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12月の京都はどの寺社を巡れば良いのでしょうか?12月の寺社では年末に向け各行事が行われます。また、東寺の終い弘法(しまいこうぼう)や北野天満宮の終い天神(しまいてんじん)も有名です。冬の京都について解説しますので、ぜひ参考にしてください。
12月の京都でおすすめのイベント(行事)
12月は京都の各寺社において、さまざまなイベント(行事)が行われます。ここでは数ある12月のイベント(行事)の中から、特におすすめのイベント(行事)について紹介します。
- 山科義士まつり
- 各寺院で行われる大根焚き
- 東寺の終い弘法
- 北野天満宮の終い天神
- 六波羅蜜寺の空也踊躍念仏
- 知恩院の除夜の鐘
- 京都寺社の年中行事(12月)
山科義士まつり
京都市山科区で行われる「山科義士(やましなぎし)まつり」は有名です。主君の汚名を返上するために戦った家臣達の物語として「忠臣蔵(ちゅうしんぐら)」はよく知られています。
その忠臣蔵の中心人物である大石内蔵助(おおいしくらのすけ)は、47人で憎き吉良上野介(きらこうずけのすけ)を討ち果たしました。
大石内蔵助(おおいしくらのすけ)は吉良邸へ討ち入るのを決意するまで山科(やましな)に隠れており、それにちなみ、討ち入りがあった12月14日に行列が行われます。
行列は毘沙門堂(びしゃもんどう)からスタートし、大石神社(おおいしじんじゃ)まで歩きます。行列のほかにも、芝居や踊りなどが行われる行事となっています。
各寺院で行われる大根焚き
12月は各寺院で大根焚(だいこだ)きが行われます。大根(だいこん)を炊(た)いて、仏さまに供えるほか、大きな釜でたくさんの大根を炊いて参拝者に振る舞われます。
大根は11月~2月に旬を迎える野菜であり、アツアツで美味しい大根をいただけます。12月に大根焚きが行われる寺院はいかのとおりです。
寺院名 | 日程 |
三宝寺 | 12月5日~6日 |
妙満寺 | 12月6日 |
大報恩寺(千本釈迦堂) | 12月7日~8日 |
了徳寺 | 12月9日~10日 |
華厳寺(鈴虫寺) | 12月中旬の土日 |
蛸薬師堂 | 12月31日 |
東寺の終い弘法
京都市南区にある東寺(とうじ)では、3月21日に亡くなった空海(くうかい)をしのび、毎月21日に法要(ほうよう)が行われ、この日は境内に多くのお店が並びます。
「弘法(こうぼう)さん」と呼ばれて開かれるこの市のうち、1年の最初が「初弘法(はつこうぼう)」、1年の最後が「終い弘法(しまいこうぼう)」と呼ばれ、より多くの人で賑(にぎ)わいます。
北野天満宮の終い天神
京都市上京区にある北野天満宮(きたのてんまんぐう)では年間をとおして多くの行事が行われますが、最も有名なのが毎月25日に行われる「天神さんの日」です。
6時頃から21時頃まで露店(ろてん)が立ち並び、暗くなってからは境内がライトアップされます。早朝のピンとした空気の時に行くのもよし、お昼の賑わいを楽しむのもよし、夜の幻想的な雰囲気を味わうのもよし、いつ行っても有意義な時間を過ごせます。
ちなみに1月25日は初天神(はつてんじん)、12月25日は終い天神(しまいてんじん)と呼ばれ、通常の天神さんの日よりも多くの人が訪れます。
六波羅蜜寺の空也踊躍念仏
京都市東山区にある六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)では、年末に空也踊躍念仏(くうやゆやくねんぶつ)が行われます。
空也踊躍念仏(くうやゆやくねんぶつ)は、12月13日~31日(31日は非公開)の16時から毎日行われます。京都で病気が流行った時に、病気の流行がおさまることを願った空也(くうや)というお坊さんが始めたもので、踊りながら唱える独特の念仏です。
