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善峯寺(よしみねでら)に行かれたことはありますか?善峯寺は京都市西京区にあり、樹齢600年の松が有名です。また、京都市を一望できる絶景スポットでもあります。この記事で詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
善峯寺の歴史や見どころをご紹介
善峯寺(よしみねでら)は、天台宗(てんだいしゅう)系列の「善峰観音宗(よしみねかんのうしゅう)」というという単立寺院(たんりつじいん)<どこの団体にも属さないお寺>です。
樹齢600年の松が有名であるほか、京都市を一望できる絶景スポットとしても知られています。まずは善峯寺の歴史や見どころから紹介いたします。
善峯寺の歴史
善峯寺は、平安時代のお坊さんである源算(げんさん)が、小さなお堂を建てたのが始まりといわれています。
1053年(平安時代)頃に源算(げんさん)が安産をお祈りしたところ、白河天皇(しらかわてんのう)<在位:1073年(平安時代)~1087年(平安時代)>が生まれ、その功績によって伽藍(がらん)が建てられました。
鎌倉時代には青蓮院(しょうれんいん)の法親王(ほっしんのう)<出家した皇族>たちが住職となったため、西山宮門跡(にしやまのみやもんぜき)と呼ばれたお寺です。
その後、源頼朝(みなもとのよりとも)らの援助で栄えたものの、室町時代の大戦である「応仁の乱(おうにんのらん)」で衰退し、桂昌院(けいしょういん)<5代将軍、徳川綱吉(とくがわつなよし)の母〉の寄付で再び栄えました。
善峯寺の見どころ
善峯寺はたいへん見どころの多いお寺です。数ある見どころの中からいくつかピックアップして紹介します。
遊龍の松
善峯寺には樹齢600年を超える松があります。地をはうように伸びる松の長さは37メートルもあり、横たわる龍が遊ぶように見えることから遊龍の松(ゆうりゅうのまつ)と呼ばれています。
元々は長さ50メートルほどあったのですが、虫の被害によって切断され、現在は37メートルまで短くなっています。それでも見ごたえある立派な松ですので、ぜひ参拝時にご覧ください。
釈迦堂
釈迦堂(しゃかどう)には、源算(げんさん)がつくったと伝わる釈迦如来(しゃかにょらい)という仏さまの石像があります。
もともとは釈迦岳(しゃかだけ)という山に安置されましたが、多くの戦争でお堂は焼失し、雨や風を受けながら祀(まつ)られていました。
明治11年に薬師堂(やくしどう)に移動した際、この仏さまは玉の汗をかいたとされています。その汗を布で拭(ぬぐ)い、その布を体の病気のところや痛むところに当てたところ、その病気や傷みが治ったとのことです。
そこから、身体が無事であることや、痛みが治るご利益があるといわれるようになりました。明治18年には釈迦堂(しゃかどう)が建てられ、明治20年に安置されて現在に致します。
善峯寺からの絶景
善峯寺は高台にあるため、お堂を巡りながら数カ所の絶景ポイントがあります。晴れの日は京都市内を一望でき、霧(きり)が多い日は幻想的な雰囲気となります。一度行ったらまた行きたくなる絶景です。
善峯寺のお役立ち情報
善峯寺のお役立ち情報として以下内容を紹介します。ぜひ参考にしてください。
- ご本尊である千手観世音菩薩について
- 善峯寺はあじさいの名所
- 善峯寺の御朱印
ご本尊である千手観世音菩薩について
善峯寺のご本尊(ほんぞん)は、千手観世音菩薩(せんじゅかんぜおんぼさつ)です。賀茂神社(かもじんじゃ)<上賀茂神社(かみがもじんじゃ)と下鴨神社(しもがもじんじゃ)の総称>の田んぼに苗(なえ)を植えると、苗が一晩で槻(けやき)の木に変わりました。
後にこの木は倒れますが、この木の中から千手観音(せんじゅかんのん)の真言(しんごん)<仏さまの言葉>が聞こえてきました。
月日が流れ、この木から作られた千手観音(せんじゅかんのん)が革堂(こうどう)<正式には行願寺(ぎょうがんじ)>に祀(まつ)られ、余った木で作った千手観音(せんじゅかんのん)が、京都の洛東にあるお寺に安置されました。
その後、後朱雀天皇(ごすざくてんのう)<在位:1036年(平安時代)~1045年(平安時代)>が見た夢のお告げにより、善峯寺に移動され本尊となったのです。
【関連記事】行願寺(革堂)は1千年の歴史あり【京都の寺社100選】(中京区)
善峯寺はあじさいの名所
善峯寺は、紫陽花(あじさい)の名所として知られています。約3,000坪のあじさい苑があり、そこにはセイヨウアジサイ、ガクアジサイ、ヤマアジサイなど約8,000株の紫陽花が咲き誇ります。
高台から見える紫陽花を京都市内の絶景とともに見ていると、とても贅沢な時間を過ごせます。見ごろである6月中旬から7月上旬に参拝されるのをおすすめします。
また、春の桜、秋の紅葉も美しいお寺ですので、それぞれの時期に参拝しましょう。
善峯寺の御朱印
善峯寺では、以下御朱印をいただけます。
ご本尊の御朱印(西国三十三所20番) |
御詠歌の御朱印(西国三十三所20番) |
京都洛西観音霊場(1番)の御朱印 |
京都洛西観音霊場(1番)の御詠歌の御朱印 |
薬師堂の御朱印 |
薬師堂の御詠歌の御朱印 |
御朱印を集めている人は、忘れずにいただきましょう。
善峯寺の参拝情報
善峯寺の参拝情報として以下内容を紹介します。ぜひお出かけ前にチェックしておきましょう。
- 善峯寺の拝観料や参拝時間
- 善峯寺の交通アクセス
- 善峯寺の駐車場情報
- 善峯寺の地図
善峯寺の拝観料や参拝時間
善峯寺の拝観料は、大人500円、高校生300円、小中学生200円です。参拝時間は平日が8時半~17時で、土日祝日は8時からです。ちなみに、受付終了は16時45分となっています。
善峯寺の交通アクセス
善峯寺への交通アクセスは「善峯寺(よしみねでら)」バス停から徒歩約8分です。タクシーの場合は、JR「向日町駅(むこうまちえき)」や、阪急電車(はんきゅうでんしゃ)「東向日駅(ひがしむこうえき)」「長岡天神駅(ながおかてんじんえき)」からそれぞれ約20分です。
善峯寺の駐車場情報
善峯寺には150台ほどとめられる有料駐車場があります。周辺道路も含め混雑することは少ないので、マイカーでの参拝もおすすめです。
善峯寺の地図
善峯寺の住所は「〒610-1133 京都市西京区大原野小塩町1372」です。地図を以下にて掲載しますので、参拝時の参考としてください。
【外部リンク】京都・西山 西国第二十番札所 善峯寺
まとめ
善峯寺(よしみねでら)は高台にあるお寺で、京都市内を一望できる絶景スポットでもあります。また、境内にある樹齢600年の松は、善峯寺のシンボル的存在であり、たいへん有名な松です。本当に龍が遊んでいるように見えますので、ぜひ見学しましょう。
いつ行っても素晴らしいお寺に感じますが、あじさいシーズンは特におすすめです。6月中旬から7月上旬の見ごろに合わせて参拝すると良いでしょう。
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