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結局どこの寺社に行けばいい?京都観光回数別おすすめコース

この記事を読むのに必要な時間は約 15 分です。

京都を観光する際に、結局どこの寺社に行けば良いのか迷うことはありませんか?この記事では、初めての京都、2~3回目の京都、何度も京都観光している人ごとに、おすすめスポットとモデルコースを紹介します。ぜひ参考にしてください。

初めての京都におすすめの有名な寺社

初めての京都におすすめの有名な寺社
清水寺
観光客のAさん
観光客のAさん
初めて京都に行く場合、どこの寺社がおすすめですか?
初めてでしたら有名なところがいいですね。
お坊さん
お坊さん

初めて京都観光をする場合は、ザ・京都観光とも言えるメジャースポットをおすすめします。国内外問わず人気の有名スポットの中でも特におすすめなところを、周辺のモデルコースとともに紹介いたします。

  • 京都観光の定番である「清水寺」
  • 世界的に人気の「伏見稲荷大社」
  • 金色に輝く金閣が美しい「金閣寺」
  • 趣にあふれる「銀閣寺」
  • 京都中の神様が集まる「平安神宮」

※モデルコースは半日コースを想定

 

京都観光の定番である「清水寺」

京都で定番の観光名所といえば、「清水の舞台(きよみずのぶたい)」で知られる清水寺(きよみずでら)でしょう。京都でもトップクラスに人気のある観光地で、世界中から多くの観光客が「清水の舞台」を見にやってきます。

本堂(ほんどう)から張り出す「清水の舞台」は約13メートルの高さとなっており、舞台の上からは京都の絶景、下からは圧巻の舞台そのものを眺められます。

舞台以外にも国宝(こくほう)の本堂や、清水寺の名前の由来となった「音羽の瀧(おとわのたき)」、国内最大級の三重塔など、見どころはたっぷりとあります。ぜひ時間をかけてじっくり参拝しましょう。

清水寺の周辺には豊臣秀吉を供養(くよう)する高台寺(こうだいじ)や北政所(きたのまんどころ)が余生を過ごした圓徳院(えんとくいん)祇園祭(ぎおんまつり)を行う八坂神社(やさかじんじゃ)などが並んでいますので、順番に巡ってみてください。

 

《おすすめのモデルコース》

「清水道」バス停→(徒歩約10分)→清水寺→(徒歩約10分)→高台寺→(徒歩約1分)→圓徳院→(徒歩約5分)→八坂神社→(徒歩約5分)→京阪「祇園四条駅」

 

世界的に人気の「伏見稲荷大社」

伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)は全国に30,000社あるお稲荷さんの総本宮(そうほんぐう)で、日本人観光客はもちろんのこと、外国人観光客が多い神社です。

朱色(しゅいろ)の社殿(しゃでん)や鳥居のトンネルを見ていると、異空間にいるかと思うほど非現実的な時間を味わえます。境内(けいだい)だけでなく背後の山全体に神さまが宿っていますので、時間があれば山を登ると良いでしょう。

山登り(片道40分~1時間ほど)が辛い場合は、周辺観光がおすすめです。伏見稲荷大社から徒歩12分~15分ほどのところに、新緑や紅葉で有名な東福寺(とうふくじ)があります。

東福寺の周りには素晴らしい塔頭(たっちゅう)寺院が複数ありますので、伏見稲荷大社参拝とともに、東福寺の塔頭巡りもおすすめです。

 

《おすすめのモデルコース》

JR奈良線「稲荷駅」→(徒歩すぐ)→伏見稲荷大社→(徒歩約12分)→東福寺光明院→(徒歩約2分)→東福寺→(徒歩約1分)→東福寺芬陀院→(徒歩約4分)→東福寺霊雲院→(徒歩約8分)→京阪・JR「東福寺駅」

 

金色に輝く金閣が美しい「金閣寺」

金閣寺(きんかくじ)は京都有数の観光名所で、国内外を問わず多くの参拝者で賑わうお寺です。

舎利殿(しゃりでん)という建物「金閣(きんかく)」が特に有名であるため、通称で金閣寺と呼ばれていますが、正式には鹿苑寺(ろくおんじ)というお寺です。

初めて京都観光するのなら、金色に輝く金閣はぜひ見て欲しいです。

金閣寺の周辺には、石庭で有名な龍安寺(りょうあんじ)や、46もの塔頭がある妙心寺(みょうしんじ)1100年以上の歴史がある仁和寺(にんなじ)がありますので、順番に巡ることをおすすめします。

