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三十三間堂(さんじゅうさんげんどう)に行かれたことがありますか?三十三間堂は千体以上の仏さまがズラリと並んでおり、初めて見た人はびっくりする京都有数の名所です。この記事で詳しく解説しますのでぜひ参考にしてください。
三十三間堂の歴史や見どころをご紹介
三十三間堂(さんじゅうさんげんどう)は、京都有数の観光スポットで、正式には蓮華王院(れんげおういん)といいます。
その本堂(ほんどう)が「三十三間堂」と通称され、多くの人に親しまれています。まずはその歴史や見どころから解説いたします。
三十三間堂の歴史
三十三間堂は1164年(平安時代)に、後白河法皇(ごしらかわほうおう)〈天皇在位:1155年(平安時代)~1158年(平安時代)〉の願いにより、平清盛(たいらのきよもり)の寄付で建てられました。
80年後に焼失してしまいましたが、後嵯峨上皇(ごさがじょうこう)〈天皇在位:1242年(鎌倉時代)~1246年(鎌倉時代)〉によって1266年(鎌倉時代)に建て直され、現在まで残っています。室町時代には本格的に修復が行われ、全てが終わるまで5年を費やしたといわれています。
豊臣秀吉が方広寺(ほうこうじ)を建てた1586年(戦国時代)には、方広寺のお堂となりましたが、秀吉が亡くなってからは方広寺とともに妙法院(みょうほういん)の管理下となりました。
三十三間堂の見どころ
三十三間堂には多くの見どころがあります。数ある見どころの中からオススメを紹介いたします。
縦に長い本堂
三十三間堂の本堂は、高さ16メートル、奥行き22メートル、南北120メートルとなっており、縦に長いたいへん立派なお堂です。東に面して南北にのびるお堂の柱の間が33もあることから、三十三間堂と呼ばれています。
ただし、本堂外側の柱のお話しではなく、仏像がたくさん祀(まつ)られている内陣(ないじん)というところの柱の間が33ですので、本堂の外側を数えても分かりません。
ちなみに、33という数は、観音(かんのん)さまに基づくともいわれています。観音さまは33の姿に変化するため、意味のある数字なのです。
ズラリと並ぶ仏像
本堂に入ると、1,000体の千手観音立像(せんじゅかんのんりゅうぞう)がズラリと並んでおり、驚くような光景を目の当たりにすることとなります。
「仏像の森」と表現されるほど数多く立ち並ぶ千手観音立像(せんじゅかんのんりゅうぞう)の中には、必ず会いたい人に似た像があるとも伝えられていますので探してみてください。
千手観音立像の前には、風神・雷神像(ふうじんらいじんぞう)と二十八部衆像(にじゅうはちぶしゅうぞう)の合計30体の仏像が並んでおり、いずれも個性豊かな姿をされています。
また、本堂中央には高さ3メートルとひと際大きな千手観音坐像(せんじゅかんのんざぞう)が安置され、仏師である湛慶(たんけい)が、弟子を率いて82歳で完成させたことで知られています。
三十三間堂では、これでもかというほど立派な仏像をたくさん見れますので、仏像ファンにはたまらないお堂となっています。
太閤塀
三十三間堂の南側の塀(へい)は、太閤塀(たいこうべい)と呼ばれて、桃山時代に豊臣秀吉の寄付で造られました。
方広寺の大仏殿(だいぶつでん)の塀として造られたのですが、現在は大仏殿が失われており、三十三間堂の塀として使われています。
三十三間堂のお役立ち情報
三十三間堂のお役立ち情報として以下内容を紹介します。ぜひ参考にしてください。
- 夜泣き封じにご利益がある夜泣泉
- 三十三間堂の御朱印
- 三十三間堂の年中行事
夜泣き封じにご利益がある夜泣泉
三十三間堂の境内(けいだい)には、不思議な井戸があります。鎌倉時代に出された「古今著聞集(ここんちょもんじゅう)」では、
「いつも冷たく美味しくて、飲んでもお腹を痛めることのない極楽(ごくらく)井で、どんなに汲んでも尽(つ)きず、くまない時も余ることのない不思議な泉だ」
と記されているようです。
また、静まり返った夜に水の湧く音が、人のすすり泣きに似ていることから「夜泣き泉(よなきせん)」と呼ばれるようになりました。
まわりに祀(まつ)られているお地蔵さんたちの前掛け(まえがけ)を持ち帰り、子ども枕に敷(し)くと、夜泣きが治ると伝わっています。前掛けは本堂で購入可能です。
三十三間堂の御朱印
三十三間堂の御朱印は「大悲殿」と書かれた御朱印と、御詠歌(ごえいか)の御朱印があります。御詠歌(ごえいか)とは、仏教の教えを五・七・五・七・七の和歌で書かれ、曲に乗せて唱えるものです。いずれも300円で入手可能です。
また、オリジナル御朱印帳も用意されており、季節によって取扱いされている御朱印帳が異なります。
三十三間堂の年中行事
三十三間堂では、毎年1月中旬の日曜日に「大的(おおまと)大会」が行われます。「通し矢(とおしや)」と呼ばれるこの行事は、全国から約2,000人の新成人が参加して弓(ゆみ)の腕を競います。
この日は境内が無料公開されるほか、病気を除く「楊枝のお加持(やなぎのおかじ)」という行事も行われます。
【関連記事】京都寺社の年中行事
三十三間堂の参拝情報
三十三間堂の参拝情報として以下内容を紹介します。ぜひお出かけ前にチェックしておきましょう。
- 三十三間堂の拝観料や参拝時間
- 三十三間堂の交通アクセス
- 三十三間堂の駐車場情報
- 三十三間堂の地図
三十三間堂の拝観料や参拝時間
三十三間堂の拝観料は、一般600円、中高生400円、子供300円です。拝観時間は8時半から17時で、11月16日から3月は9時から16時となっています。
受付終了はそれぞれ30分前ですので、時間にゆとりを持って参拝しましょう。
三十三間堂の交通アクセス
三十三間堂への交通アクセスは、市バス「博物館三十三間堂前(はくぶつかんさんじゅうさんげんどうまえ)」バス停からすぐです。
電車の場合は京阪電車(けいはんでんしゃ)「七条駅(しちじょうえき)」から徒歩約7分です。
三十三間堂の駐車場情報
三十三間堂には50台ほどとめられる無料駐車場があります。そのため、マイカーでの参拝も便利です。
三十三間堂の地図
三十三間堂の住所は「〒605-0941 京都市東山区三十三間堂廻り町657」です。地図を以下にて掲載しますので、参拝時の参考としてください。
【外部リンク】蓮華王院 三十三間堂
まとめ
三十三間堂は圧倒されるほど見ごたえがある仏像で有名です。1,000体の仏像がズラリと並ぶ姿は何度見ても感動します。また、千手観音像以外にも素晴らしい仏像が祀(まつ)られていますので、ぜひじっくり見てください。
三十三間堂は、仏像に詳しくない人でも、文化財に興味がない人でも、小さなお子さんでも、そのすごさに圧倒されるでしょう。まさに仏像の森である三十三間堂をぜひ参拝してください。
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