鎌倉時代には幕府から弾圧を受けたものの、隠れて行われたため「かくれ念仏」とも呼ばれています。
知恩院の除夜の鐘
京都市東山区にある知恩院(ちおんいん)には、大鐘楼(だいしょうろう)があり、巨大な釣鐘(つりがね)がかかっています。つまり、お寺で「ゴーン」とつく大きな鐘(かね)のことです。
知恩院の釣鐘(つりがね)は1678年(江戸時代)に作られ、高さが3.3メートル、直径2.8メートル、重さ約70トンと超巨大です。
この鐘(かね)は、4月に行われる「法然上人の御忌大会(ほうねんしょうにんのぎょきだいえ)」という行事の時と、大晦日(おおみそか)の除夜の鐘(じょやのかね)の時、毎年12月27日の除夜の鐘の試し撞き(ためしつき)の時です。
除夜の鐘の時(試し撞きの時も)には、17人のお坊さんが撞き、その様子はダイナミックです。ただし、除夜の鐘には多くの参拝者でごった返していますので、大混雑覚悟で行く必要があります。
京都寺社の年中行事(12月)
その他、12月の年中行事を以下一覧表にて紹介します。
開催日 | 行事名 | 開催地 |
13日~31日 | 空也踊躍念仏(くうやゆやくねんぶつ) | 六波羅蜜寺 |
14日 | 山科義士まつり | 毘沙門堂・岩屋寺・大石神社 |
20日 | 御煤払(おすすはらい) | 西本願寺 |
21日 | かぼちゃ供養 | 不思議不動院 |
21日 | 終い弘法 | 東寺 |
23日 | かぼちゃ供養 | 矢田寺 |
25日 | 御身拭式(おみぬぐいしき) | 知恩院 |
25日 | 終い天神 | 北野天満宮 |
31日 | 白朮詣(をけらまいり) | 八坂神社 |
31日 | 火之御子社鑽火祭(ひのみこしゃきりびさい) | 北野天満宮 |
31日 | 恵方廻し(えほうまわし) | 神泉苑 |
31日 | 除夜の鐘(27日に試し撞き) | 知恩院 |
【関連記事】京都寺社の年中行事
12月におすすめの京都観光
12月には上記行事に合わせて観光していただくのがおすすめですが、寺社の行事以外にもおすすめの見どころがあります。ここでは12月におすすめの京都観光について以下内容を紹介します。
- 嵐山界隈ライトアップ時の寺社めぐり
- 12月の京都花めぐり
- 初冬は紅葉も楽しめる
嵐山界隈ライトアップ時の寺社めぐり
12月には、嵐山(あらしやま)周辺で「嵐山花灯路(あらしやまはなとうろ)」というイベントが行われ、有名な「渡月橋(とげつきょう)」や竹林などがライトアップされます。
12月上旬~中旬の恒例行事(こうれいぎょうじ)となっており、嵐山一帯が幻想的な雰囲気となります。
17時からのイベントですので、それまでの時間に、周辺の寺社めぐり、夜は嵐山花灯路と合わせて楽しむと良いでしょう。また、夜間拝観が行われる寺社もありますので、事前に開催情報をチェックしてください。
【外部リンク】京都・花灯路推進協議会
※2021年で終了
12月の京都花めぐり
12月はウメモドキやサザンカ、センリョ・マンリョウなどが見頃です。それぞれ以下寺社で見ることができます。
ウメモドキ | 圓光寺、南禅寺など |
サザンカ | 三千院、寂光院、城南宮、神泉苑、天龍寺、曼殊院、龍安寺、善峯寺など |
センリョ・マンリョウ | 詩仙堂など |
初冬は紅葉も楽しめる
12月の初旬は紅葉が見頃です。11月の以下関連記事で紹介している紅葉の名所は、12月初旬まで見頃のところが多いので、お読みいただいた上で、美しい秋の京都を楽しんでください。
【関連記事】11月におすすめする京都寺社めぐり!秋は紅葉真っ盛り
まとめ
12月の京都では、各寺院で大根焚きが行われるほか、東寺の終い弘法や北野天満宮の終い天神、知恩院の除夜の鐘の試し撞きなど、さまざまな行事が行われます。また、寺社の行事以外にも見どころが多いので、ぜひこの記事を参考に観光を楽しんでください。
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