どのお寺も立派で見ごたえがありますので、きっと満足するはずですよ。

 

《おすすめのモデルコース》

「金閣寺道」バス停→(徒歩約3分)→金閣寺→(徒歩約18分)→龍安寺→(徒歩約14分)→妙心寺→(徒歩約16分)→仁和寺→(徒歩約3分)→嵐電「御室仁和寺駅」

 

趣にあふれる「銀閣寺」

銀閣寺(ぎんかくじ)というのは通称で、正式には慈照寺(じしょうじ)といいます。慈照寺の中にある観音殿(かんのんでん)のことを銀閣(ぎんかく)といいますので、通称で銀閣寺と呼ばれています。

銀閣以外にも、盛り上がった白い砂に波の形の模様が入った銀沙灘(ぎんしゃだん)や、国宝(こくほう)の東求堂(とうぐどう)など、境内に趣きあふれた見どころがたくさんあります。

そんな銀閣寺から南に向かって「哲学の道(てつがくのみち)」を歩くと、紅葉で有名な永観堂(えいかんどう)や、さらに先に石川五右衛門(いしかわごえもん)の「絶景かな、絶景かな」で有名な三門(さんもん)が建つ南禅寺(なんぜんじ)があります。

南禅寺の裏側には、サスペンスドラマの撮影場所として知られる水路閣(すいろかく)もありますので、あわせて散策してください。

 

《おすすめのモデルコース》

「銀閣寺道」バス停→(徒歩約7分)→銀閣寺→(徒歩約22分・哲学の道を歩く)→永観堂→(徒歩約6分)→南禅寺→(徒歩約10分)→地下鉄東西線「蹴上駅」

 

京都中の神様が集まる「平安神宮」

平安神宮(へいあんじんぐう)は京都市左京区の岡崎エリアにあり、雅な雰囲気とダイナミックな雰囲気がある美しい神社です。

1895年(明治時代)に平安遷都1100年を記念して建てられ、平安時代最初の天皇だった桓武天皇(かんむてんのう)を祀(まつ)り、京都を守る神社とされたのです。

平安神宮を参拝をすれば、京都中の神社に参拝したのと同じご利益を授かれるという話もあり、人気のパワースポットとしても知られています。

そんな平安神宮には約10,000坪もある大きな「平安神宮神苑(へいあんじんぐうしんえん)」があります。七代目小川治兵衛(おがわじへえ)による庭園(南の庭以外)で、名勝庭園(めいしょうていえん)に指定されています。

平安神宮の周辺には、同じく七代目小川治兵衛が庭園を手掛けた無鄰菴(むりんあん)があります。

無鄰菴は、明治・大正時代の政治家である山縣有朋(やまがたありとも)の別荘で、日露戦争開戦前に行われた「無鄰菴会議」が行われた部屋があることで知られています。

無鄰菴は先述の南禅寺から徒歩10分ほどですので、時間にゆとりがあれば南禅寺に立ち寄るのも良いでしょう。

 

《おすすめのモデルコース》

地下鉄東西線「東山駅」→(徒歩約10分)→平安神宮→(徒歩約6分)→無鄰菴→(徒歩約8分)→地下鉄東西線「蹴上駅」※時間があれば南禅寺も近い

 

2~3回目の京都におすすめの寺社

2~3回目の京都におすすめの寺社
東寺
観光客のAさん
観光客のAさん
京都は3回目なのですが、どこかおすすめはありますか?

