この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。
東福寺(とうふくじ)に行かれたことがありますか?東福寺は京都有数の紅葉スポットで、シーズンになると多くの観光客で賑(にぎ)わいます。また、素晴らしい庭園もあり、見ごたえのあるお寺です。詳しく紹介しますのでぜひ参考にしてください。
東福寺の歴史や見どころをご紹介
東福寺(とうふくじ)は臨済宗(りんざいしゅう)の東福寺派(とうふくじは)という集団の大本山(だいほんざん)で、境内(けいだい)には大きな伽藍(がらん)が建ち並び、たいへん見ごたえのあるお寺です。
まずは東福寺の歴史や見どころから解説いたします。
東福寺の歴史
摂政(せっしょう)という高い位の公卿(くぎょう)だった九条道家(くじょうみちいえ)が、奈良の東大寺(とうだいじ)の大きさと、同じく奈良の興福寺(こうふくじ)の繁栄にあやかり、「東」と「福」の文字をとって東福寺としたお寺です。1236年(鎌倉時代)から1255年(鎌倉時代)までの19年を費やして完成しました。
工事中だった1243年(鎌倉時代)に、円爾弁円(えんにべんねん)というお坊さんを招いて、天台宗(てんだいしゅう)・真言宗(しんごんしゅう)・禅宗(ぜんしゅう)を学ぶお堂を配備したのですが、1319年(鎌倉時代)~1336年(室町時代)の相次ぐ火災によって多くを失いました。
復興後は禅宗のお寺として伽藍も整い、本尊(ほんぞん)で15メートルの大きさだった釈迦仏像(しゃかぶつぞう)や、7.5メートルの観音菩薩(かんのんぼさつ)・弥勒菩薩(みろくぼさつ)など、巨大な仏像が安置されていました。
しかし、残念ながら1881年(明治時代)の火災で焼失し、現在は釈迦仏像(しゃかぶつぞう)の左手だけが残っています。
その火災では、法堂(はっとう)や方丈(ほうじょう)など複数のお堂を失いましたが、三門(さんもん)をはじめ、何とか火災を免れたお堂もあり、古い歴史を今に伝えています。
東福寺の見どころ
東福寺には数多くの見どころがありますが、その中からいくつかピックアップして紹介します。
龍の絵が見事な本堂
東福寺の本堂(ほんどう)は、1881年(明治時代)に焼失した後、1934年(昭和時代)に建て直されました。昭和時代の木造の建物としては、最大級の大きさを誇ります。
天井を見上げると、堂本印象(どうもといんしょう)という日本画家が、たった17日間で仕上げた龍の絵があります。
堂本印象が納得した作品に入れる「恒世 印象」というサインが入っている龍の絵は、今にも飛び出してきそうなほど迫力(はくりょく)があります。
高さ約22メートルの三門
東福寺の三門は、室町時代に再建されたもので、国宝(こくほう)に指定されています。高さ約22メートルと巨大で、特別拝観の時に上がると、京都市内を一望できます。
三門に登ると、内部には宝冠釈迦如来像(ほうかんしゃかにょらいぞう)という仏像や十六羅漢像(じゅうろくらかんぞう)という仏像などが安置されています。
ちなみに宝冠釈迦如来(ほうかんしゃかにょらい)とは、お釈迦様(おしゃかさま)が皇太子(こうたいし)だった時に、宝石で飾った冠(かんむり)を付けている姿といわれています。
また、十六羅漢(じゅうろくらかん)とは、お釈迦様(おしゃかさま)の弟子で特に優れた16人のことです。
東福寺の三門は、南禅寺(なんぜんじ)、山梨県の久遠寺(くおんじ)の三門とともに日本三大門(にほんさんだいもん)に数えられています。
【関連記事】南禅寺は京都五山の別格を誇る【京都の寺社100選】(左京区)
重森三玲による庭園
方丈(ほうじょう)にある庭園は、建物を中心として東西南北の4つの庭からなり、「八相の庭(はっそうのにわ)」と呼ばれています。
重森三玲(しげもりみれい)という作庭家(さくていか)が1939年(昭和時代)に完成させたお庭で、苔と石を交互に四角く配置した市松模様(いちまつもよう)のお庭が特に有名です。
京の五閣に数えられる伝衣閣
開山堂(かいざんどう)というお堂は、上の層が伝衣閣(でんねかく)と呼ばれており、京の5閣(ごかく)に数えられています。
というのも、金閣寺(きんかくじ)の金閣、銀閣寺の銀閣(ぎんかく)、西本願寺の飛雲閣(ひうんかく)の3つを京の3閣と呼びます。
