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9月の京都はどの寺社を巡れば良いのでしょうか?9月の京都では石清水祭(いわしみずさい)、粟田祭(あわたまつり)、晴明祭(せいめいさい)など、さまざまな行事が行われます。秋の京都について解説しますので、ぜひ参考にしてください。
9月の京都でおすすめの寺社イベント(行事)
9月は京都の各寺社において、さまざまなイベント(行事)が行われます。ここでは数ある9月のイベント(行事)の中から、特におすすめのイベント(行事)について紹介します。
- 石清水八幡宮の石清水祭
- 梨木神社の萩まつり
- 晴明神社の晴明祭
- 安井金比羅宮の櫛まつり
- 粟田神社の粟田祭
- 京都の年中行事一覧(9月)
石清水八幡宮の石清水祭
京都府八幡市(きょうとふやわたし)にある石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)では、年間をとおしてさまざまな行事が行われますが、その中で毎年9月15日に行われる石清水祭(いわしみずさい)という行事があります。
天皇陛下のお使いである勅使(ちょくし)が、天皇陛下からのお供え物を持って出向く祭を「勅祭(ちょくさい)」といいますが、石清水祭(いわしみずさい)は京都の葵祭(あおいまつり)、奈良の春日祭(かすがまつり)とともに、三大勅祭(さんだいちょくさい)に数えられます。
全国8万社の神社のうち、「勅祭」が行われるのは16社しかなく、たいへん貴重な行事です。
梨木神社の萩まつり
京都市上京区にある梨木神社(なしのきじんじゃ)は、京都を代表する萩(はぎ)の名所として知られており、毎年9月の第3日曜日や第4日曜日前後に「萩まつり」が行われます。
お供(そな)え物といっしょに紅白の萩の花、竹のかごに入った鈴虫(すずむし)を神さまにおさめます。また、拝殿(はいでん)では弓(ゆみ)、狂言(きょうげん)、お琴(こと)などを含め、さまざまな行事が行われます。
晴明神社の晴明祭
京都市上京区にある晴明神社(せいめいじんじゃ)では、9月に晴明祭(せいめいさい)が行われます。秋分の日(しゅうぶんのひ)〈通常、9月22日から9月23日のいずれか1日〉の前日に行われる「宵宮祭(よいみやさい)」では、煮えたぎった釜湯(かまゆ)を使った神事である「湯立神楽(ゆだてかぐら/ゆたてかぐら)」が行われるほか、地元の子どもたち約100人が列をなす「お迎え堤灯行列(おむかえちょうちんぎょうれつ)」が行われます。
秋分の日に行われる神幸祭(しんこうさい)では、神輿(みこし)を含め美しい行列が神社周辺を練(ね)り歩きます。タイミングが合えばぜひ見学してください。
安井金比羅宮の櫛まつり
京都市東山区にある安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう)では、櫛(くし)まつりが行われます。櫛まつりは9月の第4月曜日に行われ、使い古した「櫛(くし)」や「かんざし」を供養(くよう)するお祭りです。
拝殿(はいでん)という建物で伝統的な「黒髪」という踊りが行われ、そのあと時代行列が神社周辺をねり歩きます。
古墳時代から現代の舞妓(まいこ)さんの髪型まで、さまざまな時代の髪型をした人の行列は、日本の歴史を物語る行列となっています。ただし、雨天の際は中止ですので注意が必要です。
粟田神社の粟田祭
京都市東山区にある粟田神社(あわたじんじゃ)では、毎年10月に行われる粟田祭(あわたまつり)が有名です。
10月の体育の日の前日に「出御祭(おいでまつり)・夜渡り神事(よわたりしんじ)」という行事が行われ、体育の日に「神幸祭(しんこうさい)・還幸祭(かんこうさい)」という行事が行われます。
また、10月15日に「例大祭(れいたいさい)」が行われ、これらをまとめて粟田祭(あわたまつり)と呼びます。