はい、2~3回目の人におすすめの寺社を紹介します。
お坊さん
お坊さん

 

京都は有名な観光地が多く、1回の旅行ではとても回り切れません。2回目や3回目であっても、まだまだ見どころはたっぷりとあります。ここでは2~3回目の京都におすすめの寺社を、周辺モデルコースとともに紹介いたします。

  • 五重塔で有名な「東寺」
  • 仏像が並ぶ様子が圧巻の「三十三間堂」
  • 壮大な庭園がある「天龍寺」
  • 庭園や絵画が見事な「建仁寺」
  • 人気パワースポットの「貴船神社」

※モデルコースは半日コースを想定

 

五重塔で有名な「東寺」

東寺(とうじ)は、京都を代表する観光スポットの1つで、五重塔(ごじゅうのとう)が有名です。高さは約55メートル(54.8メートル)で、木造建築としては日本一の高さです。

また、仏像の宝庫でもあり、特に仏さまの世界や悟りの境地を実際の仏像で表現した「立体曼荼羅(りったいまんだら)」は圧巻です。

さらに、桜や紅葉シーズンには多くの木々が華やかな雰囲気を醸(かも)し出し、境内を美しく彩(いろ)ります。

そんな当時から徒歩約6分のところに、梅小路公園(うめこうじこうえん)があります。寺社ではありませんが、京都においてホットなスポットとして人気です。

公園自体の散策も楽しいのですが、見ごたえのある京都市水族館(きょうとしすいぞくかん)や、全国から鉄道ファンが集まる鉄道博物館(てつどうはくぶつかん)、市民の憩(いこ)いの場として親しまれている朱雀の庭(すざくのにわ)など、おすすめスポット盛沢山のエリアとなっています。

 

《おすすめのモデルコース》

近鉄「東寺駅」→(徒歩約10分)→東寺→(徒歩約6分)→梅小路公園→(徒歩すぐ)→JR「梅小路京都西駅」

【外部リンク】梅小路公園| 京都市都市緑化協会

 

仏像が並ぶ様子が圧巻の「三十三間堂」

三十三間堂(さんじゅうさんげんどう)千体以上の仏さまがズラリと並んでおり、初めて見た人はびっくりする京都有数の名所です。

「仏像の森」と表現されるほど数多く立ち並ぶ千手観音立像(せんじゅかんのんりゅうぞう)の中には、必ず会いたい人に似た像があるとも伝えられていますので探してみてください。

正式には蓮華王院(れんげおういん)というのですが、その本堂(ほんどう)が「三十三間堂」と通称され、多くの人に親しまれています。

三十三間堂から徒歩圏内には、俵屋宗達(たわらやそうたつ)の絵や血天井(ちてんじょう)が有名な養源院(ようげんいん)や、名勝庭園(めいしょうていえん)・長谷川等伯(はせがわとうはく)らの絵画が有名な智積院(ちしゃくいん)、豊臣秀吉を祀(まつ)る豊国神社(とよくにじんじゃ)などがあり、2~3時間で国宝の仏像・国宝の絵画・名勝庭園・神社を見ることができます。

京都の魅力を凝縮したようなコースですので、ぜひ順番に巡ってください。

 

《おすすめのモデルコース》

京阪「七条駅」→(徒歩約7分)→三十三間堂→(徒歩約1分)→養源院→(徒歩約6分)→智積院→(徒歩約9分)→豊国神社→(徒歩約5分)→京阪「七条駅」

 

壮大な庭園がある「天龍寺」

天龍寺(てんりゅうじ)には曹源池庭園(そうげんちていえん)という壮大な庭園があります。夢窓疎石(むそうそせき)が作った庭園で、名勝庭園(めいしょうていえん)の中でも優れた特別名勝(とくべつめいしょう)に指定されています。

中央にある大きな曹源池(そうげんち)をめぐる池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)で、背後の嵐山(あらしやま)を借景(しゃっけい)とした、雄大(ゆうだい)な庭園です。

そんな天龍寺周辺には、嵯峨釈迦堂(さがしゃかどう)と呼ばれて親しまれている清凉寺(せいりょうじ)や、悲しい恋の物語で知られる祇王寺(ぎおうじ)、小倉あん発祥の地として知られる二尊院(にそんいん)のほか、子宝のご利益がある野宮神社(ののみやじんじゃ)など、多くの名所が存在します。

それぞれ雰囲気が異なりますので、バラエティーに富んだ観光をお楽しみください。

 

《おすすめのモデルコース》

嵐電「嵐山駅」→(徒歩約2分)→天龍寺→(徒歩約10分)→清凉寺→(徒歩約9分)→祇王寺→(徒歩約4分)→二尊院→(徒歩約7分)→野宮神社→(徒歩約7分)→嵐電「嵐山駅」

