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本法寺(ほんぽうじ)をご存知ですか?本法寺は日蓮宗(にちれんしゅう)のお寺で、芸術家の本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)や絵師である長谷川等伯(はせがわとうはく)とゆかりがあります。この記事で詳しく解説しますのでぜひ参考にしてください。
本法寺の歴史や見どころをご紹介
本法寺(ほんぽうじ)は京都市上京区に存在する日蓮宗(にちれんしゅう)のお寺で、有名芸術家である本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)や、素晴らしい絵師として名高い長谷川等伯(はせがわとうはく)にゆかりがあります。まずは本法寺の歴史や見どころから紹介いたします。
本法寺の歴史
本法寺は1436年(室町時代)に、日親(にっしん)というお坊さんが開きました。日親は「立正治国論(りっしょうちこくろん)」を書き、信仰と政治の関係などを説いたところ、室町幕府6代将軍である足利義教(あしかがよしのり)の怒りを買うこととなりました。
牢屋(ろうや)に入れられ、焼けた鍋を頭にかぶせられたことから「なべかむり日親」と言われましたが、そののち許されて本法寺の発展に力を注いだとのことです。
牢屋(ろうや)に入れらた時に本阿弥光悦の祖父である本阿弥清信(ほんあみきよのぶ)と出会い、のちに本法寺は本阿弥家を弔(とむら)うお寺となりました。
本法寺の歴史がいつからなのか、最初に建てられた場所はどこなのかはいろいろな説がありますが、何度か移転をし、現在地に移ってからはたいへん栄えたことが分かっています。
しかし、1788年(江戸時代)の大火災に巻き込まれ、現在のお堂はその後に建て直されたものです。
本法寺の見どころ
本法寺の見どころについて、いくつかピックアップして紹介します。
三巴の庭
本阿弥光悦は江戸時代初期の芸術家で、書道、陶芸、蒔絵(まきえ)、茶道など、さまざまな芸術分野で一流だったスーパーマンです。
書に関しては「寛永の三筆(かんえいのさんぴつ)」の1人と呼ばれて尊敬され、光悦流の祖と言われている人物です。
本法寺は本阿弥光悦が父親とともに自分の財産を使って伽藍(がらん)整備に力を尽くしました。それに合わせて「巴の庭(ともえのにわ)」が作られたのですが、三か所の山で「巴紋(ともえもん)」という形を表現しているため、「三巴の庭(みつどもえのにわ)」と呼ばれています。
ただ、巴(ともえ)の形は現在では分かりにくくなっています。また、半円を2つ組み合わせた石と、十角形の蓮(はす)の池により「日」「蓮」を表現しています。
長谷川等伯の銅像
本法寺には長谷川等伯(はせがわとうはく)の銅像が建てられています。長谷川等伯は安土桃山時代から江戸時代初期にかけて活躍した絵師です。
石川県から京都にやって来て、本法寺の塔頭(たっちゅう)に住み、制作活動に励みました。仲が良かった千利休(せんのりきゅう)が豊臣秀吉の命で亡くなり、また55歳の時には息子の久蔵(きゅうぞう)を26歳の若さで失いました。
悲しんだ長谷川等伯は、筆を捨てて絵を描くのを辞めようとしましたが、本法寺の日通(にっつう)というお坊さんから励まされ、再び絵を描き始めたとのことです。
ちなみに、墓地には本阿弥一族と長谷川等伯らのお墓があります。
特別公開の涅槃図
本法寺には長谷川等伯が描いた涅槃図(ねはんず)があります。涅槃図(ねはんず)とは、お釈迦様(おしゃかさま)が亡くなられた時の様子を描いたもので、本法寺の涅槃図は、泉涌寺(せんにゅうじ)・東福寺(とうふくじ)とともに京都三大涅槃図に数えられます。
長谷川等伯が、家族や心を寄せた日蓮宗のお坊さんらの供養(くよう)を目的に描いた涅槃図は、縦約10メートル、横約6メートルと巨大です。
普段はレプリカ(複製品)が飾ってありますが、毎年3月14日~4月15日には本物の涅槃図を見ることができます。
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本法寺のお役立ち情報
本法寺のお役立ち情報として以下内容を紹介します。ぜひ参考にしてください。
- 本法寺は桜の穴場
- 本法寺の御朱印
本法寺は桜の穴場
本法寺は桜の穴場です。境内(けいだい)に美しい桜が咲き誇り、地元の人やカメラを趣味とする人たちで賑わいます。
とはいえ、京都のメジャースポットほど混雑するわけではないので、ゆったりと満開の桜を楽しめます。おすすめの桜スポットですので、ぜひシーズンに訪れてみてください。
本法寺の御朱印
本法寺では通常の御朱印のほか、季節ごとに異なるさまざまな限定御朱印があります。
限定御朱印の一例 | |
桜花の和歌の御朱印 | 春 |
佛涅槃図の御朱印 | |
巴の庭の御朱印 | 夏 |
法華経と書かれた御朱印 | |
床もみじの御朱印 | 秋 |
などなど。
また、オリジナル御朱印帳も用意されています。本阿弥光悦の作品である「花唐草文螺鈿経箱(はなからくさもんらでんきょうばこ)」をイメージした御朱印帳はたいへん豪華な御朱印帳です。御朱印帳が必要な人はぜひ入手してください。
本法寺の参拝情報
本法寺の参拝情報として以下内容を紹介します。ぜひお出かけ前にチェックしておきましょう。
- 本法寺の拝観料や参拝時間
- 本法寺の交通アクセス
- 本法寺の駐車場情報
- 本法寺の地図
本法寺の拝観料や参拝時間
本法寺の拝観料は大人500円、中高生300円です。涅槃図が公開される特別拝観時は、大人が1,000円、中高生600円となっています。拝観時間は10時から16時です。
本法寺の交通アクセス
本法寺への交通アクセスは、市バス「堀川寺ノ内(ほりかわてらのうち)」バス停から徒歩約3分です。また、地下鉄「鞍馬口駅(くらまぐちえき)」から徒歩約15分です。
本法寺の駐車場情報
本法寺には無料の駐車場がありますので、マイカーでの参拝も便利です。ただし、特別拝観が行われる時や、桜シーズンは混雑する恐れがありますので、公共交通機関も検討しましょう。
本法寺の地図
本法寺の住所は「京都市上京区小川通寺之内上ル本法寺前町617番地」です。地図を以下にて掲載しますので、参拝時の参考としてください。
【外部リンク】本山 叡昌山 本法寺
まとめ
本法寺は本阿弥光悦や長谷川等伯ゆかりのお寺で、三巴の庭や涅槃図で知られています。また、桜の穴場スポットでもあり、見どころの多いお寺です。いつ参拝しても価値はありますが、本物の涅槃図が公開されている時や、桜が満開の時に行くと、より一層楽しめるでしょう。
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