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京都で花の名所と聞くと、どこを思い浮かべますか?京都の寺社は花の名所となっているところが多く、それぞれの寺社で季節ごとに美しく咲きます。この記事では季節ごとに見頃となるおすすめスポットを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
春におすすめの京都花スポット
春の京都は桜シーズンです。他にもツツジや藤がキレイですので、それぞれが楽しめる寺社を紹介します。
3月は梅と早咲きの桜
3月の京都は梅や桜が見頃です。梅の名所といえば北野天満宮(きたのてんまんぐう)ですが、北野天満宮では2月から3月にかけて、約1,500本の梅が咲き誇ります。
また、城南宮(じょうなんぐう)でも2月中旬から3月中旬にかけて「しだれ梅」が見事に咲き誇り、梅の人気スポットとなっています。
桜は早咲きの場合、3月に見頃となるところもあります。平野神社(ひらのじんじゃ)や本満寺(ほんまんじ)、上品蓮台寺(じょうぽんれんだいじ)、常照寺(じょうしょうじ)などは比較的早く開花します。
もちろん、年によって見頃が異なりますが、他の名所よりも比較的早く花を咲かせます。
4月の京都は桜シーズン真っただ中
4月の京都は桜シーズン真っただ中となります。桜の名所として知られる醍醐寺(だいごじ)や、種類が多いことから長期間桜を楽しめる平野神社(ひらのじんじゃ)、遅咲きの仁和寺(にんなじ)などがおすすめです。
また、寺社以外では南禅寺(なんぜんじ)の近くにある「インクライン」や銀閣寺(ぎんかくじ)の近くにある「哲学の道(てつがくのみち)」、石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)の近くにある「背割堤(せわりてい)」なども、おすすめです。
ぜひ美しい京都の桜をお楽しみください。
5月はツツジや藤がおすすめ
5月はツツジや藤が見頃を迎えます。三室戸寺(みむろとじ)では、約2万株のツツジが咲き誇り、京都有数の名所となっています。
また、長岡天満宮(ながおかてんまんぐう)も、圧巻のツツジで知られています。いずれも毎年4月下旬~5月上旬に見ごろを迎えます。
藤(ふじ)でおすすめは、平等院(びょうどういん)です。観音堂(かんのんどう)というお堂の横にある藤棚(ふじだな)では、約1万本の藤(ふじ)が咲き誇ります。
美しさに加えて良い香りをただよわせ、多くの参拝者を魅了します。例年の見頃は4月下旬~5月上旬です。
夏に花がきれいな京都のお寺・神社
夏はアジサイや半夏生(はんげしょう)のほか、菩提樹(ぼだいじゅ)や水連(すいれん)、蓮(はす)などがおすすめです。それぞれの名所を紹介します。
6月はアジサイがきれいに咲き誇る
6月はアジサイの季節です。京都でアジサイの名所といえば、約2万株のアジサイが咲く三室戸寺(みむろとじ)や、約8,000株のアジサイを楽しめる善峯寺(よしみねでら)、約5,000株のアジサイが彩る楊谷寺(ようこくじ)などがあります。
また、藤森神社(ふじのもりじんじゃ)や智積院(ちしゃくいん)、真如堂(しんにょどう)なども、アジサイの名所として知られています。
それぞれの寺社に、多種多様なアジサイを鑑賞しに行きましょう。
7月は半夏生・菩提樹・水連がおすすめ
7月は半夏生(はんげしょう)・菩提樹(ぼだいじゅ)・水連(すいれん)をおすすめします。半夏生は、葉っぱが半分白くなって化粧しているように見えることから、このように呼ばれているという説があります。
半夏生は建仁寺(けんにんじ)塔頭(たっちゅう)の両足院(りょうそくいん)や、京都市北区にある等持院(とうじいん)が有名です。
仏教では聖なる木の1つとされる菩提樹(ぼだいじゅ)は、淡(あわ)くて黄色い花が咲き、甘い香りを漂わせます。永観堂(えいかんどう)や、真如堂(しんにょどう)で鑑賞することができます。
8月は蓮が見頃
8月は蓮(はす)が見頃です。蓮は早朝に花が開き、お昼には花が閉じるため、朝の鑑賞がおすすめです。蓮は三室戸寺(みむろとじ)や大覚寺(だいかくじ)、東寺(とうじ)、法金剛院(ほうこんごういん)などがおすすめスポットです。
ちなみに三室戸寺では、7月上旬に「ハス酒を楽しむ会」が行われ、蓮の葉にお酒を注いで飲み、健康・長寿を願います。個性的な蓮の楽しみ方として人気の行事となっています。