 

庭園や絵画が見事な「建仁寺」

建仁寺(けんにんじ)は臨済宗(りんざいしゅう)という宗派のお寺で、俵屋宗達(たわらやそうたつ)という画家が描いた「風神雷神図(ふうじんらいじんず)」や、お堂の天井に描かれている龍の絵が有名です。

また、「大雄苑(だいおうえん)」というダイナミックな庭園や、「〇△□乃庭(まるさんかくしかくのにわ)」という個性的な庭園など、見どころが多いお寺です。

建仁寺から徒歩圏内には、祇園祭(ぎおんまつり)で有名な八坂神社(やさかじんじゃ)や、浄土宗(じょうどしゅう)の総本山(そうほんざん)である知恩院(ちおんいん)門跡寺院(もんぜきじいん)青蓮院(しょうれんいん)など、有名な寺社が建ち並んでいます。それぞれゆっくり参拝しましょう。

 

《おすすめのモデルコース》

京阪「祇園四条駅」→(徒歩約6分)→建仁寺→(徒歩約8分)→八坂神社→(徒歩約4分)→知恩院→(徒歩約3分)→青蓮院→(徒歩約5分)

 

人気パワースポットの「貴船神社」

貴船神社(きふねじんじゃ)本宮(もとみや)、結社(ゆいのやしろ)、奥宮(おくみや)があります。いずれも貴船川沿いに社殿が建てられており、下流から上流に向かって「本宮、結社、奥宮」の順に並んでいます。

貴船神社の本宮は、朱色(しゅいろ)の灯篭(とうろう)が並ぶ石段が印象的です。この石段が表参道(おもてさんどう)となっており、その上に立派な社殿が建っています。

結社は縁結びのパワースポットとして有名であり、恋愛成就のために訪れる人が多いです。また、男女の縁だけでなく、子授けや人と人とのご縁など、あらゆる縁結びのご利益があると言われています。

奥宮本殿の下には龍穴(りゅうけつ)があるとされています。龍穴(りゅうけつ)とは繁栄するとされている土地のことで、カンタンに言うとエネルギーが集中する場所です。ただし、神聖な場所であるため、直接見ることはできません。

 

《おすすめのモデルコース》

「貴船」バス停→(徒歩約5分)→本宮→(徒歩約6分)→結社→(徒歩約4分)→奥宮→(徒歩約13分)→「貴船」バス停

 

何度も来ている人におすすめの穴場

何度も来ている人におすすめの穴場
萬福寺
観光客のAさん
観光客のAさん
京都には何度も来ているのですが、どこか穴場はありますか?
京都でおすすめの穴場を紹介しますね。
お坊さん
お坊さん

京都に何度も来ている人は、メージャースポットだけでは物足りなくなっているケースが多いです。そこでおすすめの穴場スポットを周辺のコースとともに紹介します。

  • 新緑と紅葉が美しい「圓光寺」
  • 黄檗宗の大本山「萬福寺」
  • 絶景と松が有名な「善峯寺」
  • 窓や天井が有名な「源光庵」
  • かわらけ投げ発祥の「神護寺」

※モデルコースは半日コースを想定

 

新緑と紅葉が美しい「圓光寺」

圓光寺(えんこうじ)は素晴らしいお寺でありながら、意外と観光客が少ないので落ち着いて参拝ができます。

龍が雲海(うんかい)から飛び出している様子を表した「奔龍庭(ほんりゅうてい)」というお庭や、洛北エリア最古の池を配備する「十牛之庭(じゅうぎゅうのにわ)」など、見ごたえのある庭園があるほか、高台からの絶景が見事です。

また、紅葉と新緑の穴場スポットでもあります。

圓光寺周辺には、こちらも庭園が美しい詩仙堂(しせんどう)や、国宝の「黄不動(きふどう)」で知られる曼殊院(まんしゅいん)など、穴場の名所が多いので、ぜひこれらの名所にも足を延ばしてください。

 

《おすすめのモデルコース》

「一乗寺下り松」バス停→(徒歩約7分)→詩仙堂→(徒歩約4分)→圓光寺→(徒歩約11分)→曼殊院→(徒歩約20分)→叡山電鉄「修学院駅」

 

