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西芳寺は苔寺と呼ばれる世界遺産【京都の寺社100選】(西京区)

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西芳寺(さいほうじ)に行かれたことはありますか?西芳寺の庭園は美しい苔(こけ)でおおわれているため、通称で苔寺(こけでら)として親しまれています。この記事で詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

西芳寺〔苔寺〕の歴史や見どころをご紹介

西芳寺の美しい苔
西芳寺の美しい苔

観光客のAさん
観光客のAさん
西芳寺はどんなところですか?

西芳寺について詳しく紹介しますね。
お坊さん
お坊さん

西芳寺(さいほうじ)は臨済宗(りんざいしゅう)という宗派のお寺で、庭園が苔(こけ)でおおわれていることから、苔寺(こけでら)と呼ばれています。

庭園は上段と下段に分かれており、上段は枯山水庭園(かれさんすいていえん)、下段は池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)となっています。

ちなみに、参拝するには事前予約が必要です。そんな西芳寺の歴史を紹介した上、拝観できるところを中心に見どころを解説いたします。

 

西芳寺の歴史

西芳寺(さいほうじ)は、行基(ぎょうき)というお坊さんが、聖武天皇(しょうむてんのう)〈在位:724年(奈良時代)~749年(奈良時代)〉の命で建てた49のお寺の1つが前身です。鎌倉時代初期に法然(ほうねん)というお坊さんが浄土宗(じょうどしゅう)にしました。

戦争により荒れてしまいましたが、松尾大社の宮司(ぐうじ)<神社の責任者>が夢窓疎石(むそうそせき)というお坊さんを招いて復興し、夢窓疎石(むそうそせき)が西芳寺として臨済宗(りんざいしゅう)に改めました。

そんな西芳寺は世界文化遺産(せかいぶんかいさん)に登録されています。

 

西芳寺の見どころ

西芳寺の見どころについて、いくつかピックアップして紹介いたします。

 

昭和に再建された本堂

西芳寺の本堂は昭和44年に再建されたもので、西来堂(さいらいどう)といいます。内部の襖絵(ふすまえ)は大正から昭和にかけて活躍した「堂本印象(どうもといんしょう)」という画家により描かれ、芸術性の高い空間となっています。

参拝者は本尊(ほんぞん)の阿弥陀如来(あみだにょらい)で、人生を終えた時にお迎えに来られる仏さまです。まずは阿弥陀さまがいらっしゃる本堂を参拝してから、庭園を見学することになります。

 

池泉回遊式庭園

西芳寺の池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)は、黄金池(おうごんち)という池を中心として、美しい苔(こけ)が絨毯(じゅうたん)のように広がる見事な庭園です。

濡れると苔がより青々とするため、雨の日はいっそう美しくなります。ちなみに黄金池(おうごんち)は「心」の字を象(かたど)っており、心字池(しんじいけ)とも呼ばれています。

 

湘南亭

湘南亭(しょうなんてい)は、千利休(せんのりきゅう)の息子である千少庵(せんのしょうあん)により建てられた茶室で、重要文化財(じゅうようぶんかざい)に指定されています。

千利休が豊臣秀吉に切腹を命じられた際、一時的に隠れ家として使われたと伝わります。また、明治維新の際には公家(くげ)でもあり政治家でもある岩倉具視(いわくらともみ)が隠れ、幕府からの難を逃れました。

歴史上の人物たちとゆかりのある茶室です。

 

西芳寺のお役立ち情報

西芳寺の本堂
西芳寺の本堂

観光客のAさん
観光客のAさん
西芳寺に参拝するなら、どんなことを知っておくべきですか?

西芳寺のお役立ち情報をお伝えしますね。
お坊さん
お坊さん

西芳寺のお役立ち情報として以下内容を紹介します。ぜひ参考にしてください。

  • 西芳寺の苔の種類
  • 西芳寺での写経
  • 西芳寺の御朱印

 

西芳寺の苔の種類

西芳寺の苔は、ホソバオキナゴケ、オオスギゴケ、ヒノキゴケが量的に最も多く、これらの苔が庭園の美しさを引き立てています。

もちろんほかにもさまざまな種類の苔が存在し、120種類以上の苔がお庭をおおっています。

 

西芳寺での写経

西芳寺の本堂での参拝は「延命十句観音経(えんめいじっくかんのんぎょう)」の写経(しゃきょう)です。

「延命十句観音経(えんめいじっくかんのんぎょう)」は臨済宗でよく読まれるお経で、写経とは用紙に薄く書かれたお経の文をなぞることです。心を落ち着けてお経の文をなぞりましょう。

 

西芳寺の御朱印

西芳寺では、見開きタイプの御朱印をいただけます。日本に禅宗(ぜんしゅう)を伝えた達磨大師(だるまたいし)のイラストが入った御朱印です。

ちなみに、座禅(ざぜん)を重んじる宗派を禅宗(ぜんしゅう)といいますが、臨済宗(りんざいしゅう)は、曹洞宗(そうとうしゅう)、黄檗宗(おうばくしゅう)とともに日本三禅宗の一つに数えられます。

 

西芳寺の参拝情報

西芳寺の湘南亭
西芳寺の湘南亭

観光客のAさん
観光客のAさん
西芳寺の交通アクセスを教えて下さい。

参拝情報と合わせてお伝えしますね。
お坊さん
お坊さん

西芳寺の参拝情報として以下内容を紹介します。ぜひお出かけ前にチェックしておきましょう。

  • 西芳寺の拝観料や参拝時間
  • 西芳寺の交通アクセス
  • 西芳寺の駐車場情報
  • 西芳寺の地図

 

西芳寺の拝観料や参拝時間

西芳寺の参拝は、日々参拝(にちにちさんぱい)と参拝(おりおりさんぱい)に分けられています。

日々参拝は写経で心を落ち着け、庭園をじっくり味わう参拝で、オンラインや往復ハガキによる事前予約が必要です。料金は4,000円(厳密には4,000円以上)です。

オンラインの場合は通常持参が必要な参拝証(さんぱいしょう)や写経用の筆ペンなどの準備がいらず、手ぶらでの参拝が可能です。

折々参拝はより広く深く禅(ぜん)の世界に触れるためのもので、係りの方のガイドや坐禅(ざぜん)体験、早朝参拝(9:15~)など、さまざまな参拝メニューが告知されます。料金は告知内容ごとに異なります。

西芳寺の参拝は中学生以上のみとなっており、小学生以下は保護者が一緒でも入れません。ただし、折々参拝にて年に数回、子どもでも参拝できる日が設けられます。

 

西芳寺の交通アクセス

西芳寺への交通アクセスは、「苔寺・すず虫寺(こけでら・すずむしでら)」バス停から徒歩約3分です。電車の駅は近くにないため、バスかタクシー、マイカーでのアクセスとなります。

 

西芳寺の駐車場情報

西芳寺には駐車場がありません。周辺のコインパーキングにとめるか、公共交通機関を利用しましょう。

 

西芳寺の地図

西芳寺の住所は「〒615-8286 京都府京都市西京区松尾神ヶ谷町56」です。地図を以下にて掲載しますので、参拝時の参考としてください。

【外部リンク】西芳寺|苔寺-Saihoji(kokedera)

 

まとめ

西芳寺は苔でおおわれた庭園で知られており、通称「苔寺」と呼ばれる寺院です。その美しさや事前予約が必要な特別感、世界文化遺産に登録されていることなどから、たいへん人気のお寺です。ぜひ公式サイトから予約し、西芳寺での上質な時間を過ごしましょう。

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