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白峯神宮(しらみねじんぐう)をご存知ですか?白峯神宮はスポーツの守護神として知られ、サッカー関係者をはじめ、球技に関係する人たちから信仰を集めています。この記事で詳しく解説しますのでぜひ参考にしてください。
白峯神宮の歴史や見どころをご紹介
白峯神宮(しらみねじんぐう)は、京都市上京区にある神社で、スポーツの守護神、武道上達の神、上昇氣運(物事が好ましい方向に進む)の神として知られています。そんな白峯神宮の歴史や見どころから紹介します。
白峯神宮の歴史
白峯神宮は、第75代天皇の崇徳天皇(すとくてんのう)と、第47代天皇の淳仁天皇(じゅんにんてんのう)を祀(まつ)っています。
1868年(明治時代)に明治天皇が讃岐(さぬき)<今の香川県>から、崇徳天皇の魂を、のちには淡路島(あわじしま)から淳仁天皇の魂を移し、皇室を守る神として始まった神社です。それぞれの天皇についても以下にて解説いたします。
崇徳天皇<在位:1123年~1142年(平安時代)>
崇徳天皇は、1156年(平安時代)に起きた保元の乱(ほうげんのらん)という戦いで、後白河天皇(ごしらかわてんのう)<在位:1155年(平安時代)~1158年(平安時代)>や平清盛(たいらのきよもり)に破れ、讃岐国(さぬきこく)に追放されました。
都に帰りたいと願うものの、果たすことなく讃岐で亡くなってしまいました。その後、朝廷が没落したことを、当時の人々は崇徳天皇の呪いだと信じました。
淳仁天皇<在位:758~764年(奈良時代)>
時代を遡(さかのぼ)りますが、淳仁天皇は、奈良時代の天皇です。孝謙上皇(こうけんじょうこう)<天皇在位:749年(奈良時代)~758年(奈良時代)>が、弓削道教(ゆげどうきょう)というお坊さんを取り立てて特別扱いしました。
注意した淳仁天皇は孝謙上皇の怒りをかってしまい、頼りにしていた藤原仲麻呂(ふじわらのなかまろ)<奈良時代の公卿(くぎょう)>が孝謙上皇と争って敗れると、淳仁天皇は天皇の座を奪られた上、淡路島に追放されてしまいました。
そして、そのまま淡路島で亡くなったのです。
白峯神宮の見どころ
白峯神宮の見どころについて、いくつかピックアップして紹介します。
サッカー関係者などが参拝する地主社
白峯神宮の境内(けいだい)にある地主社(じしゅしゃ)には、複数の神さまが祀(まつ)られています。そのうち「精大明神(せいだいみょうじん)」は、蹴鞠(けまり)や和歌の中心となる家だった「飛鳥井家(あすかいけ)」の邸宅地に祀られてきたもので、現在は白峯神宮が受け継いでいます。
そのため、今では「まりの神様」として信仰を集め、サッカーや野球などの球技のほか、新体操や日々の習い事にいたるまで、上達を願う多くの人たちが参拝しています。
また、蹴鞠(けまり)はボールを落とさないことから、試験に落ちないということで参拝する人もいらっしゃいます。
平安時代から有名な飛鳥井
白峯神宮の飛鳥井(あすかい)は、平安時代から有名な名水です。平安時代に活躍した女性作家「清少納言(せいしょうなごん)」は、名作「枕草子(まくらのそうし)」の中で、9つの名水をあげていますが、今でも明確に残っているのは飛鳥井だけです。
飛鳥井の場所は、参拝前に手を清める「手水舎(ちょうずや)」のところです。
潜龍大明神の御神体である潜龍井
潜龍社(せんりゅうしゃ)は、潜龍大明神(せんりゅうだいみょうじん)を祀っており、家系にまつわるさまざまな悪いことを断つご利益や、盗難などの災難をよけるご利益、病気が治るご利益、事業が発展するご利益などで知られています。
潜龍大明神(せいりゅうだいみょうじん)がいらっしゃる潜龍井(せいりゅうい)は、飛鳥井からほんの50メートルほど離れたところにあり、この井戸自体が潜龍大明神の「ご神体(しんたい)<神さま霊が宿る物体>」とされています。
飛鳥井のすぐ近くにあるものの別の水であり、水温も異なっています。
白峯神宮のお役立ち情報
白峯神宮のお役立ち情報として以下内容を紹介します。ぜひ参考にしてください。
- 白峯神宮の御朱印
- 蹴鞠の奉納が行われる
白峯神宮の御朱印
白峯神宮は、「白峯神宮」と赤くスタンプされる御朱印や、拝殿(はいでん)が描かれた御朱印などがあります。オリジナル御朱印帳も扱われており、蹴鞠(けまり)をモチーフにした御朱印帳のほか、限定の御朱印帳も扱われます。
蹴鞠の奉納が行われる
白峯神宮では、4月に行われる春季例大祭(しゅんきれいたいさい)・淳仁天皇祭(じゅんにんてんのうさい)にて、蹴鞠(けまり)が神さまの前で披露(ひろう)されます。
この日は体験も可能です。また、7月の精大明神例祭(せいだいみょうじんれいさい)「七夕祭(たなばたさい)」でも蹴鞠(けまり)が行われます。
【関連記事】京都寺社の年中行事
白峯神宮の参拝情報
白峯神宮の参拝情報として以下内容を紹介します。ぜひお出かけ前にチェックしておきましょう。
- 白峯神宮の拝観料や参拝時間
- 白峯神宮の交通アクセス
- 白峯神宮の駐車場情報
- 白峯神宮の地図
白峯神宮の拝観料や参拝時間
白峯神宮は境内自由散策(無料)で、参拝時間は8時~17時となっています。
白峯神宮の交通アクセス
白峯神宮への交通アクセスは、「堀川今出川(ほりかわいまでがわ)バス停」からすぐです。また、地下鉄「今出川駅(いまでがわえき)」から徒歩約8分です。
白峯神宮の駐車場情報
白峯神宮は無料駐車場があります。ただし、台数が少ないため、なるべく公共交通機関を利用しましょう。
白峯神宮の地図
白峯神宮の住所は「〒602-0054 京都市上京区飛鳥井町261番」です。地図を以下にて掲載しますので、参拝時の参考としてください。
【外部リンク】スポーツの守護神 白峯神宮 | スポーツの守護神・武道上達の神
まとめ
白峯神宮は崇徳天皇と淳仁天皇を祀る神社で、境内の地主社に精大明神(せいだいみょうじん)が祀られていることから、スポーツの守護神として知られています。
また、平安時代から有名な飛鳥井や、行事の際に行われる蹴鞠(けまり)など、話題の多い神社です。スポーツしている人や習い事をしている人は、ぜひお詣りに行きましょう。
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