黄檗宗の大本山「萬福寺」

京都府宇治市にある萬福寺(まんぷくじ)は、黄檗宗(おうばくしゅう)という宗派のお寺で、黄檗宗は、曹洞宗(そうとうしゅう)、臨済宗(りんざいしゅう)とともに日本三禅宗の一つに数えられています。

萬福寺は1661年(江戸時代)に、中国の隠元隆琦(いんげんりゅうき)というお坊さんによって開かれ、異国の雰囲気に溢れた建物が特徴的です。

本尊(ほんぞん)の釈迦牟尼佛(しゃかむにぶつ)や、布袋(ほてい)さんの像をはじめ、十八羅漢像(じゅうはちらかんぞう)など、魅力的な仏像を数多く祀(まつ)っているほか、木魚(もくぎょ)の原型である「開梛(かいぱん)」が吊るされているなど、大変見どころが多いです。

萬福寺周辺には、2万株のツツジやアジサイが咲き誇る三室戸寺(みむろとじ)や、世界文化遺産(せかいぶんかいさん)に数えられる宇治上神社(うじかみじんじゃ)、宇治上神社に隣接する宇治神社(うじじんじゃ)、そして宇治を代表する平等院(びょうどういん)などがあります。

宇治市の魅力を丸ごと味わえますので、ぜひ巡ってみてください。

 

《おすすめのモデルコース》

JR「黄檗駅」→(徒歩約5分)→萬福寺→(徒歩約5分)→京阪「黄檗駅」→(電車で1駅、約3分)→京阪「三室戸駅」→(徒歩約15分)→三室戸寺→(徒歩約18分)→宇治上神社→(徒歩約1分)→宇治神社→(徒歩約6分)→平等院→(徒歩約10分)→京阪「宇治駅」およびJR「宇治駅」

 

絶景と松が有名な「善峯寺」

善峯寺(よしみねでら)は、立派なお寺としての穴場、アジサイスポットとしての穴場、絶景スポットとしての穴場です。

まず、山の斜面に立ち並ぶお堂や樹齢600年を超える松など、お寺としての貫禄(かんろく)を感じさせられます。特に樹齢600年の松は有名で、横たわる龍が遊ぶように見えることから遊龍の松(ゆうりゅうのまつ)と呼ばれています。

アジサイに関しては、およそ3,000坪のあじさい苑に約8,000株のアジサイが咲き誇り、その美しさに多くの参拝者が心を奪われます。

そんな善峯寺は高台にあるため、お堂を巡りながら数カ所の絶景ポイントがあります。市内中心部から離れた立地で、比較的観光客が少ないため、ゆっくりとした参拝ができるでしょう。

善峯寺の近くには天空の寺と呼ばれる三鈷寺(さんこじ)があり、比叡山(ひえいざん)をはじめとする東山三十六峰(ひがしやまさんじゅうろっぽう)、北山、京都市外、宇治、木津を一望できます。ぜひ三鈷寺も参拝してください。

 

《おすすめのモデルコース》

「善峯寺」バス停→(徒歩約8分)→善峯寺→(善峯寺境内を通過し、回転扉式の北門から徒歩約1分)→三鈷寺(※善峯寺の入山料が必要)→引き返して「善峯寺」バス停

【外部リンク】【京都】天空の寺|三鈷寺 SANKOJI

 

窓や天井が有名な「源光庵」

源光庵(げんこうあん)は、京都市北区の鷹峯(たかがみね)という地域にあるお寺で、本堂にある「悟りの窓」と名付けられた丸い窓と、「迷いの窓」と名付けられた四角い窓が有名です。

悟りの窓の円形は「禅と円通(知恵によって悟った正しいことの行い)」の心を表し、円は大宇宙を表現しています。一方、迷いの窓の角型は「人間の生涯」を象徴し、人間の苦しみを表しています。

また、血天井(ちてんじょう)でも有名です。反徳川軍に攻め落とされた時、鳥居元忠(とりいもとただ)や家臣たちは自害しました。その戦いによってたくさんの血がついた廊下の板を天井に張って、彼らの霊を弔って(とむらって)いるのがこの源光庵の血天井(ちてんじょう)です。