これに大徳寺芳春院(だいとくじほうしゅんいん)の呑湖閣(どんこかく)を加えて京の4閣、東福寺の伝衣閣(でんねかく)を加えて京の5閣と数えられます。
京の3閣 | 金閣、銀閣、飛雲閣 |
京の4閣 | 金閣、銀閣、飛雲閣、呑湖閣 |
京の5閣 | 金閣、銀閣、飛雲閣、呑湖閣、伝衣閣 |
東福寺のお役立ち情報
東福寺のお役立ち情報として以下内容を紹介します。ぜひ参考にしてください。
- 通天橋は紅葉の名所
- 京都五山の第4位
- 伽藍東福寺の伽藍面
- 東福寺の御朱印
- 東福寺の年中行事
通天橋は紅葉の名所
東福寺には通天橋(つうてんきょう)という有名な橋があり、京都有数の紅葉の名所として知られています。葉っぱが3つに分かれて黄金色になるカエデ数十本が見られるほか、通天橋から見下ろす紅葉は絶景として有名で、美しい紅葉を一目見ようと毎年多くの観光客が集まってきます。
見たことがないのなら、ぜひ一度は見ていただきたい紅葉です。
京都五山の第4位
東福寺は上記でも紹介したように、臨済宗(りんざいしゅう)という宗派の禅寺(ぜんでら)です。臨済宗は京都五山(きょうとござん)というお寺の格付け、カンタンにいうとランキングがあります。
そのランキングによると東福寺は京都五山第4位のお寺です。五山の下には十刹(じっさつ)という格付けがあり、多くのお寺が格付けされています。
京都五山(※1386年時点) | |
別格上位 | 南禅寺(なんぜんじ) |
1位 | 天龍寺(てんりゅうじ) |
2位 | 相国寺(しょうこくじ) |
3位 | 建仁寺(けんにんじ) |
4位 | 東福寺(とうふくじ) |
5位 | 万寿寺(まんじゅじ) |
※本来は足利氏の政治的な事情による格付け
伽藍東福寺の伽藍面
禅寺の特徴を「面(づら)」と表現するのですが、東福寺はお寺の建物が立派であることから、「東福寺(とうふくじ)の伽藍面(がらんづら)」と呼ばれました。
「〇〇面(づら)」 | |
南禅寺の武家面(ぶけづら) | 武家の信者が多くて繁栄した |
相国寺(しょうこくじ)の声明面(しょうみょうづら) | お経などが美しい |
建仁寺の学問面(がくもんづら) | 詩や文芸などが得意なお坊さんを輩出 |
東福寺(とうふくじ)の伽藍面(がらんづら) | お寺の建物が立派。25の塔頭(たっちゅう)を有する |
大徳寺の茶面(ちゃづら) | 茶の湯文化と縁が深い |
妙心寺(みょうしんじ)の算盤面(そろばんづら) | 組織運営が得意 |
こんな見方をするのも京都寺社巡りの楽しいところです。
東福寺の御朱印
東福寺では「大佛宝殿」と書かれた通常の御朱印のほか、青もみじや紅葉シーズンの御朱印、各塔頭の御朱印のほか、限定の御朱印などがあります。
また、オリジナル御朱印帳も用意されているので、御朱印帳がない場合にはぜひ入手しましょう。
東福寺の年中行事
東福寺では3月14日~16日に、お釈迦様が亡くなる様子を描いた「大涅槃図(だいねはんず)」が公開されいます。
東福寺の涅槃図は、泉涌寺(せんにゅうじ)・本法寺(ほんぽうじ)とともに京都三大涅槃図に数えられ、ネコが描かれている珍しい涅槃図です。
縦が約12メートル、横が約6メートルで、見ていると圧倒される大きさです。
【関連記事】泉涌寺は天皇家から深く信仰された【京都の寺社100選】(東山区)
【関連記事】本法寺は光悦や等伯ゆかりのお寺【京都の寺社100選】(上京区)
【関連記事】京都寺社の年中行事
東福寺の参拝情報
東福寺の参拝情報として以下内容を紹介します。ぜひお出かけ前にチェックしておきましょう。
- 東福寺の拝観料や参拝時間
- 東福寺の交通アクセス
- 東福寺の駐車場情報
- 東福寺の地図
東福寺の拝観料や参拝時間
東福寺の拝観料は、見る場所やシーズンによって異なります。詳しくは以下のとおりですのでチェックしてください。
通常期拝観料 | |
通天橋・開山堂 | 大人600円、小人300円 |
東福寺本坊庭園(方丈) | 大人500円、小人300円 |
東福寺本坊庭園(方丈)、通天橋・開山堂(共通拝観券) | 大人1,000円、小人500円 |
秋季拝観料:11月10日〜11月30日 | |
東福寺本坊庭園(方丈) | 大人500円、小人300円 |
通天橋・開山堂 | 大人1,000円、小人300円 |
