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京都で「きれい」なスポットをテーマとしたら、どの寺社が思い浮かびますか?この記事では数ある「きれい」なスポットの中から、特におすすめのスポットを紹介します。寺社めぐりの参考としてぜひチェックしておいてください。
「きれい」な見どころがあるおすすめスポット
京都の寺社で「きれい」な見どころは数多くありますが、ここでは特におすすめスポットとして以下を紹介します。
- ライトアップが幻想的な青蓮院
- 昼間でも美しい伏見稲荷の千本鳥居
- 景色が「きれい」な京都の寺社
ライトアップが幻想的な青蓮院

青蓮院(しょうれんいん)も「きれい」な京都のおすすめスポットです。青蓮院は、京都市東山区にある門跡寺院(もんぜきじいん)で、池を備えた大きな庭園や、門跡寺院ならではの立派な建物が見どころです。
いつ行っても美しいお寺ではありますが、雨の日に行くと庭がつややかになり、より一層美しくなります。そして夜はまた格別です。
毎年春と秋に行われる「夜のライトアップ特別拝観」では、お寺全体が光の中で参拝できる上、青々としたライトアップが見事です。
おひとり様や家族連れのほか、デート中のカップルも多い行事です。
【関連記事】青蓮院は天台宗の京都五箇室門跡【京都の寺社100選】(東山区)
昼間でも美しい伏見稲荷の千本鳥居

京都市伏見区にある「伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)」は、全国に30,000社あるお稲荷さんの総本宮(そうほんぐう)で、境内(けいだい)に数多く立ち並ぶ朱色(しゅいろ)の鳥居(とりい)が有名です。
背後の稲荷山(いなりやま)の山頂まで約1万基の鳥居が建てられており、鳥居のトンネルをくぐりながら山頂まで登ることができます。
そんな中、最もきれいな場所が千本鳥居(せんぼんどりい)です。鳥居のトンネルが二手に分かれ、奥社(おくしゃ)という場所ですぐ合流する、400メートルほどの場所が千本鳥居です。
昼間でも美しいのですが、夜はゆっくりと美しい雰囲気を楽しめます。
【関連記事】伏見稲荷大社は全体に神様が宿る【京都の寺社100選】(伏見区)
景色が「きれい」な京都の寺社

京都には景色が「きれい」な寺社も多いです。特におすすめなのが、善峯寺(よしみねでら)〈京都市西京区〉、青龍殿(せいりゅうでん)〈東山区〉、悲田院(ひでんいん)〈東山区〉、圓光寺(えんこうじ)〈左京区〉などです。
いずれも京都市内を一望できる絶景スポットがあるお寺です。詳しくは以下の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
【関連記事】やっぱり京都は穴場に行きたい!ゆっくり見れるおすすめの寺社
「きれい」な京都の庭園といえばここ!
京都には素晴らしい庭園が数多く存在します。その中で、きれいさをテーマとしておすすめの庭園を紹介します。
- 金閣が池に映える鹿苑寺
- 苔がきれいな大徳寺高桐院
- 美しさにため息がでる祇王寺
金閣が池に映える鹿苑寺

京都市北区にある鹿苑寺(ろくおんじ)は、通称で金閣寺(きんかくじ)と呼ばれ、京都の人気観光地として知られています。
そんな鹿苑寺には池を配備した美しい庭園があり、2万8千坪が鹿苑寺庭園(ろくおんじていえん)として、特別名勝(めいしょう)に指定されています。
金閣と呼ばれる舎利殿(しゃりでん)は、その呼び名のとおり金色に輝いており、あまりの美しさに参拝者からため息がもれるほどです。
そして、水面に映る金閣は格別です。写真映え間違いなしですので、ぜひ水面の金閣とともに写真におさめましょう。
【関連記事】金閣寺は相国寺の塔頭寺院【京都の寺社100選】(北区)
苔がきれいな大徳寺高桐院

