭(くらまのひまつり)」とともに、京都三大奇祭に数えられますが、現在は中止されています。
広隆寺の御朱印
広隆寺では「弥勒菩薩」の御朱印と、「太子楓野別宮」と書かれた御朱印をいただけます。いずれも300円で、霊宝殿(れいほうでん)の受付でいただくことができます。ちなみにオリジナル御朱印帳は販売されていません。
広隆寺の参拝情報
広隆寺の参拝情報として以下内容を紹介します。ぜひお出かけ前にチェックしておきましょう。
- 広隆寺の拝観料や参拝時間
- 広隆寺の交通アクセス
- 広隆寺の駐車場情報
- 広隆寺の地図
広隆寺の拝観料や参拝時間
広隆寺の境内は自由に散策できますが、霊宝殿は大人800円、高校生500円、小・中学生400円となっています。参拝時間は9時~17時で、12月~2月は9時~16時半とやや短くなっています。
広隆寺の交通アクセス
広隆寺への交通アクセスは、京福電鉄(けいふくでんてつ)〈嵐電(らんでん)〉「太秦広隆寺(うずまさこうりゅじ)駅」から徒歩すぐです。
バスを利用する場合は、市バス「太秦広隆寺前(うずまさこうりゅうじまえ)」バス停からすぐです。
広隆寺の駐車場情報
広隆寺には、参拝者専用の無料駐車場があり、普通車が50台ほどとめられます。電車の駅やバス停が近いだけでなく、マイカーでの参拝も便利です。
広隆寺の地図
広隆寺の住所は「〒616-8162 京都市右京区太秦蜂岡町32」です。地図を以下にて掲載しますので、参拝時の参考としてください。
まとめ
広隆寺は聖徳太子ゆかりのお寺で、国宝第一号の弥勒菩薩像が有名です。その歴史は飛鳥時代までさかのぼるほど由緒あるお寺で、参拝すると歴史の重みを感じられます。境内は参拝自由ですが、ぜひ霊宝殿にも入って、美しい弥勒菩薩像を拝みましょう。
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