源光庵がある鷹峯周辺には、本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)という芸術家にゆかりの光悦寺(こうえつじ)や、絶世の美女とうたわれた2代目吉野太夫(よしのだゆう)ゆかりの常照寺(じょうしょうじ)もありますので、合わせて参拝すると良いでしょう。

 

《おすすめのモデルコース》

「鷹峯源光庵前」バス停→(徒歩約2分)→常照寺→(徒歩約2分)→源光庵→(徒歩約1分)→光悦寺→(徒歩約2分)→「鷹峯源光庵前」バス停

 

かわらけ投げ発祥の「神護寺」

神護寺(じんごじ)は、有名なお坊さんである最澄(さいちょう)や空海(くうかい)にゆかりがあるお寺で、正しくは神護国祚真言寺(じんごこくそしんごんじ)といいます。

歴史の教科書でお馴染みの「絹本著色伝源頼朝像(けんぽんちゃくしょくでんみなもとよりともぞう)」や、仏像ファンから人気のご本尊(ほんぞん)「薬師如来立像(やくしにょらいりゅうぞう)」など、貴重な文化財をいくつも保有しています。

また、高い場所からお皿を投げて厄除(やくよ)けを願う「かわらけ投げ発祥の地」としても知られ、紅葉スポットとしても有名です。

神護寺がある高雄(たかお)周辺には、高山寺(こうざんじ)、西明寺(さいみょうじ)などの名所もあり、観光シーズンには多くの人で賑わいます。

正確には、神護寺は高雄(たかお)、高山寺は栂尾(とがのお)、西明寺は槙尾(まきのお)にあり、高雄(たかお)、槙尾(まきのお)、栂尾(とがのお)は三尾(さんび)と呼ばれ、いずれも紅葉の名所として知られています。

 

《おすすめのモデルコース》

「高雄(たかお)」バス停→(徒歩約20分)→神護寺→(徒歩約6分)→西明寺→(徒歩約13分)→高山寺→(徒歩約12分)→「高雄(たかお)」バス停

【外部リンク】槙尾山 西明寺公式サイト|真言宗大覚寺派

 

行かない方がいい神社と言われがちな所

行かない方がいい神社と言われがちな所
安井金毘羅宮
観光客のAさん
観光客のAさん
行かない方がいい神社があるのですか?
いえいえ、もちろん行っても大丈夫ですよ。
神主さん
神主さん

ここまで、京都観光はどこに行けば良いのかについて紹介してきましたが、逆に「行かない方がいい神社」と、まことしやかにささやかれている名所があります。

結論から言うと、行っても問題ありません。行かない方がいい神社と言われる理由や、参拝して得られるご利益について紹介いたします。

  • 縁切り神社と言われる安井金毘羅宮
  • 怨霊を鎮める上御霊神社
  • 怨霊を慰める下御霊神社
  • 京都で一番怖いと言われる崇道神社
  • スポーツの守護神の白峯神宮

 

縁切り神社と言われる安井金毘羅宮

京都市東山区にある安井金毘羅宮(やすいこんぴらぐう)は、「縁切り神社(えんきりじんじゃ)」として有名です。

縁切り神社と聞くと怖い感じがするため、行かない方がいい神社と言われているものと思われます。しかし、安井金比羅宮は「悪縁を切って良縁を結ぶ」「海上安全」「交通安全」などのご利益がありますので、安心して参拝しましょう。

具体的には、男女の縁、病気、タバコ、お酒、ギャンブルなど、全ての悪縁を断ち切って良縁を結ぶご利益となっているほか、魚釣り、船旅、海で行うスポーツ、鉄道、車、バイクなど、海上・交通の災いから守ってくれるご利益もあります。

 

怨霊を鎮める上御霊神社

上御霊神社(かみごりょうじんじゃ)は京都市上京区にある神社で、室町時代の大戦である応仁の乱(おうにんのらん)が始まった地として知られています。

上御霊神社に行かない方がいいと言われるのは、早良親王(さわらしんのう)を祀っているからでしょう。早良親王(さわらしんのう)は、平安京に都をうつした桓武天皇(かんむてんのう)の弟です。