京都市北区の大徳寺(だいとくじ)は、20を超える塔頭(たっちゅう)があり、そのうちの一つである高桐院(こうとういん)は、美しい庭園で知られています。
参道は緑の木々と苔(こけ)に囲まれ、入り口の時点でその美しさを味わえます。また、客殿(きゃくでん)という建物前のお庭も美しく、青々とした苔庭にポツンと灯篭(とうろう)が立つ姿が癒されます。
心落ち着く庭園ですので、ぜひ一度参拝してください。
【関連記事】大徳寺は多くの塔頭寺院が見応えあり【京都の寺社100選】(北区)
美しさにため息がでる祇王寺

京都市右京区の祇王寺(ぎおうじ)も、美しい庭園のおすすめスポットです。たいへん質素(しっそ)な尼寺(あまでら)ですが、こじんまりとした雰囲気に趣(おもむき)があります。
また、苔が絨毯(じゅうたん)のように敷き詰められており、その美しさは見事です。特に雨の日は苔がつややかですので、より一層美しくなります。
苔の絨毯の先に草庵(そうあん)を眺めると、日頃の忙しさを忘れさえてくれるでしょう。そんな非日常を味わえるお寺です。
【関連記事】祇王寺は悲しい恋の物語が有名【京都の寺社100選】(右京区)
見た目が「きれい」な仏像といえば?
仏像にはさまざまな意味やご利益がありますが、見た目に惹(ひ)かれて参拝する人もいらっしゃいます。威圧感を持つ仏像やカッコイイ仏像、穏やかな雰囲気の仏像など、その見た目もさまざまです。
ここでは見た目が「きれい」な仏像に焦点を充てておすすめを紹介します。
- 千本釈迦堂の六観音
- 醍醐寺三宝院の弥勒菩薩
- 広隆寺の弥勒菩薩
千本釈迦堂の六観音
千本釈迦堂の六観音も素晴らしかった!
息子は宝物館に入るなり歓声をあげて足早に六観音に近づいて大興奮してたなぁ
(画像はネットから)#仏像ツイオフ pic.twitter.com/TZEYF44bvj
— おはつ🐖大知識人 (@sinonomeohatu) June 18, 2020
京都市上京区にある大報恩寺(だいほうおんじ)は、通称「千本釈迦堂(せんぼんしゃかどう)」と呼ばれて親しまれています。
そんな千本釈迦堂には多くの仏像が安置されており、中でも重要文化財(じゅうようぶんかざい)に指定されている「六観音菩薩像(ろくかんのんぼさつぞう)」はとてもきれいです。
まつられている六観音は以下のとおりです。
聖観音菩薩(しょうかんのん) |
千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ) |
馬頭観音菩薩(ばとうかんのんぼさつ) |
十一面観音菩薩(じゅういちめんかんのんぼさつ) |
准胝観音菩薩(じゅんていかんのんぼさつ) |
如意輪観音菩薩(にょいりんかんのんぼさつ) |
6観音が同時にまつられているのは全国で千本釈迦堂のみです。
【関連記事】大報恩寺(千本釈迦堂)は仏像必見【京都の寺社100選】(上京区)
醍醐寺三宝院の弥勒菩薩
醍醐寺三宝院弥勒菩薩坐像:仏師・快慶初期の代表作であり、眉目秀麗な顔立ちが特徴。醍醐寺は、874年に理源大師聖宝が京都・笠取山山上に准胝・如意輪両観音像を安置したことに始まる。以来、真言宗小野流中心寺院として発展し、重源らを輩出した。 pic.twitter.com/OLabaJq4rN
— 仏像紹介BOT (@butsuzobot) March 26, 2022
京都市伏見区の醍醐寺(だいごじ)には、三宝院(さんぽういん)という塔頭(たっちゅう)寺院があります。豊臣秀吉が設計した三宝院庭園(さんぽういんていえん)は見事で、その場を離れたくなる素晴らしい庭園です。
そんな三宝院の本尊は、有名仏師である快慶(かいけい)作の弥勒菩薩(みろくぼさつ)です。きめ細やかな表面と凛々(りり)しい姿が美しく、まさに「きれい」を象徴するような仏像です。
普段は公開されていませんので、特別公開された時にはぜひご覧ください。
【関連記事】醍醐寺は桜が有名な世界文化遺産【京都の寺社100選】(伏見区)
広隆寺の弥勒菩薩
海流などの影響で活きが良いオタクコンテンツが豊漁になると、心が満ちるのを通り越して悟りの境地に差し掛かり、広隆寺の弥勒菩薩半跏思惟像のポーズになる pic.twitter.com/2GmDtvwOU0
— カワウソ祭 (@otter_fes) October 30, 2020
京都市右京区にある広隆寺(こうりゅうじ)は京都最古のお寺の1つで、聖徳太子の像を本尊とし「太秦の太子堂(うずまさのたいしどう)」とも呼ばれています。
広隆寺には国宝第一号の仏像として有名な「弥勒菩薩半跏思惟像(みろくぼさつはんかしゆいぞう)」があり、そのしなやかでありがたいお姿はとても美しいです。
人々を救う方法を考え中の弥勒菩薩半跏思惟像(みろくぼさつはんかしゆいぞう)は、少しうつむき加減であるため、どこか微笑みを浮かべているように見えます。
この弥勒菩薩像を目当てに広隆寺にやってくる人もいるぐらいファンの多い仏像ですので、見たことがない人はぜひ参拝してください。
ちなみに、国宝第一号はこの弥勒菩薩半跏思惟像(みろくぼさつはんかしゆいぞう)だけではありません。その辺り詳しくは以下の関連記事をご確認ください。
【関連記事】広隆寺は京都最古のお寺の1つ【京都の寺社100選】(右京区)
観光シーズンに「きれい」な寺社
京都は春と秋に観光シーズンとなり、多くの名所が観光客でにぎわいます。そんな観光シーズンで特におすすめの「きれい」な寺社を紹介します。
- 城南宮のしだれ梅
- 仁和寺の御室桜
- 東福寺の紅葉
城南宮のしだれ梅