粟田祭に登場する剣鉾(けんほこ)は、長さ約8メートル、重さ約60キロの長い鉾(ほこ)で、祇園祭(ぎおんまつり)の山鉾(やまほこ)の原型といわれています。
京都寺社の年中行事一覧(9月)
その他、9月の年中行事を以下一覧表にて紹介します。
開催日 | 行事名 | 開催地 |
6日 | 八朔祭(はっさくさい) | 松尾大社 |
9日 | 重陽祭(ちょうようさい) | 車折神社 |
9日 | 菊花神事(きっかしんじ) | 貴船神社 |
9日 | 重陽神事・烏相撲 | 上賀茂神社 |
9日 | 重陽の節会(ちょうようのせちえ) | 虚空蔵法輪寺 |
9日 | 重陽祭(ちょうようさい) | 市比賣神社 |
13日 | 御田刈祭(みたかりさい)・相撲神事 | 大原野神社 |
14日 | 御鎮座記念祭(ごちんざきねんさい)・奉燈祭(ほうとうさい) | 平野神社 |
15日 | 石清水祭(いわしみずさい) | 石清水八幡宮 |
15日 | 義経祭(よしつねさい) | 鞍馬寺 |
15日 | 放生会(ほうじょうえ) | 本能寺 |
19日 | 神苑無料公開 | 平安神宮 |
中旬~下旬 | 萩まつり | 梨木神社 |
21日~23日 | お砂踏法要(おすなふみほうよう) | 今熊野観音寺 |
22日 | 晴明祭(せいめいさい) | 晴明神社 |
28日 | 櫛まつり(くしまつり) | 安井金比羅宮 |
30日~1日 | 粟田祭(あわたまつり) | 粟田神社 |
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9月の京都で見頃の花について紹介します。京都観光の予備知識として参考にしてください。
- 9月下旬まで見頃の百日紅
- 10月下旬まで見頃の桔梗
- 10月下旬まで見頃の秋明菊
9月下旬まで見頃の百日紅
百日紅(さるすべり)は中国の唐(とう)の時代に宮廷で多く植えられた直物で、日本では江戸時代から楽しまれています。
7月下旬~9月下旬までが見頃で、赤くて鮮やかに咲きます。京都では北区にある等持院(とうじいん)で見ることができます。
10月下旬まで見頃の桔梗
美しい紫色に咲く桔梗(ききょう)は、 6月初旬~10月下旬が見頃です。源氏物語に出てくる朝顔の花は桔梗のことを指し、作者である紫式部(むらさきしきぶ)ゆかりの廬山寺(ろざんじ)では、6月末から9月初旬が見頃です。
また、晴明神社(せいめいじんじゃ)でも美しい桔梗を楽しめます。晴明神社(せいめいじんじゃ)の社紋(しゃもん)〈神社のマーク〉は、桔梗がモチーフとした「晴明桔梗(せいめいききょう)」です。
晴明神社には桔梗苑(ききょうえん)があり、その他の場所に咲く桔梗(ききょう)含め、約2,000株が美しい花を咲かせます。見ごろは毎年6月中旬から秋の初めころで、シーズンになると多くの参拝者を魅了します。
ほかにも、東山区にある智積院(ちしゃくいん)や、東福寺(とうふくじ)の塔頭(たっちゅう)である天得院(てんとくいん)でも、美しい桔梗の姿を見ることができます。
10月下旬まで見頃の秋明菊
秋明菊(しゅうめいぎく)は、菊に似た白やピンクの花を咲かせますが、実は菊でなくアネモネという植物の仲間です。花言葉が「薄れゆく愛」「淡い思い」であり、次第に移ってゆく恋心を表します。
秋明菊の見頃は9月中旬~10月下旬で、貴船神社(きふねじんじゃ)や三室戸寺(みむろとじ)、善峯寺(よしみねでら)などで楽しめます。
まとめ
9月の京都は石清水八幡宮の石清水祭をはじめ、粟田神社の粟田祭、晴明神社の晴明祭など、さまざまな行事が行われます。また、百日紅や桔梗、秋明菊などが見頃の時期でもあります。観光情報をチェックして秋の京都を楽しんでください。
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