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10月の京都はどの寺社を巡れば良いのでしょうか?10月は京都三大祭(きょうとさんだいまつり)の1つに数えられる時代祭(じだいまつり)を含め、さまざまな行事が行われます。秋の京都について解説しますので、ぜひ参考にしてください。
10月の京都でおすすめの寺社イベント(行事)
10月は京都の各寺社において、さまざまなイベント(行事)が行われます。ここでは数ある10月のイベント(行事)の中から、特におすすめのイベント(行事)について紹介します。
- 御香宮神社で行われる御香宮神幸祭
- 京都三大祭の1つ時代祭
- 京都三大奇祭に数えられる鞍馬の火祭
- 京都の年中行事(10月)
御香宮神社で行われる御香宮神幸祭
京都市伏見区にある御香宮神社(ごこうのみやじんじゃ)では、年間をとおしてさまざまな行事が行われます。中でも「御香宮神幸祭(ごこうのみやしんこうさい)」は有名です。
10月上旬(年によって変更有り)に行われ、9日間にわたる大きなお祭りです。初日と8日目の花傘祭(はながさまつり)では、花で飾られた大小さまざまな花傘が登場します。
室町時代頃の伝統を感じられる行事となっています。
京都三大祭の1つ時代祭
京都市左京区にある平安神宮(へいあんじんぐう)の行事の中で有名なのが時代祭(じだいまつり)です。毎年10月22日(雨天順延)に行われる時代祭は、各時代ごとの衣装をまとった大規模行列で、京都の伝統工芸疑技術を目の当たりにできます。
まるで動く絵巻物(えまきもの)で、約2キロにもわたる行列の姿は見事というほかありません。各時代の衣装や道具は細かく検証され、その上で行われる本物の行列を見ることができます。
運営は「平安講社」という市民組織が行っており、多くの京都市民で作り上げている祭です。
そんな時代祭は祇園祭(ぎおんまつり)、葵祭(あおいまつり)とともに、京都三大祭(きょうとさんだいまつり)の1つにも数えられています。
京都三大奇祭に数えられる鞍馬の火祭
京都市左京区にある鞍馬寺(くらまでら)の行事で有名なものとして、鞍馬の火祭(くらまのひまつり)があります。
鞍馬の火祭は由岐神社(ゆきじんじゃ)のお祭で、広隆寺(こうりゅうじ)の牛祭(うしまつり)、今宮神社(いまみやじんじゃ)のやすらい祭とともに京都三大奇祭に数えられています。
ただし、広隆寺の牛祭は中止されています。鞍馬の火祭は、子どもや若者が約250本もの松明(たいまつ)を担ぎながら町内を歩くため、周辺が火の海になります。
また、石段を降りる神輿(みこしに)ぶらさがって足を大の字に押し上げる「チョッペン」の儀は、鞍馬での成人行事の名残だと言われています。
そんな鞍馬の火祭は京都でも人気の行事ですので、大勢の見物客で賑わう行事です。
京都の年中行事(10月)
その他、10月の年中行事を以下一覧表にて紹介します。
京都寺社の年中行事(10月)
その他、10月の年中行事を以下一覧表にて紹介します。
開催日 | 行事名 | 開催地 |
1日~5日 | ずいき祭 | 北野天満宮 |
3日~11日 | 御香宮神幸祭(ごこうのみやしんこうさい) | 御香宮神社 |
4日 | 宇治茶まつり | 興聖寺・宇治橋ほか |
10日~11日 | 春日祭 | 西院春日神社 |
11日 | 今様合(いまようあわせ) | 法住寺 |
11日~20日 | 梵燈のあかりに親しむ会 | 東林院 |
中旬(日曜) | 三栖の炬火祭(みすのたいまつまつり) | 三栖神社 |
17日~18日 | 天門祭(てんもんさい) | 大将軍八神社 |
18日 | 城南祭(じょうなんさい) | 城南宮 |
18日 | 二十五菩薩お練り供養 | 即成院 |
18日 | 斎宮行列(さいぐうぎょうれつ) | 野々宮神社~嵐山近辺 |
19日 | 船岡祭(ふなおかさい) | 建勲神社 |
22日 | 時代祭(じだいまつり) | 京都御苑~平安神宮 |
22日 | 鞍馬の火祭 | 由岐神社 |
23日~25日 | 亀岡祭 | 鍬山神社と亀岡市街地 |
