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清凉寺(せいりょうじ)は嵯峨釈迦堂(さがしゃかどう)と呼ばれて親しまれているお寺で、国宝の釈迦如来像(しゃかにょらいぞう)が有名です。この記事では清凉寺について詳しく解説しますので、参拝時の参考としてください。
清凉寺の歴史や見どころをご紹介
清凉寺(せいりょうじ)は京都市右京区の嵯峨(さが)という人気観光地にあり、嵯峨釈迦堂(さがしゃかどう)と呼ばれて親しまれています。そんな清凉寺の歴史や見どころを紹介いたします。
清凉寺の歴史
清凉寺(せいりょうじ)は、源融(みなもとのととおるの山荘である「棲霞観(せいかかん)」に由来します。源融(みなもとのととおる)とは源氏物語の主人公「光源氏(ひかるげんじ)」のモデルといわれている人で、895年(平安時代)に亡くなりました。
彼の死後、棲霞観(せいかかん)に阿弥陀堂(あみだどう)が建てられ、棲霞寺(せいかじ)としたのが清凉寺の始まりで、945年(平安時代)にお堂を建てて釈迦(しゃか)像を安置したのが、釈迦堂(しゃかどう)の名前の由来とされています。
その後、奝然(ちょうねん)というお坊さんが中国の宋(そう)から持ち帰った釈迦(しゃか)像を祀(まつ)って華厳宗(けごんしゅう)という宗派のお寺になってから、清凉寺という名前に変わりました。
清凉寺の見どころ
清凉寺にはさまざまな見どころがあります。数ある見どころの中から特におすすめを紹介いたします。
清凉寺式といわれる国宝の仏像
先述の奝然(ちょうねん)が宋より持ち帰った釈迦如来立像(しゃかにょらいりゅうぞう)は、お釈迦さまの37歳の時の生身の姿を現した像といわれ、異国の雰囲気にあふれたお姿をされています。清凉寺式(せいりょうじしき)と呼ばれ、多くの類似品が作られました。
ちなみに、清凉寺の釈迦如来立像の身体の中に、絹(きぬ)でできた内蔵のほか、文書、巻物など多くの品が納められていたことは有名です。
国宝(こくほう)に指定されている当仏像が見れるのは、毎月8日(11時以降)、4月・5月、10月・11月です。
ちなみに、棲霞寺(せいかじ)の本尊(ほんぞん)と伝わる阿弥陀三尊坐像(あみださんそんざぞう)も国宝に指定されています。
遠くから見ても立派な仁王門
清凉寺の玄関口である仁王門(におうもん)は、遠くから見ても立派です。存在感を放つこのにおうもんは1783年(江戸時代)に再建が始まり、1796年(江戸時代)に工事が完了しました。
仁王像(におうぞう)や十六羅漢像(じゅうろくらかんぞう)が祀(まつ)られるこの仁王門は「嵯峨野の顔(さがののかお)」とも呼ばれています。
渡り廊下からみた弁天堂
弁天堂(べんてんどう)は本堂(ほんどう)裏側の庭園に建てられ、渡り廊下の柱と柱の間から見ると、額縁(がくぶち)の絵のように鑑賞できます。
江戸時代末期に建てられたと伝わる弁天堂は、静かな庭園の中にたたずみ、とても素敵な空間を演出しています。
清凉寺のお役立ち情報
清凉寺のお役立ち情報として以下内容を紹介します。ぜひ参考にしてください。
- 桜や紅葉の穴場スポット
- 清凉寺の御朱印
- 清凉寺の年中行事
桜や紅葉の穴場スポット
清凉寺は桜や紅葉の隠れた穴場です。境内(けいだい)のあちこちに桜の木が植えられており、満開の際には普段より明るい雰囲気の清凉寺を楽しめます。
紅葉も境内各所で楽しむことができ、はんなりとした秋の雰囲気を味わえます。人でごった返すことはあまりなく、ゆっくりと見物できるでしょう。
清凉寺の御朱印
清凉寺の御朱印は「釈迦如来」と書かれた御朱印と、御詠歌(ごえいか)の御朱印です。御詠歌(ごえいか)とは、仏教の教えを五・七・五・七・七の和歌で書かれ、曲に乗せて唱えるものです。
清凉寺の御詠歌の御朱印は「ありがたや しゃくせん檀の 釈迦如来 嵯峨にたなびく 紫の雲」と書かれています。いずれも300円で、本堂でいただけます。
また、オリジナル御朱印帳も取り扱われており、紺(こんいろ)をベースに、金色で清涼寺の家紋とロゴが印字されたシンプルな御朱印帳となっています。
清凉寺の年中行事
清凉寺では年間を通してさまざまな行事が行われますが、中でも有名なのが、3月・4月・10月に行われる嵯峨大念佛狂言(さがだいねんぶつきょうげん)です。
狂言(きょうげん)はお面を付けて演じる無言の劇ですが、独特の表現に魅了される人も多く、開催される狂言堂(きょうげんどう)の前は人でいっぱいになります。
ちなみに嵯峨大念仏狂言(さがだいねんぶつきょうげん)は、壬生大念仏狂言(みぶだいねんぶつきょうげん)、ゑんま堂大念仏狂言(えんまどうだいねんぶつきょうげん)とともに、京の三大念仏狂言(きょうのさんだいねんぶつきょうげん)に数えられます。
【関連記事】京都寺社の年中行事
清凉寺の参拝情報
清凉寺の参拝情報として以下内容を紹介します。ぜひお出かけ前にチェックしておきましょう。
- 清凉寺の拝観料や参拝時間
- 清凉寺の交通アクセス
- 清凉寺の駐車場情報
- 清凉寺の地図
清凉寺の拝観料や参拝時間
清凉寺の拝観料は、一般が400円、中高生が300円、小学生が200円です。4月5月と10月11月には霊宝館特別公開(れいほうかんとくべつこうかい)が行われます。
霊宝館には、棲霞寺(せいかじ)の本尊だった阿弥陀三尊像(あみださんそんぞう)など、国宝や重要文化財が保管されています。霊宝館共通券は 一般が700円、中高生が500円、小学生が300円となっています。
一般 | 中高生 | 小学生 | |
清凉寺拝観料 | 400円 | 300円 | 200円 |
霊宝館共通券 | 700円 | 500円 | 300円 |
拝観時間は9時~16時で、4月、5月、10月、11月は9時~17時となっています。
清凉寺の交通アクセス
清凉寺へのアクセスは、「嵯峨釈迦堂前(さがしゃかどうまえ)」バス停から徒歩1分です。電車を利用する場合は、JR「嵯峨嵐山(さがあらしやま)駅」から徒歩11分、京福電鉄(けいふくでんてつ)<嵐電(らんでん)>「嵐山(あらしやま)駅」から徒歩12分です。
清凉寺の駐車場情報
清凉寺には参拝者専用の有料駐車場があります。そのため、マイカーでの参拝も可能です。
清凉寺の地図
清凉寺の住所は「〒616-8447 京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町46」です。地図を以下にて掲載しますので、参拝時の参考としてください。
【外部リンク】HOME | 清凉寺(嵯峨釈迦堂)
まとめ
清凉寺は嵯峨釈迦堂と呼ばれて親しまれているお寺で、奝然が宋より持ち帰った釈迦如来立像が有名です。また、春の桜、秋の紅葉の穴場スポットでもあり、たいへん見どころの多いお寺です。比較的人は少ない反面、とても良いお寺ですので、嵯峨観光する際にはぜひ参拝しましょう。
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