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百万遍知恩寺(ひゃくまんべんちおんじ)をご存知でしょうか?京都の人なら地名として百万遍を知っているかも知れませんね。この記事では百万遍知恩寺について詳しく紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
百万遍知恩寺の歴史や見どころ
百万遍知恩寺(ひゃくまんべんちおんじ)は、浄土宗(じょうどしゅう)という宗派のお寺で、百万遍交差点のすぐ近くにあります。まずは百万遍知恩寺について、以下内容を紹介します。
- 百万遍知恩寺の歴史や名前の由来
- 百万遍知恩寺の見どころ
- 百万遍知恩寺は手作り市が有名
百万遍知恩寺の歴史や名前の由来
百万遍知恩寺(ひゃくまんべんちおんじ)の歴史は今から八百数十年前にさかのぼります。浄土宗を開いた法然(ほうねん)というお坊さんが、神宮寺というお寺に住んで念仏を教えを説いたのが始まりです。
法然が亡くなってから、お弟子さんである源智(げんち)というお坊さんが、師匠の恩に報いるため、「恩」を「知」らなければらなないということから「知恩寺」と名付けられました。
1331年(鎌倉時代)には、地震が原因の病気が流行ったため、後醍醐天皇(ごだいごてんのう)の名を受けて、空圓(くうえん)というお坊さんが弟子たちと一緒に、7日7夜にわたって大きな数珠(じゅず)を回しながら、百万遍(100万回)の念仏を唱えました。
それで百万遍知恩寺となったのです。そのあと何度か移転し、1662年(江戸時代)に現在の地に建てられました。
百万遍知恩寺の見どころ
百万遍知恩寺にはさまざまな見どころがありますが、その中から御影堂(みえいどう)、釈迦堂(しゃかどう)、塔頭(たっちゅう)について紹介します。
大きくて立派な御影堂
百万遍知恩寺に入ると、最も目立つのが大きな御影堂(みえいどう)です。先ほど紹介したように、百万遍知恩寺は1662年(江戸時代)に現在地に建てられましたが、現在の御影堂(みえいどう)は、1756年(江戸時代)に1回り大きくなっています。2017年に重要文化財に指定されました。
本堂の釈迦堂
釈迦堂(しゃかどう)は、平安時代から知られたお堂です。御影堂が本堂だと勘違いしている人も多いようですが、実はこの釈迦堂が百萬遍知恩寺の本堂です。
釈迦堂の中には、天台宗トップの円仁(えんにん)というお坊さんが作ったと伝わっている、「丈六(じょうろく)の釈迦如来坐像(しゃかにょらいざぞう)」が祀(まつ)られています。
ちなみに丈六(じょうろく)とは一丈六尺(いちじょうろくしゃく)というサイズのことで、約4m 85cmのことを指し、お釈迦様のサイズに等しいと言われています。
百万遍知恩寺の塔頭
百万遍知恩寺には多くの塔頭(たっちゅう)寺院があります。塔頭とはそのお寺に属する小型のお寺のことです。
百万遍知恩寺の東側にあるお寺が東塔頭、西側にあるお寺が西塔頭と呼ばれ、多くの塔頭が百万遍知恩寺の規模の大きさを実感させてくれます。
百万遍知恩寺は手作り市が有名
百万遍知恩寺では、毎月15日に「百万遍さんの手づくり市」というフリーマーケットが開催されます。手作りの品限定で、他のフリーマーケットとは一味違った市となっています。
百万遍知恩寺が主催しているわけではなく、手作り市事務局が主催しています。
【外部リンク】手づくり市.com
百万遍知恩寺に関する豆知識
百万遍知恩寺に関する豆知識として、以下内容を紹介します。
- 知恩寺と知恩院の違い
- 宮津の知恩寺とは別の寺院
- 百万遍知恩寺の御朱印
知恩寺と知恩院の違い
百万遍知恩寺と、東山にある知恩院(ちおんいん)を混同されるケースがありますが、別のお寺です。どちらも浄土宗である上、名前が似ているので無理もありません。
ちなみに、百万遍知恩寺は、知恩院(ちおんいん)や金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)、清浄華院(しょうじょうけいん)とともに、浄土宗京都四ヶ本山(きょうとよんかじほんざん)に数えられています。
【関連記事】知恩院は法然が開いた浄土宗総本山【京都の寺社100選】(東山区)
【関連記事】金戒光明寺は新選組発祥の地で有名【京都の寺社100選】(左京区)
宮津の知恩寺とは別の寺院
京都府宮津市にも知恩寺(ちおんじ)という名のお寺がありますが、こちらも百万遍知恩寺とは別のお寺です。宮津にある知恩寺は臨済宗のお寺で、日本三景(にほんさんけい)の1つに数えられる「天橋立(あまのはしだて)」にあります。
天野橋立の入り口付近にあるお寺で、京都丹後鉄道「天橋立駅」から徒歩5分の好アクセスです。天橋立のシンボル的なお寺ですから、天橋立に行ったことがある人は参拝されてるのではないでしょうか。
知恵の仏さまと言われる文殊菩薩(もんじゅぼさつ)を本尊としているため、観光客だけでなく受験生や資格試験受験者なども訪れます。
【外部リンク】智恩寺
百万遍知恩寺の御朱印
百万遍知恩寺の御朱印は以下の6種類あります。
- 圓光大師の御朱印
- 御詠歌の御朱印
- 釈迦如来の御朱印
- 法然上人の御朱印
- 大念珠の御朱印
- 利剣名号の御朱印
オリジナルご朱印帳の取り扱いもあり、紙屋さんがセレクトした「千代紙(ちよがみ)」が表紙になった朱印帳です。1,000円で提供していただけます。いずれも300円で、御影堂でいただけます。ほかにも、たとえば「令和三年限定」の御朱印のように、限定の御朱印をいただける時もあります。
百万遍知恩寺の参拝情報
百万遍知恩寺の参拝情報として以下内容を紹介します。ぜひお出かけ前にチェックしておきましょう。
- 百万遍知恩寺のアクセス
- 百万遍知恩寺の駐車場情報
- 百万遍知恩寺の地図
百万遍知恩寺のアクセス
百万遍知恩寺は、京阪電鉄「出町柳駅」から徒歩10分ほどのところにあります。また、市バス「3系統」「17系統」「201系統」にて百万遍下車すぐです。
百万遍知恩寺の駐車場情報
百万遍知恩寺には専用駐車場がありませんが、周辺に有料駐車場は多いです。ただし、観光シーズンやイベント・行事の際は、周辺道路が混雑しますので、なるべく公共交通機関の利用をおすすめします。
百万遍知恩寺の地図
百万遍知恩寺の住所は「〒606-8225 京都市左京区田中門前町103」です。地図を以下にて掲載しますので、参拝時の参考としてください。
【外部リンク】浄土宗大本山百萬遍知恩寺
まとめ
百万遍知恩寺は、百万遍交差点のすぐ近くにあるお寺です。八百数十年前から存在し、現在地に移転したのは江戸時代と、由緒あるお寺ですが、最近では手作り市で知られています。スケールの大きな御影堂や、立派な仏像など、見ごたえのある寺院ですので、近くに行かれた際にはぜひ参拝しておきましょう。
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