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京都市東山区にある金剛寺(こんごうじ)をご存知ですか?通称で八坂庚申堂(やさかこうしんどう)と呼ばれるお寺で、カラフルな「くくり猿」で知られています。この記事では八坂庚申堂について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
八坂庚申堂の歴史や見どころ



八坂庚申堂(やさかこうしんどう)は、正式には金剛寺(こんごうじ)という天台宗のお寺です。八坂の塔(やさかのとう)と呼ばれて親しまれる「法観寺(ほうかんじ)五重の塔(ごじゅうのとう)」からすぐの近くにありますので、行かれる際の目印にしてください。
八坂庚申堂の歴史
八坂庚申堂は、青面金剛(しょうめんこんごう)という仏さまを本尊(ほんぞん)としています。飛鳥時代に中国大陸からやってきた秦氏(はたうじ)という集団を守る仏さまで、秦氏の中でも族長的存在だった秦河勝(はたのかわかつ)を守る本尊だったともいわれています。
960年(平安時代)に、青面金剛を一般の人にも参拝できるように建てられたのがこの庚申堂で、日本初の庚申堂とされています。
八坂庚申堂の見どころ
八坂庚申堂の見どころの見どころとして「くくり猿」「三猿」「コンニャク封じ祈祷」を紹介します。
カラフルで有名な「くくり猿」
八坂庚申堂に入ると、とてもカラフルな丸いものが目に入ります。本堂(ほんどう)や境内(けいだい)に数多くぶら下がっているカラフルなものの正体は「くくり猿」と呼ばれるお守りです。
猿が手足をくくられて身動きが取れない姿から、欲望を抑える意味を持ち、欲望を1つ我慢することで願い事が1つ叶うとされています。
カラフルなくくり猿とともに写真を撮る人も多く、インスタ映えする撮影スポットとしても人気です。好きな「くくり猿」を選び、日付や名前、願い事を記入したら、空いているところに結びましょう。
見ざる・言わざる・聞かざるの「三猿」
八坂庚申堂では、本堂を含むその他いろいろな場所で、三猿(さんざる)が安置されています。三猿とは「見ざる・言わざる・聞かざる」で、目と耳と口をつつしんで、災いを避けるという意味が込められています。
青面金剛のお使いである猿が、目をふさいでいる姿、口をふさいでいる姿、耳をふさいでいる姿の3体セットで複数体が並んでいますので、境内をあちこち探してみましょう。
「コンニャク封じ祈祷」
八坂庚申堂は、コンニャク封じ祈祷(きとう)でも知られています。八坂庚申堂を開いた浄蔵貴所(じょうぞうきしょ)という平安時代のお坊さんが、お告げによって始めた祈祷です。
黄色の人型(ひとがた)に願い事や病名などを記入し、コンニャクに張り付けて紙で包みます。それを天井に吊るして祈祷を行うというユニークなものです。
この祈祷によって苦しみが抜けていき、願い事も叶うとされています。コンニャクから水分が抜けるように、スッと苦しみも抜けるはずですよ。
八坂庚申堂のお役立ち情報



八坂庚申堂のお役立ち情報として、以下内容を紹介します。ぜひ観光情報として参考にしてください。
- 八坂庚申堂の御朱印
- 八坂庚申堂のお守り
- 八坂庚申堂の年中行事
八坂庚申堂の御朱印
八坂庚申堂の御朱印は、青面金剛を意味する「庚申尊」と書かれた御朱印です。左下には正式名所である「金剛寺」と記載されます。
八坂庚申堂のお守り
八坂庚申堂では、「くくり猿」以外にも猿をモチーフとしたお守りが扱われています。小型バージョンの「くくり猿」や、手先が器用になるとされる「指猿」、見ざる・聞かざる・言わざるの絵が描かれた鈴など、かわいらしいものが多いです。
それぞれ異なる表情をした猿も、かわいらしさの要素となっています。
八坂庚申堂の年中行事
八坂庚申堂では、祈祷したコンニャクを用いた「コンニャク炊(た)き」が行われます。猿の形をイメージしてかたどられた3切れのコンニャクを、北に向かって無言で食べ、一年間の無事を祈ります。
60日に一度の「庚申の日」に加え、1月6日、7日、5月3日に行われます。
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八坂庚申堂の参拝情報


八坂庚申堂の参拝情報として以下内容を紹介します。ぜひお出かけ前にチェックしておきましょう。
- 八坂庚申堂の拝観料や参拝時間
- 八坂庚申堂の交通アクセス
- 八坂庚申堂の駐車場情報
- 八坂庚申堂の地図
八坂庚申堂の拝観料や参拝時間
八坂庚申堂は境内を自由に出入りでき、拝観料はかかりません。参拝可能な時間は9時~17時(庚申日は21時まで)となっています。
八坂庚申堂の交通アクセス
八坂庚申堂へは、市バス・京阪バスの「清水道(きよみずみち)」バス停から徒歩約5分です。また、京阪電車「清水五条(きよみずごじょう)駅」から徒歩約15分、京阪電車「祇園四条(ぎおんしじょう)駅」から徒歩約16分です。
八坂庚申堂の駐車場情報
八坂庚申堂には駐車場がありませんので、近隣の駐車場を利用するか、公共交通機関を利用しましょう。
八坂庚申堂の地図
八坂庚申堂の住所は「京都府京都市東山区金園町390」です。地図を以下にて掲載しますので、参拝時の参考としてください。
ちなみに、地下鉄「東山(ひがしやま)駅」の近くに、同じ名前の金剛寺がありますが、そちらは浄土宗のお寺で、八坂庚申堂の金剛寺とは別のお寺です。
まとめ
八坂庚申堂は正式には金剛寺で、カラフルな「くくり猿」が有名です。また、見ざる・言わざる・聞かざるの「三猿」や、コンニャク炊きなどでも知られており、人気のインスタスポットでもあります。
祇園(ぎおん)エリアのシンボル的存在「八坂の塔」からすぐ近くですので、ぜひ祇園散策時には足を運びましょう。
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