秋に見頃の花スポットはこの寺社
秋の京都は紅葉シーズンを迎え、世界中から多くの観光客があつまります。しかし、紅葉以外にもおすすめがあります。秋に見頃を迎える花の、おすすめ寺社スポットを紹介します。
9月は百日紅や桔梗
9月は百日紅(さるすべり)や桔梗(ききょう)がおすすめです。中国の唐(とう)の時代に宮廷で多く植えられた百日紅(さるすべり)は、等持院(とうじいん)で見ることができます。7月下旬~9月下旬が見頃で、赤くて鮮やかに咲きます。
源氏物語に出てくる朝顔としても知られる桔梗(ききょう)は、6月初旬~10月下旬が見頃で、晴明神社(せいめいじんじゃ)や廬山寺(ろざんじ)で見ることができます。晴明神社では6月中旬から秋の初めころ、廬山寺では6月末から9月初旬が見頃です。
10月は秋明菊がおすすめ
10月は秋明菊(しゅうめいぎく)が見頃です。例年9月中旬から10月下旬にかけて、白や淡いピンク、濃いピンクと色とりどりの花を咲かせます。
秋明菊のおすすめスポットは善峯寺(よしみねでら)です。釈迦堂(しゃかどう)や幸福地蔵堂(こうふくじぞうどう)という各お堂前や、多宝塔(たほうとう)という建物前を含め、境内(けいだい)あちらこちらに美しい秋明菊が咲き誇ります。
ほかにも、貴船神社(きふねじんじゃ)や詩仙堂(しせんどう)でも、美しい秋明菊を楽しめます。
11月の京都は紅葉シーズン
11月の京都は紅葉シーズンを迎えます。京都にはさまざまなおすすめ紅葉スポットがありますが、特におすすめのスポットが永観堂(えいかんどう)、清水寺(きよみずでら)、高台寺(こうだいじ)、東福寺(とうふくじ)、南禅寺(なんぜんじ)です。
いずれも観光客であふれていますが、ため息がでるような紅葉を楽しむことができるでしょう。ただし、毎年見頃は異なるため、事前にリアルタイムな情報をチェックされることをおすすめします。
とはいえ、桜よりも紅葉の方が見頃が長いため、比較的予定を合わせやすいでしょう。
冬に京都の花といえばこの寺社
冬は鑑賞できる花が少ないイメージがあるかも知れませんが、冬に見ごろの花もあります。冬の京都でおすすめの花と、そのスポットを紹介します。
12月の初旬は紅葉が見頃
12月の初旬は、引き続き紅葉が見頃です。上記11月で紹介した紅葉の名所は、12月初旬まで見頃のところが多いです。
紅葉以外ではウメモドキやサザンカ、センリョ・マンリョウなどが見頃を迎えます。ウメモドキは圓光寺(えんこうじ)や南禅寺(なんぜんじ)などで楽しめますので、ぜひシーズンに拝観しましょう。
サザンカは三千院(さんぜんいん)、寂光院(じゃっこういん)、城南宮(じょうなんぐう)、神泉苑(しんせんえん)、天龍寺(てんりゅうじ)、曼殊院門跡(まんしゅいんもんぜき)、龍安寺(りょうあんじ)、善峯寺(よしみねでら)などで見られます。
センリョ・マンリョウは詩仙堂(しせんどう)などで鑑賞可能です。12月ならではの花巡りを楽しみましょう。
1月は蝋梅が咲き始める
蝋梅(ろうばい)は梅とは異なり、ロウ細工のような花が咲くことからその名がつけられています。
蝋梅は北野天満宮(きたのてんまんぐう)や梅宮大社(うめのみやたいしゃ)で見ることができ、北野天満宮では1月上旬~下旬が見頃、梅宮大社では1月上旬~2月中旬が見頃となります。
とてもよい香りがしますので、見た目の美しさと香りを楽しみに行きましょう。
2月は梅やツバキが見頃
2月の京都では梅(うめ)が見頃となります。梅は2月から3月にかけて見頃であるため、上記3月のところで紹介したように、北野天満宮(きたのてんまんぐう)や城南宮(じょうなんぐう)がおすすめです。
また、梅宮大社(うめのみやたいしゃ)も神社名の通り、梅の名所として知られています。
2月はツバキも美しく、法然院(ほうねんいん)や真如堂(しんにょどう)のほか、等持院(とうじいん)、金閣寺(きんかくじ)、龍安寺(りょうあんじ)などで楽しむことができます。寒さに負けず、美しい梅を見に出かけましょう。
まとめ
京都は年間を通して、さまざまな花を楽しめます。春の桜、秋の紅葉だけでなく、四季折々の花を楽しめるよう、おすすめの名所をピックアップさせていただきました。
ぜひ寺社観光の楽しみに花巡りを加えて、たくさんの名所を巡ってみてください。季節を変えて行くことで、季節ごとに異なる表情を味わえます。
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