平安京に都をうつす前に長岡京に都がうつされていますが、その時の責任者である藤原種継(ふじわらたねつぐ)が殺されました。

捕まった犯人の背後には早良親王(さわらしんのう)がいたとして、厳しく罪を責められたのです。早良親王は無実であると訴えながら島流しされる途中で亡くなりました。

天災や疫病(えきびょう)の発生を、怨み(うらみ)を持って亡くなった怨霊(おんりょう)のしわざと考え、それをしずめて平穏を実現しようとすることを「御霊信仰(ごりょうしんこう)」と言いますが、この御霊信仰の高まりにより、上御霊神社は広く信仰されるようになりました。

上御霊神社は以下のご利益がある神社なので、安心して参拝可能です。

ご利益内容
厄除け厄払い、病気が治、交通安全、旅行安全
こころしずめ不安や怒り、心の悩み、ストレスなどをしずめる
家内安全一家みんなの安全や健康
家業繁栄経営している人の繁栄
安産無事に赤ちゃんが産まれる
学業成就勉強の目標が叶う
書道上達字がうまくなる

 

怨霊を慰める下御霊神社

京都市中京区にある下御霊神社(しもごりょうじんじゃ)は、早良親王(さわらしんのう)以下の八所御霊(はっしょごりょう)を祀(まつ)っています。

八所御霊(はっしょごりょう)とは、早良親王を含む8つの御霊神(ごりょうじん)です。御霊神(ごりょうじん)とは、人が恨みを残したまま死んだ時、人びとにたたるとされた怨霊 (おんりょう) のことです。

つまり、八所御霊(はっしょごりょう)とは病気や天災をもたらすものとして恐れられた8の怨霊(おんりょう)なのです。

そう聞くと怖いイメージがあるかも知れませんが、下御霊神社は病気が治るご利益や厄除(やくよ)けのご利益がある神社なので、心配する必要はありません。

 

京都で一番怖いと言われる崇道神社

京都市左京区にある崇道神社(すどうじんじゃ)も、早良親王を祀る神社です。天災や疫病(えきびょう)が早良親王の怨霊(おんりょう)によるものだと考え、祟(たた)りをおさめるために建てられた神社です。

早良親王は亡くなってから崇道天皇(すどうてんのう)と呼ばれましたが、実際に天皇を継承した訳ではないため、歴代天皇には数えられていません。

うっそうとした雰囲気や、ひんやりとした体感から、京都で一番怖い神社だと言われることがあります。

とはいえ、境内には病気が治るご利益がある「伊多太神社(いたたじんじゃ)」や、絶世の美女と言われた小野小町(おののこまち)を祀る小野神社などもあり、実は見どころが多い神社なのです。

 

スポーツの守護神の白峯神宮

白峯神宮(しらみねじんぐう)は、京都市上京区にある神社で、第75代天皇の崇徳天皇(すとくてんのう)と、第47代天皇の淳仁天皇(じゅんにんてんのう)を祀(まつ)っています。

崇徳天皇は、1156年(平安時代)に起きた保元の乱(ほうげんのらん)という戦いで、後白河天皇(ごしらかわてんのう)<在位:1155年(平安時代)~1158年(平安時代)>や平清盛(たいらのきよもり)に破れ、讃岐国(さぬきこく)に追放されました。

都に帰りたいと願うものの、果たすことなく讃岐で亡くなってしまいました。その後、朝廷が没落したことを、当時の人々は崇徳天皇の呪いだと信じました。淳仁天皇は奈良時代、天皇の座を奪られた上、淡路島に追放された天皇です。

こういった事情から白峯神宮も怖いというイメージがありますが、参拝して問題ありません。

白峯神宮はスポーツの守護神、武道上達の神、上昇氣運(物事が好ましい方向に進む)の神として知られており、サッカーや野球などの球技のほか、新体操や日々の習い事にいたるまで、上達を願う多くの人たちが参拝しています。

 

まとめ

京都観光はどこに行けば良いのかについて、京都への訪問回数別に紹介させていただきました。本当は他にも、メジャースポットから穴場まで、それぞれにおすすめはたくさんあるのですが、ここではその一部を紹介させていただいております。

ぜひそれぞれ参拝していただき、また新たな名所を開拓してください。行かない方がいいと言われるところも、ちゃんとご利益がありますので、行っていただいて問題ありません。いろいろな名所を巡り、京都の魅力を十分に体感してください。

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