24日 | 石座の火祭(いわくらのひまつり) | 石座神社 |
下旬 | 小笠原源流草鹿式 | 八坂神社 |
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10月から色づく京都寺社の紅葉情報
京都の紅葉は、10月下旬に色づきはじめて、11月上旬から12月上旬頃に見頃を迎えます。ここでは10月から楽しめるおすすめ紅葉スポットについて、以下を紹介いたします。
- 10月中旬から楽しめる渉成園
- 見頃の時期にライトアップが行われる高台寺
- 御土居の紅葉が有名な北野天満宮
- 10月下旬から色づく青蓮院
10月中旬から楽しめる渉成園
東本願寺(ひがしほんがんじ)に属する渉成園(しょうせいえん)では、10月中旬頃から色づき始め、10月下旬~12月上旬が見頃です。
1641年(江戸時代)に三代将軍の徳川家光(とくがわいえみつ)から土地を与えられた渉成園(しょうせいえん)は、枳殻(からたち)という木が植えられていたことから「枳殻邸(きこくてい)」とも呼ばれています。
そして、池の周りを歩いて鑑賞できる「池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)」を持っており、武将や文人として知られる石川丈山(いしかわじょうざん)が工夫を凝らした見事な庭園です。
渉成園(しょうせいえん)の庭園は、季節ごとにさまざまな花が咲き誇り、都会の中で時間が止まっているようなゆったりとした自然風景を楽しめます。
また、京都タワーが池の水に写り込む独特な雰囲気の庭園であるほか、紅葉に包まれる秋はより一層キレイですので、ぜひ訪れていただきたい名所です。
見頃の時期にライトアップが行われる高台寺
京都市東山区にある高台寺(こうだいじ)は、京都でも有数の紅葉スポットで、10月中旬~12月上旬に楽しめます。
境内(けいだい)ではヤマモミジやイロハモミジなどが美しく色づき、たいへん華(はな)やかな雰囲気となります。
また、池に映る紅葉は「逆(さか)さ紅葉」と呼ばれ、特にライトアップされた時によく映ります。この世のものとは思えないほどの幻想的な雰囲気を、ぜひ一度味わいましょう。
御土居の紅葉が有名な北野天満宮
京都市上京区にある北野天満宮(きたのてんまんぐう)は、秋に燃えるような紅葉を楽しめ、シーズン中多くの参拝者で賑わいます。
豊臣秀吉は天下統一を成し遂げたあと、京都を外敵や水害から守るため、「御土居(おどい)」という土の堤防(ていぼう)を築きました。
京都の中心部をぐるっと囲む1周約22.5キロメートルの御土居は、今でも数カ所で一部が残っています。北野天満宮の境内にも御土居の一部が残っており、約350本の紅葉が存在します。
10月下旬~12月中旬に美しく色づきます。
10月下旬から色づく青蓮院
京都市東山区にある青蓮院(しょうれんいん)は、青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)とか、粟田御所(あわたごしょ)とも呼ばれる天台宗(てんだいしゅう)の門跡寺院(もんぜきじいん)です。
門跡寺院とは、皇族や公家が住職を務めるお寺のことで、青蓮院は三千院(さんぜんいん)、妙法院(みょうほういん)とともに、天台宗の三門跡寺院に数えられています。
現在、天台宗の京都五箇室門跡の1つであり、京都五箇室門跡とは青蓮院と三千院(さんぜんいん)、妙法院(みょうほういん)、曼殊院(まんしゅいん)、毘沙門堂(びしゃもんどう)の5つです。
そんな青蓮院では10月下旬~12月上旬に美しい紅葉を楽しめ、幻想的な青のライトアップは人気はくしています。
まとめ
10月は京都三大祭の1つに数えられる時代祭や、京都三大奇祭の1つに数えられる鞍馬の火祭などをはじめ、さまざまな行事が行われます。また、紅葉が色づき始める季節でもあり、たいへん魅力的な月です。紅葉が色づく時期は毎年異なるため、事前チェックした上で観光してください。
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