京都市伏見区にある城南宮(じょうなんぐう)は、平安時代からの歴史を持つ神社で、平安遷都(へいあんせんと)にあたって、都の南に守護神として建てられたと伝わります。
そんな城南宮は、「しだれ梅」が有名で、2月下旬から3月上旬にかけておよそ150本が咲き誇ります。その美しさは息をのむほどで、全国各地から多くの観光客が訪れる名所です。
京都の梅の名所として絶対に外せない、きれいなスポットです。
【関連記事】城南宮は方除けの大社として有名【京都の寺社100選】(伏見区)
仁和寺の御室桜

京都市右京区の仁和寺(にんなじ)は、1100年以上の歴史を誇るお寺で、出家後の宇多法皇(うだほうおう)〈天皇在位:887年(平安時代)~897年(平安時代)〉が住んでいたため、「御室御所(おむろごしょ)」と呼ばれました。
明治時代以降は皇室関係者が住職にならなかったため、「旧御室御所(きゅうおむろごしょ)」と呼ばれています。
仁和寺が観光シーズンでおすすめなのは、桜がとてもきれいだからです。「御室桜(おむろざくら)」と呼ばれる遅咲きの桜は背が低く、その分目の前に桜の花びらが飛び込んで来ます。
そんな御室桜が辺り一面に咲き誇り、ゆっくり散歩できますので、見事な桜を心ゆくまで楽しめます。
【関連記事】仁和寺は格式のある旧御室御所【京都の寺社100選】(右京区)
東福寺の紅葉

京都市東山区にある東福寺(とうふくじ)は、紅葉の名所として有名です。京都には数多くの紅葉スポットがありますが、東福寺はトップクラスに人気の寺院です。
特に「通天橋(つうてんきょう)」という有名な橋は、京都有数の紅葉スポットとして有名で、毎年多くの観光客が押し寄せます。
葉っぱが3つに分かれて黄金色になるカエデ数十本が見られるほか、通天橋から見下ろす紅葉は絶景ですので、ぜひ一度は見ていただきたい紅葉です。
【関連記事】東福寺は紅葉と庭園が素晴らしい【京都の寺社100選】(東山区)
まとめ
京都には多くの名所がありますが、ここでは「きれい」なスポットをテーマとして紹介させていただきました。もちろんほかにも「きれい」なスポットはたくさんありますが、外せない名所をピックアップさせていただきましたので、ぜひこの記事を参考に行ってみてください。
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