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今宮神社(いまみやじんじゃ)をご存じですか?今宮神社は、京都市北区にある神社で、京都三大奇祭に数えられる「やすらい祭」や門前にある「あぶり餅」が有名です。そんな今宮神社を詳しく紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
今宮神社は疫病退散のご利益
今宮神社(いまみやじんじゃ)は、疫病退散(えきびょうたいさん)の神社で、周辺が紫野(むらさきの)というエリアであるため、紫野社(むらさきのしゃ)とも呼ばれています。そんな今宮神社について以下内容を解説します。
- 今宮神社の歴史
- 今宮神社の見どころ
- 今宮神社にまつられている神様
- 玉の輿という言葉の起源
今宮神社の歴史
今宮神社は平安時代の初めごろに、疫病(えきびょう)を祓(はら)うために疫神(えきじん)をまつったのが始まりと言われています。疫神(えきじん)とは世の中に疫病をもたらすとされる悪い神です。
1001年(平安時代)に疫病が流行った時には、神殿をつくって今宮社(いまみやしゃ)と呼ばれました。今宮神社は始まりからずっと疫病退散の神として信仰されています。
今宮神社の見どころ
今宮神社に数ある見どころの中から、ここでは「阿呆賢(あほかし)さん」「大将軍社(たいしょうぐんしゃ)」「拝殿(はいでん)」について紹介します。
不思議な石の阿呆賢(あほかし)さん
今宮神社には阿呆賢(あほかし)さんという不思議な石があります。「神占石(かみうらいし)」とも呼ばれるこの石は、健康回復のご利益があります。病気が治るようにお祈りしたあと、身体の悪いところを撫(な)でれば、回復が早くなると言われています。
また、手のひらで軽く3回叩いて持ち上げると大変重くなり、次に願いを込めて3回撫(な)でて持ち上げ、軽くなれば願いが叶うと言われています。不思議な石である阿呆賢(あほかし)さんは、観光客から人気を集めている石です。
牛頭天王をまつる大将軍社
今宮神社の中にある大将軍社(たいしょうぐんしゃ)は、大将軍八神社(たいしょうぐんはちじんじゃ)とも呼ばれ、1695年(江戸時代)頃に建てられました。
素盞嗚尊(すさのおのみこと)という有名な神様と同じ神様とされる牛頭天王(ごずてんのう)と、八大王子(はちだいおおじ)をまつっています。
かつて平安京の4方向に大将軍社(たいしょうぐんしゃ)をまつって、都を守ったのですが、そのうちの1つが大徳寺(だいとくじ)というお寺の前にまつられていました。それを今宮神社に移したとのことです。
三十六歌仙が掲げられている拝殿
拝殿(はいでん)とは、拝むための建物で、神様がいらっしゃる本殿(ほんでん)の前に建てられています。今宮神社の拝殿(はいでん)は、1694年(江戸時代)に建てられ、1846年(江戸時代)に修理されています。
拝殿の上部には、平安時代の和歌の名人36人である「三十六歌仙(さんじゅうろっかせん)」がかかげられています。
今宮神社にまつられている神様
今宮神社にまつられている神様は、大己貴命(おおなむちのみこと)、事代主命(ことしろぬしのみこと)、奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)です。
玉の輿という言葉の起源
徳川5代将軍徳川綱吉(つなよし)の母として知られる桂昌院(けいしょういん)は、一説によると西陣(にしじん)の八百屋(やおや)に生まれ、「お玉」と呼ばれたと伝わります。故郷の西陣や地元の今宮神社(いまみやじんじゃ)が栄えるよう力を尽くしました。
3代将軍である徳川家光(いえみつ)の側室となって綱吉を生み、従一位(じゅういちい)という高い位まで上り詰めたことから「玉の輿(たまのこし)」という言葉の起源とされています。
今宮神社のお役立ち情報
今宮神社のお役立ち情報として、以下内容を紹介します。ぜひチェックしておきましょう。
- やすらい祭は京都三大奇祭の1つ
- 門前のあぶり餅は絶品
- 今宮神社の御朱印
やすらい祭は京都三大奇祭の1つ
今宮神社(いまみやじんじゃ)では、疫病(えきびょう)をしずめる祭として、毎年4月の第2日曜日に「やすらい祭(まつり)」が行われます。
やすらい祭は鞍馬の火祭(くらまのひまつり)、広隆寺(こうりゅうじ)の牛祭(うしまつり)とともに京都三大奇祭に数えられています。ただし、広隆寺の牛祭は中止されています。
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門前のあぶり餅は絶品
今宮神社の門前には「あぶり餅(もち)」が売られており、普段から多くの人で賑わいます。あぶり餅とは、きな粉をまぶした親指サイズの餅を竹串に刺して、炭火であぶったあと、白味噌(しろみそ)のタレをぬった餅です。
あぶり餅のお店は、通称、一和(いちわ)と呼ばれる「一文字屋和輔(いちもんじやわすけ)」と、「かざりや」の2軒が向かい合って営業しているので、食べ比べると良いでしょう。
一和(いちわ)は1000年(平安時代)にから営業、かざりやは1637年(江戸時代)から営業しています。どちらも老舗(しにせ)ですが、一和(いちわ)は飲食店として日本最古の老舗(しにせ)です。
ちなみに、老舗(しにせ)とは、代々つづいた信用のあるお店のことを指します。
今宮神社の御朱印
今宮神社の御朱印は複数ありますので以下にて紹介します。
通常の御朱印 | 300円 |
花傘の御朱印 | 見開きで500円 |
京都十六社朱印めぐり | 1社300円 |
宝舟の御朱印 | 800円 |
和歌の御朱印 | 1,500円 |
牛王宝印 | 2,000円 |
オリジナル御朱印帳も販売されています。なす・かぶ・ニンジンが刺繍(ししゅう)された、可愛らしい御朱印帳で、色は紺(こん)、ピンク、オレンジの3種類があります。御朱印帳自体の料金は1,200円です。
今宮神社の参拝情報や交通アクセス
今宮神社の参拝情報として以下内容を紹介します。お出かけ前にチェックしてください
- 今宮神社の交通アクセス
- 今宮神社の駐車場
- 今宮神社の地図
今宮神社の交通アクセス
今宮神社は、市バス「今宮神社前」下車すぐです。タクシーの場合は、地下鉄北大路駅から約5分です。もし北大路駅からのんびり歩く場合は、約20分ほどで歩けます。
今宮神社の駐車場
今宮神社にマイカーで行く場合には、今宮神社大和ハウスパーキングを利用しましょう。有料で普通車のみ44台駐車可能です。
今宮神社の地図
今宮神社の住所は「〒603-8243 京都府京都市北区紫野今宮町21」です。地図を以下にて掲載しますので、参拝時の参考としてください。
【外部リンク】紫野 今宮神社
まとめ
今宮神社は、疫病退散の神社で、京都三大奇祭に数えられる「やすらい祭」や門前にある「あぶり餅」が有名です。阿呆賢(あほかし)さんなど個性的な参拝もできますので、ぜひ行ってみましょう。
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