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京都の下御霊神社(しもごりょうじんじゃ)をご存知でしょうか?平安時代に無実なのに罪をきせられ、亡くなった人たちの怨霊(おんりょう)を慰(なぐさ)める神社で、当時から存在する神社です。そんな下御霊神社について詳しく紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
下御霊神社と怨霊の歴史的背景
下御霊神社(しもごりょうじんじゃ)は、平安時代に無実の罪で亡くなった人たちの怨霊(おんりょう)を慰(なぐさ)める神社で、病気や災い(わざわい)から守ってくれる神社です。そんな下御霊神社について以下内容を解説いたします。
- 下御霊神社の歴史
- まつられている神さまと怨霊の関係
下御霊神社の歴史
下御霊神社は863年(平安時代)に、現在の寺町今出川(てらまちいまでがわ)北辺りにあった、下出雲寺に神さまを祀(ま)つったのが始まりと言われています。
下出雲寺は廃止となっているので今はありません。そして、1590年(安土桃山時代)に豊臣秀吉が現在地に移転しております。
まつられている神さまと怨霊の関係
下御霊神社にまつられている神さまは、早良親王(さわらしんのう)以下の八所御霊(はっしょごりょう)です。
早良親王(さわらしんのう)は、平安京に都をうつした桓武天皇(かんむてんのう)の弟です。平安京に都をうつす前に長岡京に都がうつされていますが、その時の責任者である藤原種継(ふじわらたねつぐ)が殺されました。
捕まった犯人の背後には早良親王(さわらしんのう)がいたとして、厳しく罪を責められたのです。早良親王は無実であると訴えながら島流しされる途中で亡くなりました。
八所御霊(はっしょごりょう)とは、早良親王を含む8つの御霊神(ごりょうじん)です。御霊神(ごりょうじん)とは、人が恨みを残したまま死んだ時、人びとにたたるとされた怨霊 (おんりょう) のことです。
つまり、八所御霊(はっしょごりょう)とは病気や天災をもたらすものとして恐れられた8の怨霊(おんりょう)なのです。
下御霊神社のお役立ち情報
下御霊神社のお役立ち情報について以下内容を紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
- 御霊水がおいしいとの噂
- 下御霊神社の御朱印
- 下御霊神社の年中行事
御霊水がおいしいとの噂
下御霊神社には御霊水(ごれいすい)という地下水があり、とてもおいしいと評判です。神社で手を清める場所を手水舎(てみずや)といいますが、下御霊神社の手水舎(てみずや)の井戸が復活し、参拝者の口コミや評判でおいしいと広がったようです。ご近所さんだけでなく遠方から求めにくる人も多く、人気のお水となっています。
下御霊神社の御朱印
下御霊神社の御朱印(ごしゅいん)は「下御霊神社」と書かれたご朱印で、300円でいただけます。また、京洛八社集印めぐり(きょうらくはっしゃゆういんめぐり)の御朱印もあり、色紙が500円、ご朱印のみなら300円となっています。
ちなみに、京洛八社集印めぐりとは、京都市内に走る烏丸通(からすまどおり)周辺にある8つの神社の御朱印巡りです。
下御霊神社の年中行事
下御霊神社は、5月に下御霊祭(しもごりょうさい)が行われます。毎年5月1日に神幸祭(しんこうさい)という行事、5月20日頃の日曜日に還幸祭(かんこうさい)という行事が行われます。
還幸祭(かんこうさい)前日の土曜日の夜は宵宮(よいみや)が行われ、周辺の通りに出店が出て賑わいます。また、子ども神輿(こどもみこし)などが出て周辺を練り歩くなど、見ごたえのある行事です。
還幸祭(かんこうさい)では、立派な神輿(みこし)を見ることができます。2基ある神輿(みこし)のうち1つは全国最大級の神輿(みこし)であるため、そうとう重いと考えられます。
もう1つの神輿(みこし)は狭い道路でも巡行(じゅんこう)できる神輿(みこし)であり、勇ましい掛け声とともに周辺地域を巡行(じゅんこう)します。また、神輿(みこし)とは別に行列があり、多くの人が興味深く見学します。
下御霊神社は、2月3日の豆まき、6月25日頃の茅の輪(ちのわ)くぐりなど、ほかにもさまざまな行事が行われます。
【関連記事】京都寺社の年中行事
下御霊神社の参拝情報
下御霊神社はは6:00開門、20:00閉門で、受付・授与所は9:00~17:00となっています。また、そのほかの参拝情報として以下内容を紹介します。お出かけ前の参考としてください。
- 下御霊神社の交通アクセス
- 下御霊神社の駐車場情報
- 下御霊神社の地図
下御霊神社の交通アクセス
下御霊神社は、地下鉄「丸太町駅」から徒歩10分ほどのところにあります。また、市バス4系統、17系統、205系統の「河原町丸太町」バス停から徒歩1分です。
下御霊神社の駐車場情報
下御霊神社には駐車場がありますが、行事の際や京都観光シーズンには混雑することも多いため、なるべく公共交通機関を利用しましょう。
下御霊神社の地図
下御霊神社の住所は「〒604-0995 京都府京都市中京区寺町通丸太町下る」です。地図を以下にて掲載しますので、参拝時の参考としてください。
【外部リンク】下御霊神社
【関連記事】上御霊神社は応仁の乱勃発の地【京都の寺社100選】(上京区)
まとめ
下御霊神社は、亡くなった人たちの怨霊(おんりょう)を慰(なぐさ)める神社で、平安時代から存在する神社です。ちょっぴり怖いと感じる人もいるようですが、ちゃんと参拝すればご利益が得られるでしょう。見ごたえのある行事も行われますので、ぜひ一度参拝に行きましょう。
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