東福寺本坊庭園(方丈)、通天橋・開山堂(共通拝観券) | 設定なし |
拝観時間もシーズンによって異なるため、以下の表でご確認ください。
4月~10月末まで | 9時~16時(16時半閉門) |
11月~12月の第一日曜日まで | 8半~16時了(16時半閉門) |
12月の第一日曜日~3月末 | 9時~15時半(16時閉門) |
東福寺の交通アクセス
東福寺への交通アクセスは、京阪電車「東福寺駅(とうふくじえき)」、JR奈良線「東福寺駅(とうふくじえき)」から、いずれも徒歩約10分です。
バスは市バス「東福寺(とうふくじ)」バス停から徒歩約4分です。
東福寺の駐車場情報
東福寺には参拝者専用の無料駐車場があります。ただし、観光シーズンは規制される場合があるため、公共交通機関の利用をおすすめします。
東福寺の地図
東福寺の住所は「〒605-0981 京都府京都市東山区本町15丁目778」です。地図を以下にて掲載しますので、参拝時の参考としてください。
【外部リンク】臨済宗大本山 東福寺 -日本最古の最大級の伽藍-
東福寺周辺でおすすめの塔頭寺院
東福寺に属する小型のお寺、つまり塔頭(たっちゅう)は25のお寺があります。その中でぜひ参拝していただきたいのが「霊雲院(れいうんいん)」「芬陀院(ふんだいん)」「光明院(こうみょういん)」です。
この3つのお寺はいずれも庭園が見事です。鎌倉時代から室町時代の面影を残す塔頭寺院について、庭園に焦点をあてて解説いたします。
霊雲院
霊雲院(れいうんいん)は九山八海(くせんはっかい)の庭が有名です。江戸時代中期につくられたお庭で、長らく荒れていたものを、1970年(昭和時代)に重森三玲(しげもりみれい)が復元しました。
九山八海(くせんはっかい)というのは、須弥山(しゅみせん)という山を中心に、8つの山脈と8つの海がとりまく仏教の世界観です。
遺愛石(いあいせき)という石を須弥山(しゅみせん)に見立てて、白い砂の波模様(なみもよう)が山や海を表すお庭です。
芬陀院
芬陀院(ふんだいん)は、水墨画(すいぼくが)で有名な雪舟(せっしゅう)がつくったと伝わる「鶴亀の庭(つるかめのにわ)」があり、雪舟寺とも呼ばれています。ただし、本当に雪舟がつくったことを証明する資料はありません。
京都最古の枯山水庭園(かれさんすいていえん)の1つと言われているお庭ですが、火災などによって一部が荒れてしまい、1939年(昭和時代)に重森三玲が復元しました。
光明院
光明院(こうみょういん)には、美しい「波心の庭(はしんのにわ)」があります。1939年(昭和時代)に重森三玲がつくったお庭で、狭いスペースなのに広く見える、ダイナミックなつくりとなっています。
苔の美しさも特徴で、別名「苔の虹寺(こけのにじでら)」とも呼ばれており、隠れファンの多いお寺となっています。
まとめ
東福寺は京都でも有数の紅葉スポットで、毎年多くの観光客で賑わいます。その人出はあまりにも多く、時間にゆとりを持って参拝する必要があります。東福寺だけでも見どころが多いのですが、周辺の塔頭も素晴らしいので、合わせて参拝すると良いでしょう。
当記事と同じカテゴリーの他の記事は、以下リンクにまとめてありますので、宜しければクリックしてご覧になってください。
【カテゴリー】同じカテゴリーの他の記事をお読みになりたい場合は、京都の寺社100選【東山区】をご覧ください。
京都祇園に本店を構える「祇園辻利」。抹茶好きなら知らない人はいない、京都でも老舗の宇治茶専門店です。
自宅にいながら老舗の味を楽しめる【祇園辻利・茶寮都路里オンラインショップ】 をご紹介します。
《他では味わえないおすすめポイント》
・最高の宇治茶をお届けする職人技
・1時間にわずか40グラムの奇跡!最高品質の抹茶をお届けするための独自製法
・名だたるパティシエが羨むほどに素材に応じた使い分けができる繊細な風味の差異をもつ抹茶を持っており、抹茶好きにはたまらない“質の高い”スイーツを提供
メディアで紹介された人気の抹茶スイーツ「Petitパフェ」や、抹茶スイーツの先駆者で行列が絶えない「宇治抹茶ロール」などをはじめ、人気NO.1の抹茶菓子「つじりの里・ぎおんの里」など、おすすめ盛沢山です。
他にもクリスマス、バレンタイン、母の日、敬老の日など、シーズナルで登場する限定商品にも注目ください♪